発達障害をもつ子どもとのかかわり方とは?

こんにちは。放課後等デイサービスカプリスです。


今回は、「発達障害を持つ子どもとのかかわり方」について紹介していきたいと思います。

発達障害を持つ子どもは、生まれつき脳機能の発達の凸凹(でこぼこ)が激しく、人とかかわることが得意ではありません。

また、周囲の環境や人間関係とのミスマッチなどから、社会生活上支障が生じることがあります。

一言で発達障害と言っても、その特性はさまざまです。

今回は障がいの傾向別に、その特徴とかかわり方について紹介していきます。



まず最初に、発達障害の3つの傾向について説明します。


ASD(自閉スペクトラム症)

→対人関係の困難や興味・関心の限定、特定の行動を繰り返すなどの特徴があります。

「かかわり」「コミュニケーション」「こだわり」の障害を併せ持っています。

ASDはコミュニケーション能力や社会性に関する脳機能の偏りを広く捉えており、

よく耳にする「自閉症」や「アスペルガー症候群」の症状も

ASDに含まれるという考え方が一般的になってきています。


ADHD(注意欠如・多動症)

→忘れ物や遅刻などの「不注意」と、じっとしていられなかったり、なかなか集中できなかったりといった

「衝動性・多動性」を主な特徴とする障害です。

その他、過集中や自己中心性なども挙げられますが、中枢神経系の機能不全が推定されます。

幼少期からその傾向が見られ、女児より男児のほうが多いです。


LD(限局性学習症/学習障害)

全般的な知的発達に遅れはないものの、読み書きや、聞く・話す、計算・推論する能力のうち、

特定のものの習得と使用に著しく困難を示す特徴があります。

一般的には「学習障害」と呼ばれることが多いです。

※LDについて、詳しく書いているブログもあるので、そちらも併せてお読みください。


次に、そのような傾向を持つ子どもとのかかわり方や対応の工夫をお伝えします。


ASD(自閉スペクトラム症)

抽象的な言葉やニュアンスの理解が難しく、

注意の切り替えができなかったり、複数のことを同時にすることが苦手だったりします。

例えば「手を洗ってから、おやつを食べる」といった、

2つのことを一度に伝えようとすると、言葉を聞き逃してしまいます。

【対応方法】

・短い言葉で、1つずつ伝える。

・注意を引いてから伝える。

・具体的な言葉で伝える。

・視覚的に伝える。

時間など、目には見えない概念を理解することが不得意な傾向にあります。

予定がいつ始まって、いつ終わるかがわからないことで、不安を感じてしまいます。

【対応方法】

・作業の見通しを伝える。(いつ、どこで、何をするか、など)

・イラスト付きの予定表、タイマーなどを使って視覚的に伝える。

表情や身振り手振り、視線などから相手の状況を読んだり、気持ちを理解したりが苦手な場合が多いです。

結果的に、意図せずお友だちを傷つけてしまったり、集団行動を乱してしまったり。

【対応方法】

・表情だけではなく、言葉や動作も交えて伝える。

・「あれ」「それ」などの代名詞は避け、具体的に伝える。

・ルールや指示はわかりやすく伝える。


感覚過敏のある子どもは、音や温度、臭い、光など、感覚刺激に過敏に反応します。

過敏の感覚がパニックやかんしゃくを引き起こす原因になることもあります。

また、感覚鈍麻のある子どもは、ぶつけても痛がらない、泣かないなど、痛みに鈍感です。

※感覚過敏、感覚鈍麻についてもブログを掲載しております。詳しくはそちらもお読みください。

【対応方法】

・装飾のない静かな環境を用意する。

・音や光など、感覚刺激の原因になるものを少なくする。

・騒がしい場所ではイヤマフや耳栓、フードをかぶる。


そのほかにもASDの子どもたちは、様々な場面で困りごとを抱えて不安を感じやすく、自己肯定感が育まれにくいといえます。

その一方、「1つのことに集中して取り組むことができる」「行動力がある」などは、素晴らしい長所と言えます。

ASDの特性を子どもの個性として捉えることや、親や周囲の人が特性を理解し、

自己肯定感が高まるような褒め方や接し方をすることが、本人の達成感や安心感に繋がります。


ADHD(注意欠如・多動症)

良いところ・できているところ・頑張っているところなどを褒める・認めることが大切です。

ADHDの子どもはどうしても叱られることが多くなりがちで、自信が持てなくなってしまいます。

小さな成功体験をたくさん積むことで、やる気や自信を育んでいきましょう。

【対応方法】

・目標を決め、できたらほめる

 →例えば、「食事のあとは食器を台所まで運ぶ」などの目標を決めます。

目標に対して、達成した都度、また継続して努力できているときも、同じように褒めます。

・スケジュールを決める

 →例えば、「19時になったらお風呂に貼る」などを決めておきます。

生活のリズムができることで心が安定し、落ち着きが持てます。

・わかりやすいルールを決める

 →守ってもらいたいことややってはいけないことについて、話し合って決めます。

決めたことは紙に書き、掲示します。守れた場合は、認める・褒めることが大切です。

・ご褒美制でモチベーションを維持する

 →例えば、「夜に歯磨きをしたら、シートにシールを貼る」などが挙げられます。

シールが10個たまったら「〇〇に遊びに行く!」など、頑張った結果楽しいことがあると、モチベーションの維持に繋がります。

・注意する回数を減らす

 →日常的に注意する回数が多くなりすぎると、本当にしてほしくない行動がうまく伝わらないことがあるかもしれません。

「勉強しない」「片づけない」など、日常生活上困ったことに対しての注意は減らし、

「家族にひどいことを言う」「危険な行動をとる」「約束したことを破る」など、本当に注意すべき場合のみに焦点を置きます。

さらに、「では、どうすればよかったのか」を一緒に考えたり、親の思いを伝えたりするとよいでしょう。


☆女の子の接し方の例☆

ADHDの女の子は、女の子同士のコミュニケーションで悩むことが多くあります。

例えば、思いついたままの言葉を話すことで誤解を受ける、おしゃべりが自分中心になってしまう

などが代表的に挙げられます。その結果、知らない間にお友だちから距離を取られてしまったり、孤立してしまったりも。

本人に自覚がないので、どうしていいのかわからず余計に辛くなってしまいます。

親が介入しづらい部分ではありますが、どんな時も子どもの絶対的な味方だと伝え続ける姿勢は大切です。


LD(限局性学習症/学習障害)

LD(学習障害)の種類は主に3つに分類されます。


ディスレクシア(読字障害)

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ディスグラフィア(書字表出障害)

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ディスカリキュリア(算数障害)

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3つの種類ごとの、学習方法の工夫や対応などを紹介します。

①ディスレクシア(読字障害)には・・・

・定規、厚紙シートを利用する

 →読み飛ばしをしてしまわないように、定規や1行分くりぬいた厚紙を使って読むと効果的です。

・まとまりごとに「/」を入れる

・絵本を読む

・読みやすい書体にする

②ディスグラフィア(書字表出障害)には・・・

・マス目は大きめ・十字の補助線ありのノートを使用する

・漢字の「意味」が分かることを最優先にする

 →まず、漢字を見本で見て意味が分かるようにすることが必要です。

次に「読める」、その次に「書ける」という順番で取り組むと効果的です。

③ディスカリキュリア(算数障害)には・・・

・さまざまな物の数を数える

 →すぐに「計算」に取り組むのではなく、

まずは「家族とお菓子を分ける」「レシートとお釣りが合っているか確かめる」など、

日頃の生活上で数に結び付くことを身に着けることが、数字を理解する第1歩となります。


LDのある子どもの学習支援方法として、

「通級指導教室に通う」や「学校との連携を取り、タブレットを取り入れた学習方法に変更してもらう」

なども挙げられます。


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診断名が同じでも、子供の性格や環境などによって生じる困りごとは異なります。

一人ひとりの状況に合わせて環境調整などの対策を行い、困りごとを少しずつ減らしていくことが大切です。


カプリスでは、子どもたちが見通しを持って運動や学習に取り組めるように、先生と子どもが相談しながら、まず予定表を作成。

それから、その日の療育が始まります。

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また、学習内容に合わせて教具を準備したり、視覚的な支援を取り入れたりしながら、学習の補助にも努めています。


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お子さまの性格や特性傾向に対してどのような支援が効果を発揮するのか、都度親御さまと相談しながら、

お子さま一人ひとりに合わせた療育の内容を考えて提供しております。

少しでもお困りの際は、ぜひ、カプリスの個別支援をご利用ください!!

見学と体験は随時受付中です!お気軽にご相談ください。


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