スタジオ便り

スタジオから日々のあれこれお届けします

何事も程よく助ける

子ども達が発達していくには、乗り越えるべき「壁」「負荷」や「ストレス」と呼ばれるものが必要になってきます。


スパーク運動療育では、子ども達が発達するうえで必要な負荷を「ポジティブストレス」と呼んだりもします。


子どもたちが何かに取り組んだり、気持ちを切り替えたりする際に、大人が助けすぎることも、助けなさすぎることも、子どもの成長にとってはマイナスだと考えられます。


また、子どもは「自分1人の力だけで出来ること」ばかりに取り組んでいても、なかなか成長することができません。


助けすぎ、助けなさすぎ

既に子どもが一人で出来る力を持っているのに、大人が助けすぎると「過保護」になります。

一方、まだ一人で出来ないにも関わらず、大人が全く助けないと「放置」になります。


例えば、「玄関で靴を履く」という行為。


既にその子には靴を一人で履く力があるのに、親が履かせる→過保護

(子どもがパニック等の特別な場合を除きます)


まだ一人では靴を履くことができないのに、手伝わない→放置


というふうになります。


子どもが成長していくためには以下の2つが必要です。


「自分1人の力でできることは自分でやる」

「サポートがあればできるかもしれないことを、大人に手伝ってもらいながら行う」


出来ることだけしていてもなかなか成長しない

「自分1人の力でできること」だけをしていても、その場で足踏みをしている状態であり、なかなか成長できません。


「サポートがあればできるかもしれないことを、大人に手伝ってもらいながら行う」

これが非常に大切になります。


自分1人の力で出来ることよりもレベルの高い成果を経験することで、成長率が高まります。


先程の靴の例に戻ると、


「自分の力を使って靴を履いた」という、「自分1人では出せない高い成果を経験すること」ができます。


発達の最近接領域

「大人のサポートがあればできるかもしれない」というレベルのことを

発達の最近接領域と言います。


レフ・ヴィゴツキーという心理学者が提唱したもので、この領域でのチャレンジを重ねることで大きな成長が見込めます。


1人1人に合わせた大人のサポート

発達の最近接領域は、「〇歳だから、これくらい一人で出来るだろう」ではなく、

「今、この子はこれくらいできるから」といった考えで、1人1人に合ったサポートを必要とします。


「3歳だからスプーンぐらい使えるだろう」と放置してしまうのではなく、


「今この子は手伝えばなんとかスプーンを使える」という考え方で、必要な分だけサポートします。



スパーク運動療育における「ポジティブストレス」

スパーク運動療育で設定している「ポジティブストレス」という発達に必要な負荷ですが、これも1人1人の子に応じて内容を決め、どの程度療育スタッフが助けるべきかを見極めています。


スパーク運動療育では、子ども達の「感情」を非常に大切にしていますので、

感情の発達に必要な「ポジティブストレス」を療育の中で与えています。


例としては、

・切り替え

・物事への挑戦

・お友達とのやり取りで生じるトラブルへの対処

などなど。


「この子はある程度自分一人の力で感情を調整できる」と見極めれば、療育スタッフは子どもの心を助けすぎません。


一方、「まだまだこの子には感情を調整するためのサポートが必要」と判断すれば、療育スタッフがサポートする量を増やします。


このように、ポジティブストレスに対する子どもの能力を見極め、療育士のサポートを少しずつ減らしていくことで、発達の最近接領域を保ち、成長に必要な負荷を与えています。

海馬と偏桃体:楽しい経験をたくさん積もう

文字や言葉を憶えたり、道具の使い方を憶えたり、スポーツやその他運動の技能を習得したり、


それだけではなく、人と関わる楽しさ、遊んだ思い出を記憶したり。


子ども達は大人になるまでに様々なことを経験し、自分のものにしていきます。


こういった「学習」や「記憶」に深く関わっているのが脳にある海馬と偏桃体という器官です。


脳に長期的な記憶としてしっかりと定着していくにはこの2つが活発に機能していくことが必要になります。


活発に機能するための条件は「楽しいこと」です。


海馬って?

海馬は記憶に関わる器官です。

海馬は運動、勉強、日常生活で必要な能力、それら全ての学習と記憶に関わっています。


海馬に記憶が蓄積されているわけではないのですが、海馬を通して他の悩部位が活動することで記憶として定着していきます。

逆に、海馬の活動が少ないまま物事に取り組んでも、記憶として定着がしにくいと言われています。


楽しい気持ちが大切

では、海馬が活発にはたらくには何が必要なのでしょうか。


海馬の隣には偏桃体という器官があります。

偏桃体は楽しい、嬉しい、ワクワク、愛着、怖い、不安、嫌悪感といった情動を司る器官です。

偏桃体と海馬は互いに影響しあっており、偏桃体が活発に働くことで海馬も活動的になります。


つまり、「楽しい!」「ワクワクする!」といった強くポジティブな気持ちで活動することで、記憶も定着しやすくなります。


取り組んだ活動が、楽しい思い出として残っていれば、「もう一回やりたい」と思えます。

将来的に何かする場合でも、過去に楽しい記憶があればチャレンジしやすくなります。


子ども達は遊びの中で様々な体の動かし方、コミュニケーション、道具の使い方などを経験していきます。

この経験が楽しく、ワクワクするものであれば、良い記憶として定着し、今後の人生において大きな糧となります。


ネガティブな経験も記憶する

記憶はポジティブな経験だけではありません。

偏桃体はネガティブな感情にも関係しています。

強い恐怖や不安を感じると、その出来事の記憶も海馬を通じて記憶されます。


活動の中に、こういったネガティブな感情が強く伴うと、「もうそれはしたくない!!」となってしまいます。


まずは楽しくたくさん遊ぶことで様々な経験を積み、

何か習得して欲しいことがある場合も、始めはあまり強制せず、楽しい気持ちになれる環境を整えてあげることが大切です。


屋外療育「フィールドスパーク」を実施しました

気候も穏やかになってきたので、西京極総合運動公園の芝生にて屋外での療育を行いました。


5月、6月に続いて3回目の実施で、今回も無事に終了することができました。


普段の療育よりも広い場所でたくさん遊ぶことができました。


坂道を走ったり、虫を捕まえたり、猫を探したり、芝生を段ボールで滑ったり。




やっぱり子ども達には沢山の刺激があり、運動量を確保できる外遊びは大切ですね。


参考→自然環境下で体を動かす効果


五感を刺激し、疲れるまで遊び込む経験を積んで、ぐんぐん成長していって欲しいです!

今後も定期的にフィールドスパークを実施していく予定です!



じゃれつき遊びの大切さ

スパーク西京極でもよく行う遊びに、「じゃれつき遊び」があります。

大人の上に乗ったり、くすぐりあいっこをしたり、男の子であれば戦いごっこのような感じで(安全な)取っ組み合いをしたり、抱っこでグルグル回したりします。


一見無秩序に遊んでいるだけに見えるじゃれつき遊びですが、子どもの発達にとって凄く効果的なことがわかってきています。


特別な道具やおもちゃが無くても、安全なスペースと元気な大人が1人いればできる遊びです。

ぜひご家庭のリビングでもやってみてください。


じゃれつき遊びはスキンシップ

子ども達は親との愛着形成をベースに成長していきます。

じゃれつき遊びでは積極的なスキンシップを取る為、愛情ホルモンのオキシトシン分泌が活発になり、愛着形成が進みます。

オキシトシンは以前にも言及しましたが、ストレスの緩和や将来の人間関係構築に深く関係しているとされています。→こちらから


じゃれつき遊びで体の動きを学ぶ

じゃれつき遊びを沢山することは、子ども達が自らの体の動かし方を学んでいくうえでも効果的です。


じゃれつき遊びでは、大人の体という”不規則な形をした物体”に登ったり、ぶら下がったり、掴まったりします。

押し合い、引き合い、ジャンプといった基礎的な運動も沢山経験することができます。

どのように力を入れれば良いのか、自然と覚えていくことができます。


また、大人の体に乗ったり、大人に抱っこでグルグルと回されることで「不安定」を沢山経験することができます。

落ちない様にバランスを取ろうとすることで、バランス能力やスピードを感じる能力を司る、前庭感覚が刺激されます。


こういった体の使い方は、運動機能に直結しています。


激しく遊ぶ必要がある年齢

子ども達の脳が発達する順序について、『脳を鍛える「じゃれつき遊び」』という本で紹介されています。

この本のモデルとなっている「さつき幼稚園」は、「スパークさつき」も運営されており、積極的なじゃれつき遊びを通じて子ども達の発達を促されています。

HP:スパークさつき


子ども達の脳は「興奮」と「抑制」のバランスを取りながら発達していきます。


幼児期は「興奮」も「抑制」もまだ未熟な「そわそわ」状態。


そこから小学校低学年~中学年にかけて「興奮」が発達し始めます。

このころから、子どもらしい活発な感じになっていきます。

ちょっと抑えが効かないくらいです。


小学校高学年や中学生になってくると「抑制」の働きが発達し始め、興奮と抑制のバランスを取れる様になってきます。

このころから切り替えが上手くできるようになっていきます。


この順序をしっかりと踏まずに成長してしまうと、大きくなってもそわそわとした状態が続き、ADHDに似た状態になってしまうようです。


未就学の子どもたちは、「興奮」の働きをぐんぐんと伸ばしてあげるのが必要な時期です。

そのために手軽に高い効果を発揮できるのがじゃれつき遊びです。

つまり、じゃれつき遊びはそこそこ激しいので、大人にとっては結構ハードかも知れません、、、笑


参考:脳を鍛える「じゃれつき遊び」 正木健雄 他 小学館 2004年


じゃれつき遊びの例

スパーク西京極でも、よく採用しているじゃれつき遊びの例を挙げておきます。


・大人のぼり(四つ這いや立ったまま)

・だっこぐるぐる(様々な抱っこの方法、向き)

・肩車(ゆっくり傾いたりする。前、後ろ、左、右で進む方向を子どもに指示させれば伝える練習にもなる)

・大人の腕にぶら下がり

・たたかいごっこ(痛いパンチやキックはきちんと伝える)

・お相撲

・お馬さん(四つ這いの大人に乗って進む)

・手押し相撲

・脚つかまり(大人の足に掴まる。大人が歩いても離れないようにする)

・くすぐりあい


できそうなものから取り組んでいただければと思います!



感覚過敏・鈍麻と遊び

視覚や聴覚など、感覚が非常に敏感で生活に支障が出てしまうことを感覚過敏と言います。

反対に、刺激に対して非常に鈍感で、不便さを抱えてしまうことを感覚鈍麻と言います。


ADHDや自閉症スペクトラム(ASD)など、発達に不安のある子たちの中には過敏や鈍麻などの、感覚に対する特性を持つ場合も少なくありません。

明確な原因は分かっていませんが、感覚遊びを通して多少であれど緩和していったり、集中している時は過敏さが出にくかったりすることが分かっています。


感覚過敏

人の感覚は五感(聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚)と体性感覚、前庭感覚からなります。


感覚過敏の例)

視覚:蛍光灯の光がまぶしすぎて耐えられない。

聴覚:空気のシューっという音や大きな音など、特定の音に耐えられない。

触覚:人に触れられるのが嫌。


もちろん、蛍光灯の光、黒板をひっかく音など不快な音はたくさんあります。

でもそれでパニックになったりすることはありません。


しかし、感覚過敏と言われる子たちはそれが耐えられない、我慢できないレベルでしんどいのです。


感覚鈍麻

いつの間にか痣が出来ている。

激しくぶつけたり、こけたりしたのに痛いと感じない。


他にも、暑さ寒さを感じにくく、衣服や水分補給などによる体温調節が疎かになってしまうこともあります。


参考:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191031/k10012157451000.html



感覚特性には様々な行動を伴う

感覚に特性がある場合、子どもによって様々な行動を伴います。

特定の感覚を求め、何度も同じ行動を繰り返すのが一つです。

・何度もその場でくるくると回る

・ジャンプを繰り返す

・バランスボールに繰り返し体を押し付ける

・トイレを何度も流して音を楽しむ


感覚を自分で刺激し、感覚を満たそうとします。


他にも、嫌な感覚(過敏)がある場合の行動として

・特定の音に耳をふさぐ(音量だけでなく音の種類も関係)

・特定の服を着たがらない

・匂いや触感が嫌で特定の食べ物がどうしても食べられない。


感覚を刺激する遊びをする

感覚特性に対しては、無理のない範囲で感覚遊びをすることも効果的です。

前庭感覚や体性感覚を刺激する、遊具でのバランス遊びや、触覚を刺激する為にじゃれつき遊び、感触遊び(スライム、インク、粘土、水遊び)などがあります。

嫌がる感触を無理に押し付ける必要はありません。


タスクモードへの切り替え

人間は脳を場面に応じてタスクモードとデフォルトモードに切り替えながら生活しています。

集中して課題に取り組んでいるときがタスクモード。

ぼんやりと空想をしたり、ルーティンをこなしているときはデフォルトモードです。


感覚特性はデフォルトモードの時に出やすいとの考えもあります。

発達に不安のある子たちはデフォルトモードからタスクモードに切り替えるのが少し苦手な場合があります。


好きな遊びや夢中になれることを通じ、タスクモードへの切り替えを促すことも感覚特性を考えるうえでは効果が期待できます。

発達障害児へのホルモン分泌のメリットと普段気を付けたいこと

スパーク運動療育では、脳科学に基づいたアプローチで子ども達の発達を促しています。


その1つに体から分泌される「ホルモン」への働きかけがあります。

ホルモンは感情のコントロールや脳神経の成長に関わっています。


自閉症スペクトラム(アスペルガーを含む)やADHDなど、発達障害と言われる子たちはホルモンの分泌や受け取りに苦手がある場合も少なくありません。


スパーク運動療育では、療育士と一緒に積極的に体を動かし、言語、非言語のやりとりを沢山することで以下のようなホルモンの分泌を促しています。


・ドーパミン

・セロトニン

・オキシトシン


今回はこれらのホルモンについての紹介と、運動・やりとりによる効果、普段の生活で気を付けたい習慣についてご紹介します。


ドーパミンのメリット

ドーパミン意欲や快楽のホルモンです。

褒めてもらえた、達成した、できるようになった、肯定してもらえたといった体験を積んだ時に分泌されます。

そして、「もっと頑張ろう!」「もう一回やろう!」といった意欲につながります。


ADHDの子たちはドーパミンの受容体(受け皿)に弱さがあり、ドーパミンによる恩恵を受け取りにくい(かなり強い刺激が必要)という見解もあります。

(受容体や分泌の機能は、繰り返し使うことで発達していきます)


発達障害を持つ子たちにとって、日常生活や集団生活において「難しいこと」は沢山あるかもしれません。

それでも「できないこと」ばかりに目を向けるのではなく、「チャレンジした気持ち」や「少しでも進歩したこと」を認め、たくさん褒めてあげることでドーパミンが分泌され、「がんばる気持ち」が育まれていきます。


スパーク運動療育では、子ども達を認め(肯定し、子どもと同じことをする)、たくさん褒めることでドーパミンの分泌を促しています。


ドーパミンで気を付けたいこと

ドーパミンは褒められたり、達成したとき以外にも分泌されます。

代表例はゲーム、スマホや甘いお菓子(お砂糖)などです。


これらは非常に刺激が強く、ドーパミン分泌をかなり強く刺激してしまいます。

ゲームやスマホから離れることが出来ない、お菓子を食べすぎてしまうといったことに陥ります。


これらの強い刺激は、「もっともっと」といった気持ちを呼びます。

それが無いと落ち着かなかったり、更に量や刺激を求めたりします(満足できなくなる)。


ゲームやお菓子が必ずしも悪いというわけではありませんが、過度な場合はドーパミン以外のホルモンや健康に影響を及ぼしてしまうことがありますので、時間や量を決める関わり方が必要になります。


セロトニンのメリット

運動をする、リラックスできる音楽を聴く、ゆっくりと呼吸をするなどでセロトニンが分泌されます。

セロトニンは落ち着きのホルモンで、情緒を安定させてくれます。

不足していると、イライラや極度の不安、情緒の不安定さに繋がります。


また、睡眠の質にも関係しているので発達段階の子ども達にとっても非常に大切です。


運動をしているときは、セロトニンとアドレナリンのバランスが整い、情緒や思考が安定しやすくなります。

特に軽めの有酸素運動が効果的です。

追いかけっこ、遊具で遊ぶ、ジャンプをする、踊る、など子ども達が日常的に遊んでいる内容で構いません。

血流とも相まって、10~20分程度で落ち着きの効果が期待できます。


セロトニンで気を付けたいこと

セロトニンは普段の生活習慣に大きく関わっています。

食事、睡眠、運動とは特に関わりが深いです。


運動に関しては述べたので、食事と睡眠に触れておきます。


セロトニンに関わらず、ホルモンを作るには「材料」が必要です。

まずは、まんべんなく色々な食品を食べることが大切になります。


また、セロトニンの8~9割は脳ではなく腸から分泌されています。

発達障害を持つ子たちは胃腸に不安を抱えている場合が多いですので、セロトニン分泌にも不安を抱えやすいです

揚げ物やスナック菓子、清涼飲料水、お惣菜などは胃腸を乱しやすいので、量を決めて控えめにしてみるのも効果的です。


発達段階の子たちにとって睡眠はすごく重要です。

寝る直前までテレビやスマホの光を見てしまうと、セロトニン分泌が阻害され、睡眠の質が低下し、日中にイライラしやすくなってしまいます。

日中も画面を見る時間が長すぎると、心身の不調が出やすくなります。

先程のドーパミンと合わせて気を付けたいところです。


オキシトシンのメリット・気を付けたいこと

オキシトシンは愛情ホルモンです。

子ども達は親をはじめとした周囲の大人たちに優しく声を掛けられ、抱きしめられることでオキシトシンを分泌させます。

オキシトシンはストレスの緩和や愛着形成に関係しています。


オキシトシンはハグなどで接触している時間や関わりの時間の長さに比例してたくさん分泌されます。

オキシトシンをしっかり分泌して成長した子は、将来的に他者との関係性(恋愛や家族、友人)を維持しやすくなります。

一方、幼少期のオキシトシン分泌に不足があると将来的に愛着障害を引き起こしやすくなるとも言われています。

発達障害と愛着障害の両方を持つと、症状が重くなりやすいという説もあります。


抱きしめる、優しく関わるという時間を可能な限り増やしていただければなと思います。


スパーク西京極でも、療育士たちはたくさん子どもたちを沢山抱きしめ、オキシトシン分泌を促しています。


安心・安全マップ配布のお知らせ

保護者の皆さまへ


平素はスパーク西京極の運営に多大なご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。

先日の防災訓練に引き続き、皆様に安心して当スタジオをご利用していただくための取り組みとして、

「西京極・西京極西小学校区 令和3年度 安心・安全マップ」をご来所の際に順次配布いたします。


西京極地域の避難場所や、防犯に関する情報が掲載されていますので是非お役立てください。



秋の訪れとともに、日没時間も少しずつ早くなってきました。

西京極スタジオ周辺にも、車の往来が激しい道や、夜間の人通りが少ない道がありますので、スタジオご利用の際は十分ご注意ください。


スパーク運動療育西京極スタジオ 

管理者 熊谷利衣子

【発達に欠かせない”目の力”】姿勢や運動機能を良くする眼球運動遊び

発達に不安がある子たちは自らの体をコントロールすることが苦手な場合が多く、目の運動も例外ではありません。

目の運動に苦手があると、姿勢やバランスの保持のみならず、記憶力、空間認識能力、周辺視野など様々な所につまずきが出てきます。


今回はスパークでも大切にしている「眼球運動」について詳しく書いていこうと思います。


視力とは違う、「目の力」

発達障害と言われる子たちは、筋肉の緊張が低かったり、筋力発揮のコントロールが難しかったりします。

それは手足や体幹の筋肉に限った話ではありません。

目や口といった顔のパーツを動かす筋肉にも当てはまります。


今回のテーマである、

視力とはまた違った「目の力」とは「目の筋肉による眼球の運動(以下:眼球運動)」によって獲得されます。

つまり、筋肉のコントロールが苦手だと眼球運動にも支障が出ます。


視力は眼球そのものが持つ能力を評価しています。

眼球運動の能力は、目を動かす筋肉の機能に左右されます。


首を動かす筋肉と目を動かす筋肉は別々に動くことができる

私たちが対象物を見る時、主に3パターンあります。


1.首をひねったり曲げたりして、顔も目も目的の方向に向ける。


2.顔は固定したまま、目だけで目的の方向を見る。


3.目を正面に向けたまま、首だけをひねって顔は別の方向を向く。

(正面を見たまま、顔を左に向けるなど)


1の場合は、首の筋肉、目の筋肉の両方を同時に使っています。

2の場合は首の筋肉は動かさず(固定するという使い方)、目の筋肉だけを動かしています。

3の場合は、目の筋肉と首の筋肉の両方を使っていますが、方向は反対です。


これが難しい子たちがいます。

首の筋肉と目の筋肉の共同と分離が苦手です。


療育中も鬼ごっごをしているとすごくわかりやすいです。

鬼を横目で追うということができません。

顔ごとその方向を向きます。

逃げる時は逃げる方、追いかける時は追いかける方向だけに顔も目も、子どもによっては体も向いています。


眼球運動には以下のような種類があります。


①VOR(前庭動眼反射)

頭部が動いた場合、それとは反対方向に眼球運動が生じることです。

そうすることで空間に対する眼球の向きを一定に保つことができます。

今このブログをご覧になっている画面を見たまま、顔を上下左右に動かしてみて下さい。

この時の眼球運動です。

VORには前庭感覚の発達も関係しています。

前庭感覚については、こちらから


②PEM(追従性眼球運動)

頭部が動かないように固定して、動く物体を目だけで追う運動です。

パソコンで見ていらっしゃる方なら、マウスをランダムに動かしてみてください。

頭を動かさずとも、マウスのカーソルを目だけで追うことができます。

この時の眼球運動です。


③SEM(サッケード)

見たい対象に高速で眼球を動かす運動です。

今読んでいるこの文章で

改行をするたびに

次の

段落に素早く視点を

移しています。

この時の

眼球運動を

サッケードと呼びます。

あえて、

改行を多めに書いてみました。


いずれの眼球運動も生きていくうえで必要な能力で、これが出来ないために様々な悩みに繋がります。


眼球運動の能力が未熟なために起こる可能性のある困りごと

・周辺視野の狭さや空間認識能力の低下で物にぶつかりやすくなる

・正中位の認識が難しく、真っ直ぐ座ることやバランスを取ることが難しい(真っ直ぐが分かりにくい)

・字や絵の認識が苦手

・黒板の字を書き写すのが苦手

・集中力や記憶力に影響が出る

・目と体の運動の協調が難しい

・視界から外れたボールのキャッチなどが難しい(目で追えなかったり、頭部が傾きすぎてこけたり)


スパーク西京極でも取り入れている目の力を育てる遊び!

スパーク運動療育®においても「眼球運動」は重要な運動として位置づけられています。

スパーク西京極では以下のような眼球運動遊びを取り入れています。


風船遊び

発達年齢に応じた内容で行います。

風船を飛ばしてキャッチしたり、お互いにポンポンと弾いてラリーをしたり。

ルール遊びができる時は、風船バレー対決をしたり。

子ども達に人気なのは、ジョイントマットで大きな風を起こして、不規則に動く風船を追いかける遊びです。


遊びのコツは、正面からくる風船に慣れてきたら、様々な方向に風船を飛ばしてあげることです。

視界の中だけでなく、視界の外にも飛ばします。


ボール遊び

シンプルなキャッチボール、転がしあいっこ、ボール避けなど。

子どもが投げる運動も別の意味で大切ですが、向かってくるボールを目で追う遊びで目の力が鍛えられます。

遊びのコツは風船と同じで正面からくるボールに慣れてきたら、上下左右様々な方向、軌道でボールを投げてあげます。

キャッチや避けることが難しい場合は、スピードを落としてあげたり、軌道を教えてあげると良いです。


ラミネートタッチ

手に持ったラミネート(好きなキャラクターのぬいぐるみなどでも可能)を様々な方向に振って、子どもにそれをタッチしてもらう遊びです。

コツは前後左右斜め上下、様々なスピード、近さ、奥行きで行います。


おまけ:赤ちゃんの頃から出来る遊び

赤ちゃんのころからおもちゃや大人の指を目で追わせるのは効果的です。

この時も前後左右斜め上下、様々な方向にまんべんなく行います。


最後に

姿勢が悪い、運動が不器用など様々なお悩みを聞くことがあります。

必ずしも一つの機能の改善だけで解決する問題ではなく、複数の要素が絡み合っています。

眼球運動もその要素の1つです。


子ども達は遊びを通じて様々な方法で体を使い、生きていくうえで必要な機能を1つ1つ獲得していきます。

眼球運動を含め子ども達の発達をサポートすべく、スパーク西京極でも遊び(運動とやりとり)をメインにした療育を行っています。


ぜひご家庭でも眼球運動遊びを取り入れてみてください!


★フィールドスパークatアクアリーナ★ 10月開催の空き枠ご案内

平素はスパーク西京極の運営に多大なご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。

コロナウイルスと共存していく新しい社会を迎えた今、リモートワークやオンラン授業など新しい社会形態・生活様式が普及しつつあります。西京極スタジオにおいても今冬に向けて、オンライン療育の準備をすすめているところです。


しかしながら、やはり子どもは自然の中で育ちます子どもたち、そして人間は、本来自然の一部であり、自然の中で発達していきます。室内以上に五感を刺激する自然環境下で身体を思い切り動かすことは、脳を広範囲に使い、発育発達に良い影響を与えます。

今年度は、スタジオ前の公園でのフィールドスパークを積極的に実施しておりますが、併せて、阪急西京極駅近く「西京極総合運動公園 京都アクアリーナ」の芝生広場にて、より大規模な屋外療育「★フィールドスパークatアクアリーナ★」を継続開催します。

参加されたお子さま、親御さまには、大変好評を頂いております。


なお、実施曜日の定期枠の方、初参加の方を優先とさせていただきます。


可能な範囲で親御さまも一緒に、子どもさんと身体を動かしてください。

お連れになる兄弟姉妹の安全に関しては当事業所では責任を負いかねますこと、何卒ご了承願います。

 

※現地集合、現地解散:

    集合場所はアクアリーナ正面玄関付近(坂になっている駅に近いプール側入口)


※定員:1回につき4名~7名

   1名さまにつき、療育士は必ず1名以上。募集人数は、職員体制によります

※療育時間:90分

※悪天候の場合:スタジオにて通常の「60分室内個別療育」に変更

    中止の場合は、前日までに個別にご連絡いたします

※持ち物:飲み物(多めに)、帽子、着替え、その他必要に応じて

  

~詳細はお気軽にお問い合わせください~

 

~10月開催日時~

 10/9(金)

  • 09:30~11:00 定員5名 (1名さま空きがあります!)
  • 14:00~15:30 定員5名 (定員に達しました)

10/20(火)

  • 09:30~11:00 定員6名 (1名さま空きがあります!)
  • 14:00~15:30 定員6名 (1名さま空きがあります!)

スパーク運動療育西京極スタジオ                                     

管理者  熊谷 利衣子

防災訓練を実施しました

9月1日の防災の日に合わせて、療育の一環として防災訓練を実施しました。

ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。


火災の場合と地震の場合の2パターンに分けて、訓練を行うことができました。

突然大きなアラーム音が鳴ったり、施設前の公園に避難したり。

子ども達にとって普段の療育とは違う雰囲気で、びっくりすることも多かったかもしれませんが、最後までがんばって取り組んでくれました。


我々スタッフにとっても、防災の意識を高め、有事の際の対処について見直す良い機会になりました。

今後も防災訓練は定期的に実施していこうと考えています。


訓練の後には巨大エアホイールも登場!!

不定期ですが、エアホイールは今後も登場します。

お父様お母様と一緒に入っていただくことも出来ますので、また登場した際には是非お楽しみください!


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