学習障害(LD)とは?

こんにちは。

放課後等デイサービスカプリスです。

今日は、発達特性について少しお話をさせていただきます。


学習障害(Learning Disability): LD」をご存じですか?


学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないものの、

「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」の6つの領域のうちのいずれか、もしくは複数で

その技能と習得が非常に難しい状態が「学習障害(LD)」です。

お子さまによって症状の表れ方が異なるため、気付かれにくい、理解されにくいことも特徴として挙げられます。

特定の分野が苦手なことを除けば発達の遅れは見られないことも多く、周囲から「努力が足らない」「怠けている」と言われるも見過ごされてしまいがちです。

その為早期支援に繋がりにくく、結果的に学習が著しく困難になってしまうこともあります。



◎LDの主な3つのタイプ

①読字障害(ディスレクシア):読むことにおける障害

②書字表出障害(ディスグラフィア):書くことにおける障害

③算数障害(ディスカリキュア):計算や推論することにおける障害



◎それぞれの学習障害の主な症状

①読字障害(ディスレクシア)

・形態の似た字である「わ」と「ね」、「シ」と「ツ」などを理解できない

・小さい文字「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」などが理解できない

・文章を読んでいると、どこを読んでいるのかわからなくなる

・飛ばし読み、適当読みをするなど文章をスムーズに読めず、読み方に特徴がある

・文章を読むのが極端に遅い、読み間違える


②書字表出障害(ディスグラフィア)

・鏡文字や雰囲気で「勝手文字」を書く

・誤字・脱字、書き順の間違いが多い

・黒板やプリントの文字が書き写せない、時間がかかる

・漢字が苦手で覚えられない

・文字の形や大きさがバラバラで、マス目からはみ出したりする


③算数障害(ディスカリキュア)

・簡単な数字、記号が理解しにくい

・繰り上げ、繰り下げができず、計算を習得することが難しい

・数の大きい、小さいがよくわからない

・文章問題が苦手、理解できない

・図形やグラフが苦手、理解できない



◎学習障害のある方の支援にあたって大切なこと

①学びの本質に立ち返った学習支援

学習・教育の本来の目的は、

その知識やスキル・考え方を使って、社会で生活する上での課題を解決していくことで、テストでいい点を取るためではありません。

例えば、読むことが困難でも、音を聞いて理解する力があるのなら、音を聞くという手段を使えばいいのです。

このように、手段の置き換え で目的を果たせるのであれば、それは積極的に利用すべきだと考えています。

LD学習支援の中心にできれば、お子さまが自信をなくすことなく学習に取り組んでいくことができます。


②学びの支援・その具体的な方法

①読字障害(ディスレクシア)

・文字の大きさや、読む範囲を区切る、ポイントを蛍光ペンなどで示すなどして文字を見やすくする

・ふりがなをふる

・色付き眼鏡を使用し、視覚過敏を制限する

②書字表出障害(ディスグラフィア)

・ひらがなのなぞり書きから練習する

・漢字を「へん」と「つくり」に分解して考える

・マス目のあるノートを使用する

③算数障害(ディスカリキュア)

・10の合成・分解を理解できるようになる

・位ごとに数字を色分けする

・単純な計算ではなく、内容に意味を持たせるように文章問題などを利用する


③学びの意欲をそがない

・障がいそのものや、障がいによる苦しさを理解しようとする。

努力してもできない困難さを抱えて苦しんでいるお子さまに、まずは寄り添い理解することが何より大切です。

「どんな障がいなのか」「それによってどんな困りごとがあるのか」を理解し、急かさず継続的にサポートします。


・頑張っていること、努力していること、をありのままに認める。

結果としての「できた、できない」以前に、「頑張ったこと」それ自体を認め、ほめることが大切です。


・本人の好きなことや強みに着目して対策を考える。

知識やスキルだけでなく、その考え方を見つけることが学習の本質です。

その本質を見つけられるように対策を考えていきます。

特に、好きなこと、得意なことに着目すると、お子さまの意外な可能性が見つかることが多いです。



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放課後等デイサービスカプリスは、学習障害(LD)のお子さまへの学習支援も得意としております。

普段の療育の様子や、保護者との面談や療育終了時のフィードバックなどから

お子さまの「得意なこと」「苦手なこと」は何なのかを見つけ出し、

お子さまにとって最も効果的で楽しい学習方法を探し、一人一人に寄り添った支援を考えていきます。

預かり型の放課後等デイサービスとは異なり、児童指導員1名に対しお子さま最大2名の療育となりますので、

より深い学習支援の提供が可能です。

学校での授業だけではなかなかついていけず、学びのつまづきにも気付けぬまま置いてけぼりになってしまうことも多いと思います。

少しでもお困りの際は、ぜひカプリスの個別支援をご利用ください!!

見学と体験は随時受付中です!お気軽にご相談ください。

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