6月になって30℃を超える日が続いていますね。
これから本格的に夏に向かっていくにあたって、水分補給が欠かせなくなってきます。
実は子どもたちは大人と同じくらいか、それ以上に水分を必要とします。
子どもは大人と同じ数の汗腺(かんせん)を持っています。
汗腺は汗を出す体の器官のことで、皮膚のあちこちに存在しています。
汗腺の数は同じなのに、体は大人より小さいため、子どもたちは相対的に汗をかく量が多くなります。
それと同様に、必要な水分摂取量も大人より相対的に多くなります。
スパークに通って下っている幼児の場合であれば、1日に体重1kgにつき100ml程度の水分補給が目安になります。
体重が15kgであれば1.5L程度です。
もちろん食べ物や食事中のお茶などからも水分は補給していますが、遊びに行く際は最低でも500~1000mlの水分は持っていって頂ければと思います。
ちなみに大人になると1日に体重1kgにつき50ml程度です。
*季節にもよりますので、特に夏場は水分を多めにご用意ください。
暑い日に外で遊んでいると、子どもたちはほっぺたが真っ赤になります。
これは、大人よりも汗をかく機能が発達していないからだとされています。
汗をかくことも練習が必要で、子どものうちは上手に汗をかくことが出来ません。
成長と共に汗をかく経験を沢山積んでいけば、体温が上昇したときに素早く多く汗をかくことができるようになります。
本来は汗が皮膚から気化することで熱を逃がします。
しかし、子どもたちは素早く多く汗がかけない代わりに、皮膚の血管を広げて熱を逃がそうとします。
そのためほっぺたが赤くなります。
汗をかく機能は思春期頃にしっかりとしてくるようですので、気長に待ちましょう。
汗をかく機能を発達させるために、無理に暑い部屋や屋外にいる必要はありません。
厳しい暑さの時はエアコンをつけて涼しくしてください。
特性のある子どもたちの中には、自分で体温調節をすることが苦手な子もいます。
暑い真夏なのに長袖を着ようとしたりするので、本人から訴えが無くても衣服の調整やこまめな水分補給を心がける必要があります。
訴えが無いからと放置してしまうと、突然熱中症になることもあるので気を付けてください。
スパーク西京極でも、屋外での療育を行なっていますが、水分補給と日影での休憩は頻繁にとるようにしています。
他にも保冷剤を持参して、火照った体を冷ますケアも行うようにしています。
今年も暑い夏がまたやってきますが、元気に乗り越えましょうね!