スタジオでの遊び⑤:ラフタンプレイ

スタジオでの遊び紹介も、もう5回目になりました。

今回はラフタンプレイです。


「ラフタンプレイ」と改めて言うと、多くの方がピンとこないと思います。

簡単に言うと、じゃれつき遊びとか、体遊びの類です。


たとえば

・こちょこちょ こしょばし

・抱っこでぐるぐる回す

・手遊び歌

・ふれあい遊び


などなど、ご家庭でもやったことがあると思います。


ではなぜ療育でラフタンプレイをするかを説明していきます。


①他者を意識するため

まず一つは遊んでいる他者を意識するためです。

「手」や「足」と遊んでいるのではなく、「人」と遊んでいることをしっかり意識してもらうため、何度も何度も繰り返します。

その日すぐに効果が出るわけではありませんが、継続して通所していただいているお子様の中には療育士を意識することが出来るようになってきた方もいます。


②ボディーイメージの形成

発達特性のある子たちの中にはボディーイメージの弱い子たちがいます。

ボディーイメージが弱いと、自分の体がどれくらいの大きさで、どのように動いているかというのが認識しにくいです。

そのため、よく物や人にぶつかりやすいという現象が起こります。


ボディーイメージの形成に必要な感覚は主に3つ。

平衡感覚、固有感覚、触覚です。

ラフタンプレイでは、他者に触れる、触られる、包まれる、ということを通じて触覚に働きかけボディーイメージの形成に寄与しています。


③オキシトシンの分泌

愛情ホルモン、絆ホルモンと呼ばれるオキシトシン。

主にハグをすることで分泌されるということが分かっています。

ラフタンプレイはハグに極めて近い遊びなので、同様の効果を期待しています。


オキシトシンはリラックス、ストレスの緩和、人への共感や信頼感が増すなど、様々な効果があるということが分かってきています。

療育を行う上で、療育士との信頼関係は非常に大切です。

他にも、スパーク西京極では「ストレス無く、リラックスして思いっきり楽しく遊べる!」という気持ちを大切にしています。

これらが整ってからでないと、療育で脳へ良い刺激を入れることはできないと考えています。


そして、スパークでは重要な位置づけにある「他者との共感」にも、オキシトシンは一役買ってくれます。

ラフタンプレイ以外の時にも、何かできた時はハグをしてたくさん褒めます。

この時もオキシトシンの効果、加えてドーパミンの効果が期待できます。


ぜひご家庭でもたくさんハグしてあげて下さい!


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