スタジオ便り

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何事も程よく助ける

子ども達が発達していくには、乗り越えるべき「壁」「負荷」や「ストレス」と呼ばれるものが必要になってきます。


スパーク運動療育では、子ども達が発達するうえで必要な負荷を「ポジティブストレス」と呼んだりもします。


子どもたちが何かに取り組んだり、気持ちを切り替えたりする際に、大人が助けすぎることも、助けなさすぎることも、子どもの成長にとってはマイナスだと考えられます。


また、子どもは「自分1人の力だけで出来ること」ばかりに取り組んでいても、なかなか成長することができません。


助けすぎ、助けなさすぎ

既に子どもが一人で出来る力を持っているのに、大人が助けすぎると「過保護」になります。

一方、まだ一人で出来ないにも関わらず、大人が全く助けないと「放置」になります。


例えば、「玄関で靴を履く」という行為。


既にその子には靴を一人で履く力があるのに、親が履かせる→過保護

(子どもがパニック等の特別な場合を除きます)


まだ一人では靴を履くことができないのに、手伝わない→放置


というふうになります。


子どもが成長していくためには以下の2つが必要です。


「自分1人の力でできることは自分でやる」

「サポートがあればできるかもしれないことを、大人に手伝ってもらいながら行う」


出来ることだけしていてもなかなか成長しない

「自分1人の力でできること」だけをしていても、その場で足踏みをしている状態であり、なかなか成長できません。


「サポートがあればできるかもしれないことを、大人に手伝ってもらいながら行う」

これが非常に大切になります。


自分1人の力で出来ることよりもレベルの高い成果を経験することで、成長率が高まります。


先程の靴の例に戻ると、


「自分の力を使って靴を履いた」という、「自分1人では出せない高い成果を経験すること」ができます。


発達の最近接領域

「大人のサポートがあればできるかもしれない」というレベルのことを

発達の最近接領域と言います。


レフ・ヴィゴツキーという心理学者が提唱したもので、この領域でのチャレンジを重ねることで大きな成長が見込めます。


1人1人に合わせた大人のサポート

発達の最近接領域は、「〇歳だから、これくらい一人で出来るだろう」ではなく、

「今、この子はこれくらいできるから」といった考えで、1人1人に合ったサポートを必要とします。


「3歳だからスプーンぐらい使えるだろう」と放置してしまうのではなく、


「今この子は手伝えばなんとかスプーンを使える」という考え方で、必要な分だけサポートします。



スパーク運動療育における「ポジティブストレス」

スパーク運動療育で設定している「ポジティブストレス」という発達に必要な負荷ですが、これも1人1人の子に応じて内容を決め、どの程度療育スタッフが助けるべきかを見極めています。


スパーク運動療育では、子ども達の「感情」を非常に大切にしていますので、

感情の発達に必要な「ポジティブストレス」を療育の中で与えています。


例としては、

・切り替え

・物事への挑戦

・お友達とのやり取りで生じるトラブルへの対処

などなど。


「この子はある程度自分一人の力で感情を調整できる」と見極めれば、療育スタッフは子どもの心を助けすぎません。


一方、「まだまだこの子には感情を調整するためのサポートが必要」と判断すれば、療育スタッフがサポートする量を増やします。


このように、ポジティブストレスに対する子どもの能力を見極め、療育士のサポートを少しずつ減らしていくことで、発達の最近接領域を保ち、成長に必要な負荷を与えています。

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