「姿勢が悪い=体幹を鍛える」というだけでもなく、、、。

「体幹が弱く、姿勢が維持できない」というお悩みがある場合、どういった遊びをしていけば良いのでしょうか。

姿勢を維持することは、どんな運動をする時にも大切です。


じっと座っているだけでなく、ふらつかずに歩く、走る、こけないようにする、遊ぶ。

姿勢を保つことは日常生活では欠かせません。


自分の体の状態を知る

「姿勢が維持するのが苦手」という子に対して「体幹を強くすること」だけをすれば良いというものでもありません。

もちろん体幹を強くすることは大切ですが、

それとプラスして感覚を刺激する遊びも取り入れたいところです。


というのも、姿勢を維持するには今の自分の状態を感じる力が必要だからです。

「今自分の姿勢が崩れている」

「腰が曲がっている」

「首が前に出ている」

「膝に力が入っている」

「立っている地面は柔らかい、硬い」など


こういったことを感じてから、それに応じて体をコントロールしていきます。

「これくらい力を入れると体が真っ直ぐになる」

「ここに力を入れると真っ直ぐになる」


ところが、体幹が弱いと、思った通りに姿勢を維持することができません。

このときに「体幹の強さ」が必要になります。


また、もし体幹が強くても、感じる力が未熟であれば体のコントロールは出来ません。

今の自分の状態を感じることができなければ、どこにどれだけ力を入れて良いのか、どんな状態にすれば良いのかわからないからです。


感覚を刺激する遊び

子どもたちの体にたくさんの感覚刺激を入れていくことで、感じる力は強くなっていきます。


【必要な感覚】

体性感覚・・皮膚や筋肉、関節の動きを感じ取り、触れているもの、触れられているものと自分の状態を知ります。

前庭感覚・・バランスを取るときに必要な感覚。

視覚・・物との距離感や視野の広さ。

筋感覚・・筋肉の収縮や緊張の具合を知る感覚。


【遊びの種類】

強い力を出す遊び・・走る、ジャンプ、ボールを投げる蹴る、ぶら下がる、手押し車など。

バランスを取る遊び・・不安定な遊具に乗る、大人の背中に乗る、バランスボールなど。

目で追う遊び・・ボール遊び、追いかけっこなど。

触れる遊び・・粘土やスライム遊び、抱っこ、水遊び、くすぐり遊びなど。

様々な地面を体験・・砂場や芝生、川、ビーチなど。可能な場合は裸足で。


まとめてしまうと、「たくさんの種類の遊びをやりこむ」ということです。

特に強い力を出す遊びやバランスを取る遊びはそれ自体が体幹を強化する遊びでもあります。


体幹が弱いと言われる子たちには、体幹を強化する遊びだけでなく、感覚を刺激する遊びもたくさん経験させてあげて下さい。


「真っ直ぐしなさい!」、、でも「真っ直ぐが分からない」。

「体を真っ直ぐにしなさい!」と言われても、


今自分の体がどれだけ曲がっているのか、

どの程度力を入れれば真っ直ぐを保てるのか、

そもそも真っ直ぐってどんな状態?


それが分からないことには、姿勢を真っ直ぐにできません。

それを知るための土台が感覚です。

強制はせずに、楽しいと思える遊びで感覚をたくさん刺激してあげて下さい。

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