筆圧が強いお子さんへのアプローチ

前回に続いて筆圧についてを少しお伝えします。

筆圧が強すぎる要因には、以下のようなことが考えられます。

・「書く」ことに集中しすぎる

・筋肉の過度な緊張

・文字へのこだわり(濃い文字じゃないと嫌だ、など)

筆圧が強すぎると、服などで文字が擦れて用紙が汚くなってしまったり、疲れて集中力が持続しづらかったり、消すことに時間がかかり、テストなどでタイムロスになったり、などの問題も出てきます。


では、筆圧を少し弱くする為に、お子さんへどのようにアプローチすれば良いでしょうか?

例えば・・・

①声掛けを工夫する

イメージしやすいように「紙が痛くないように書こうね」「優しく書きます」等の声かけは効果的です。

「もうちょっと弱く」「もっと薄く」などは子どもがイメージしづらいため、具体的な声掛けを工夫してみましょう。

②背筋を伸ばして

姿勢が悪いと、筆圧もそうですが、形良く文字を書くことも難しくなります。

背中を伸ばして座ることを意識してみましょう。

背筋が伸びると机と顔の間に距離ができることで、呼吸がしやすくなります。気持ちも落ち着きます。

気持ちが落ち着くと、リラックスして力を抜いて書くことができます。また、姿勢が安定すると、長時間の作業や勉強に集中できるので、学習面の伸びにも繋がります。

③柔らかいものに触れる

筆圧の強いお子さんは普段から力を入れているために、手や指先の柔軟性が低く固くなりがちなので、遊びを通して、柔らかいものに触れることが効果的です。

例えば、フェルトボールなどの柔らかいクラフト材料や紙粘土を使っての工作、水風船で遊ぶなど。最初は上手く扱えないかもしれませんが、繰り返し楽しく遊ぶ経験を積むことが何より大切です。

繊細なものをつまんだり、握ったりする中で指先の感覚が磨かれて、自然と筆圧を調整する力に繋がっていきます。

ご紹介したことはほんの一部ですが、継続して取り組むことで筆圧の強さを改善できる効果があるので、是非ご家庭でもやってみてはいかがでしょうか?

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