季節の変わり目が苦手なのはなぜ??

 ここ最近、朝晩の気温差を感じるようになってきました。

温度差が大きくなる季節の変わり目は大人でも体調不良になりやすいです。

この時期の子どもの様子で、

「朝から身体がだるそうでボーっとしている」

「あまりご飯をたべてくれない」

「いらいらしていて癇癪が増えた」

などの困りごとはないでしょうか。

理由はさまざまあるのですが、今回は3つ挙げてお話します。


①生活リズムの乱れ

日照時間や気温が変動し、朝起きる時間や寝る時間のリズムが崩れやすくなります。

特に発達障害のある子どもは、体内時計の調整が難しい傾向があるため、生活リズムが崩れると睡眠の質が低下し、体調が不安定になることがあります。


②感覚の敏感さ

発達障害のある子どもは、温度や湿度の変化に対して敏感であることが多く、体の不快感や疲労感を引き起こしやすいです。

寒さや暑さを強く感じやすいので、ストレスや不快感が積み重なり、体調不良につながりやすくなります。


③ストレスや不安の増加

季節が変わると保育園、幼稚園、家庭のスケジュールも変化するため、ルーティンの乱れにストレスや不安を感じる子どもが多くいます。

変化に対応しづらい特性を持つ子どもにとって、予定が不規則になったり、周囲が慌ただしくなったりすることで体調に影響を及ぼしやすくなります。


これらの理由もあり、季節の変わり目には体調不良が生じやすいと考えられています。

カプリスでも、その日その日の子どもたちの様子を見ながら、ストレスを軽減する工夫をしています。

安心できる環境でストレスを下げて、楽しく過ごしてもらいたいと思います。

写し絵における効果

年中・年長児さんの小集団療育では、写し絵に取り組んでいます。

写し絵とは、お手本の上に白い紙を重ねてなぞる遊びです。

見本の絵を紙の上から、鉛筆などでなぞると、思い描いた絵に極めて近い作品ができます。

写し絵はさまざまな面で子どもの発達やスキル向上に役立つことが知られています。特に発達障害や学習障害を持つ子どもにとって、写し絵は次のような効果をもたらす可能性があります。


1視覚・運動協調性の向上

・写し絵は、目で見たものを手で再現する過程を通じて、視覚と運動の協調性を養います。これにより、手先の器用さや細かい動きをコントロールする力が向上します。

・視覚と手の動きを一致させる練習ができるため、書字のスキル向上にもつながります。


2集中力の向上

・写し絵を行う際には、細部を観察し、慎重に線をたどる必要があります。これにより、集中力が養われ、持続的に一つの活動に取りくむ力が強化されます。

・絵を完成させるという達成感が集中力を持続させる動機付けになります。


3自信と達成感の向上

・写し絵は、比較的簡単に形を再現できるため、成功体験を積みやすいです。これにより、自己肯定感や自信が高まり、次の課題に取りくむ意欲が生まれます。

・「できた」という経験が、他の活動に対しても積極的に挑戦する姿勢を育む可能性があります。


4認知能力の向上

・線や形、パターンをたどることで、形状認識や空間認識が向上します。これらの認知スキルは、他の学習活動や日常生活にも応用可能です。


5創造性の発展

・初めは写し絵として作品をなぞることから始まりますが、次第に自分のアイディアやアレンジを加えるようになることで、創造性が育まれます。

・写し絵を通じて得たスキルを応用して、自分で絵を描く力が発展することもあります。


6感覚統合の促進

・写し絵はでは、視覚的な入力とそれに対する運動的な出力が統合されます。これが、感覚統合のトレーニングになります。

感覚統合が改善されると、生活全般においても自分の身体や周囲の環境に対する理解が深まり、適切な反応ができるようになります。


7社会的スキルの向上

・お友だちと写し絵を見せあったり、感想を言いあったりする機会が増えます。これにより、コミュニケーション能力や協調性が向上します。


写し絵はこれらの効果を得る為の療育手段です。

楽しく取りくみ、自信を育み、さまざまなスキルを総合的に発達させることが期待できます。

カプリスで完成させた、写し絵を是非一緒に見てあげてください!!

熱中症に注意!!

今年は例年よりかなり遅れて梅雨入りしましたね。

梅雨が明けると、夏本番です。

今年も猛暑が予想され、熱中症が心配な季節がやってきます。

特に発達障害のある子どもは熱中症になりやすいため、注意が必要です。

なぜ、熱中症になりやすいのでしょうか?

主な原因は3つあります。


①汗をかきにくく体に熱がこもってしまう

人は自律神経機能の働きで気温の上下に関わらず、体温を一定に保とうとバランスをとっています。

しかし、発達障害などによりこの機能の働きが悪い場合、暑い所にいると体温はだんだん上がり、寒い所にいると体温は下がってしまいます。

体温調節が苦手なタイプは汗が出にくいために、熱が体にこもってしまうのです。


②「あつい」「のどがかわいた」などを上手く伝えることが難しい

発達障害のある子どもの中には、自分の体に起こっている暑さ、寒さ、空腹感、痛みや疲れなどの症状に鈍感な場合があります。

そのため暑いということや、のどがかわいたことを自覚できず、周囲に伝えられない場合があります。


③特定の服装にこだわりがあり、気温が高くても厚着をしてしまう

こだわりの強さや感覚面のかたよりによって、季節にあわない服を着る場合があります。


カプリスでは、療育中の子どもたちの様子を見ながら水分補給の声かけや室温の調節を行い、子どもたちが少しでも快適に過ごせるように配慮しています。

暑さ対策をしながら、元気に夏をのりきりたいですね!!

新年度は不安定になりやすい・・・

新年度は子どもも親も慣れない環境に、かなりの不安や悩みが出てくる時期だと思います。寒暖差の影響や気圧の変化の影響などで気分が落ち込んでしまうこともあります。

今回は新しい生活によってストレスを感じやすいのはなぜか??についてお話ししたいと思います。さまざまな理由がありますが3つご紹介します。

①環境の変化が苦手

発達に凸凹がある子は環境の変化についていくことが苦手な傾向があります。特に人の変化に慣れることに時間がかかり、進級がストレスの一つになることがあります。

②不安や恐怖を感じやすい

想像できないことに対して不安を抱いたり、想像しすぎて不安になってしまったりと、慣れないことに対する、不安や恐怖を感じやすいことがあります。

③感覚過敏

担任の先生の声や同じクラスの子の声、周囲から聞こえてくる音など聞こえ方が変わってきます。保育室が変わる場合は、光の入り方や、給食室が近くなるなどの理由で臭いによる苦痛も伴う場合もあります。


このような自分が感じているさまざまな思いを誰かに伝えることが難しく、それもストレスに繋がっていると考えられます。

子どもたちの表情をよく観察しながら、子どもからの小さなSOSに気付けるように。

カプリスではメンタル面でのサポートもしています。

お子さまが楽しい気持ちで新生活が送れますように☆彡 

なぜ、じっと座っていることが出来ないの?

日頃、花咲くみらいカプリスの活動にご理解・ご協力ありがとうございます。

今回は、落ち着きがなくじっと座っていられないお子さんの特徴と対策についてお話します。


じっと座っていられない。同じ場所にいることが出来ない。

なんで?と感じる保護者の方もおられると思います。

その理由として・・・

★外からの情報量(換気扇の音や工事現場の音・緊急車両の音・他者の話し声など)が多くて集中できない

★気が散りやすい・他人のことが気になってしまう

★体感が弱く、同じ姿勢を保持出来ない

★椅子が体のサイズに合っていないため、足が宙に浮いている

★今、何する時なのかを理解していない

など、様々な要因が考えられます。


では、どのようにすれば座れる時間が長くなるのでしょうか。

一例としていくつか挙げてみました。


★体幹や筋力をつける

→まずは身体を大きくたくさん動かして、自分の身体を知ることが大切です。

→バランスボールや鉄棒・トランポリンなど、身近な遊具でも体幹は鍛えられます。

→体幹がしっかりすると、姿勢よく椅子に座ることが出来ます。


★活動の見通しをつける

→次に何をするのか、その活動をどこまで頑張ればいいのか、などをお子さまがわかるように示すことが大切です。

→視覚優位なお子さまも多いので、絵や図で示すことも有効です。


★終わりを明確にする

→ご褒美シールなどを活用し、終わりを明確に伝えることで、ここまで頑張ろうという気持ちが芽生えます。


★細かく区切りを付ける

→「ここまで出来たら見せに来てね」など細かく区切りをつけ、座っている時間の中に、ほんの少し立つ機会も作ります。


全てが効果的というわけではなく、お子さまによりそれぞれなのですが、

どの方法が一番合うのかを、一緒に模索していければと思います。


落ち着きがないのはどうして?~感覚の統合が上手くいくには~

日頃は、花咲くみらいカプリスの活動にご理解・ご協力をありがとうございます。


子どもがじっとしていられない、落ち着きなく動く、などには以下のような理由が考えられます。

例えば・・・

①動きたい

②今いる場所やしていることに興味が持てない

③気持ちを上手く言葉で伝えられない・伝わらない

④気になること(情報)がたくさんあって落ち着かない

⑤不安感が強い

感覚の統合の未発達 などなど・・・

今回は、⑥の感覚統合について少しお話します。


そもそも感覚統合って何!?

感覚統合とは、脳に入ってくるさまざまな感覚刺激を、目的に応じて整理整頓・調整することです。

脳に入ってくる刺激の交通整理が出来るようになる=感覚を統合する、ことになります。


例えば、今目の前で話をしている相手がいるとします。

その声の他にも人は、さまざまな声や音を同時にキャッチしています。

別で話をしている人の声・工事現場の音・電車の音・鳥や動物の鳴き声など・・・《キャッチされた音=聴覚刺激》です。

入ってくる様々な情報は、脳の中で重要なものかそうでないものに分けられ、音のボリュームが調整されます。

話をしている相手の声は大きく聞こえるように。その他の音は小さくあまり聞こえなくなる。という様に調整されています。

この調整が上手くいっている状態=感覚統合ができている状態、環境に対して順応が出来ている状態、です。

それに対して感覚統合が上手くいかない時は、全ての音が同じボリュームで聞こえているというイメージです。

この状態の時に落ち着いて相手の話に集中することは大人でも難しいです。


感覚刺激には、目から入ってくる視覚刺激、耳から入ってくる聴覚刺激、皮膚で感じる触覚刺激など、なじみ深い「五感」があります。また、無意識に使っている、前庭覚(平衡感覚)や固有覚(力の入れ具合)という感覚もあります。

こうした感覚刺激に対して、私たちは生きるための原始的な反射である「防衛反応」をします。この反応が、落ち着きのなさと関わるポイントです。

例えば、たくさんの人がいてあちこちから話し声がするところ、大きな音がする場所、密閉された空間でマイクを通した音が聞こえる場面などで、落ち着きがなくなることがある。もしくは、耳をふさぐ、その場から立ち去ろうとする、泣き叫ぶ。
聴覚過敏による防衛反応の可能性が考えられます。

また、感覚統合が上手くいっていない場合に起こることとして、足元が不安定な場所や電車の中など、揺れにおびえて落ち着かない。
⇒前庭覚(平衡感覚)の感覚統合がうまくいっていない時期にある、重力不安の可能性が考えられます。

そんな時の対応方として・・・

【原始系】⇒【識別系】

感覚刺激の交通整理が追い付いていない場合は、原始的な反応をしているだけなので、識別系のスイッチを入れてあげると良いです。

識別系のスイッチとは、ものを見て、触って、音を聞いて、「ん?これなんだ?」と確かめようとする仕組みのことです。

例えば、髪の毛を切ることを嫌がる子どもたちは、首筋や耳に冷たい刃物が当たった時の感覚刺激に対して、原始的な反射である触覚防衛反応がはたらいていることが多いと言われています。
そんな時は、はさみを見せて触らせたり、鏡を見せてどんな風に切るのかを確認させたり、実際に大人が髪の毛を切られている場面を見せたりすると、これから何が起こるのかを理解し確かめることによって、原始的な反射にブレーキがかかるようになります。

このように、感覚の統合がうまくいっていない子どもたちには、「普段から感覚刺激を入れつつ、識別系のネットワークが優位になるようにかかわる」ことも、ポイントの一つです。

是非、お子さまとお出かけされた時などに感覚を意識出来るような声掛けをしてみてあげて下さい。

勝敗のある遊びを楽しむためには

今回は、たとえゲームに負けても勝敗のある遊びを楽しめるにはどうすればいいか、考えていきたいと思います。

カプリスでは、ルールのある遊びや勝ち負けの付くゲームなどをたくさんしています。

ゲームに負けると大人でも多少は悔しさを感じるものですが、成長過程にある子ども、特に未就学児のお子さんは、自分が負けることや思い通りにならないことに対して、怒りを抑えきれないことがあります。

ゲーム中に泣き出したり、癇癪を起こしたり、負けると分かるとゲームを途中で投げ出してしまったり・・・

自分が勝てるようにゲームのルールを勝手に変えてしまうお子さんも、カプリスにはたくさんいます。

なぜそんなことをしてしまうのか?

自分の負の感情と向き合えず、感情のコントロールがうまく出来ないことが大きな理由です。


ゲームに負けて悔しいと思うことは、決して悪いことではありません。

悔しいと思う気持ちが、次へのステップややる気に繋がることも多いものです。

また、勝つためにどうすれば良いかを試行錯誤することで、考える力も育ちます。

カプリスでは、感情のコントロールが少しずつ出来るように、以下の4つの方法を療育中に実践しています。


1つ目は、勝っても負けても「楽しいこと」を伝える

 競い合うこと自体の楽しさや、負けても学びや成長に繋がる楽しさがあることを、丁寧に伝えています。

 年長児の小集団療育では、勝敗の場面を実際に体験し「勝っても負けても楽しさがある」ことに気付くきっかけを作ってい   

 ます。

2つ目は、勝った時、負けた時の振る舞い方を伝える

 まずは、ゲームを始める前に「勝負ごとには勝ち負けがある」ことを認識してもらいます。

 ・自分が勝った時に、負けたお友だちをからかわない

 ・自分が負けた時は、勝った人を拍手する

 など、勝っても負けてもお互いが気持ち良く楽しむための約束をします。

 負けても約束が守れると、しっかりと褒めて「楽しくゲームに参加できた!」という自信が持てるように

 サポートしています。

3つ目は、負けた時もたくさん褒める

 たとえ負けてしまっても、

 「ここがかっこよかったよ!」「ここの時、上手に出来ていたね!」「あと少しだったね」など、

 具体的に褒めることで自己肯定感を高められるようにしています。

4つ目は、「勝たせてあげる」ことは控えめに

 大人が手加減して子どもに勝たせてあげることはその場しのぎであり、本来身に付けなければならない、

 「負けた時の振る舞い方」や、「感情のコントロール」を習得できるチャンスが減ってしまいます。

 カプリスでは、勝つだけでなく、あえて負ける経験もたくさんしてもらいます。


勝敗のある遊びを繰り返すことで、泣いたりわめいたりしながらも、少しずつ感情のコントロールができるようになってもらいたいと思っています。

ゲームを通して学びやワクワク感を楽しめるよう、子どもたちと一緒にたくさん身体を動かして遊んでいきます!

偏食の原因って・・・!?

こんにちは。

今回は、多くの保護者が悩んでいる子どもの偏食について、お伝えします。


工夫して作った食事を食べてもらえなかったり、早く片付けたいのに食事に時間がかかったり・・・

親からするとストレスばかりがたまると思います。

偏食の原因はさまざまですが、一例として

①味覚の発達 ②口腔機能の未発達 ③スプーン・お箸などがうまく使えない ④感覚過敏 ⑤強いこだわり

などが挙げられます。それぞれを簡単に説明すると・・・

①味覚の発達

離乳食はどんな味でも受け入れられる時期ですが、幼児期になると五味をしっかり区別できるようになり、味の好みが出てきます。また、自我も育つため、気分によって食べたり食べなかったりも多くなります。


②口腔機能の未発達

咀嚼など口をうまく動かす機能が未発達の為、どうしても丸飲みになったり、噛みやすいものばかり食べたり。

同じ食感の食材を安心して食べる傾向があります。


③スプーン・お箸などがうまく使えない

ヨーグルトや汁物をスプーンですくって口に運んだり、お箸で小さなものをつまんだり、が苦手なので、手でつかんで食べられるような食べ物に偏ってしまいがちです。


④感覚過敏

症状の中には「感覚過敏」「嗅覚過敏」「触覚過敏」があります。

咀嚼音が不快、揚げ物の衣が口の中を刺すように感じる、ケチャップの匂いが苦手、などで食べられない場合もあります。


⑤強いこだわり

同じ食品を食べ続け他の食品に興味がない、初めて食べたものに違和感を覚えると、その後一切同じ食品を口にしない、など、特性傾向から来る強いこだわりも考えられます。


このように、偏食の原因はさまざま考えられますが、食事の時間が親子とも苦痛に感じる場合は、”食べてもらいたい気持ちを休憩する”ことも一つです。

偏食の克服には、ある程度の時間がかかります。

「苦手な食べ物の匂いをかげただけでもOK!」などスモールステップを大切にしながら、子どもの達成感を感じられると良いですね。


✨「あずかり療育(未満児・年少児)」では、毎回一緒にお昼ごはんを食べます。

✨「小集団療育(年長児)」では、定期的にクッキングの活動があります。

✨「毎月のイベント」でも、おにぎりを作ったり、お菓子を作ったりします。


親子の楽しい食卓になるよう、療育をとおして指導員もお手伝いさせていただきます!!


10月10日は『目の愛護デー👀』

10と10を横向きにすると、人の顔の目と眉に見えることから、10月10日が『目の愛護デー』として制定されました。

目は、人間の生活にとって欠かせない身体の一部です。

目の感覚である『視覚』は、『五感』の1つです。

『触覚』や『聴覚』などの他の感覚と統合されることによって、我々人間は外界からの情報を『認知』することができます。

これを『感覚統合』といいます。

『五感』の他にも大切な感覚として『固有受容覚』と『前庭覚』があります。

これらの感覚の統合が上手く行われていないと、感覚の受け取り方に偏りが出ます。自分を取り巻く状況を把握して、適切な行動を取るのが難しくなります。

例えば、

・落ち着きがない

・体の動かし方にぎこちなさがある

・言語の発達がゆっくりである

・細かい作業が苦手

などが特徴としてあげられます。

療育の中ではさまざまな感覚を体感し、発達の基礎となる『感覚』の統合を促す活動を行っています。


『視覚』の発達には、特に『眼球運動』が欠かせません。

6歳までの期間は視力だけでなく、近くのものや遠くのものにピントを合わせることや、見たいものへ視線を向ける、『眼球運動』の能力が育つ時期といわれています。


近年、スマホを見る時間が長くなっている子どもが増えています。

スマホは身体を動かすことなく、眼球運動も狭い画面の範囲だけになってしまうため、眼球運動の発達が遅れたり、悪くなったりする可能性が指摘されています。

一方、外や広い場所で身体を動かして遊ぶ際は、身体を大きく動かすことができるだけでなく、遠くを見たり近くを見たり、身体の動きに合わせて目を使うので、自然とピントを合わせることで眼球運動の練習ができます。

さらに、外は自然の風や移り変わる景色、聞こえる音にも多様な変化があるため、視覚以外の多くの感覚を刺激することができます。


『運動の秋!』と言われるこの季節に、広い場所や外で身体をたくさん動かして、いろいろな『感覚』を体感してみましょう!!


最後に、

『目の愛護デー』という日をきっかけに、『目』のことについてお子さまとお話ししてみてはいかがでしょうか?

「目がいつもしてくれていることって何だろう?」

「目が見えなくなったらどうなるだろう?」

などやりとりを楽しむ中で、子どもたちも『目』について考えることができそうですね^^


花咲くみらいカプリスでは、

🌸未満児さん、年少児さん対象の「あずかり療育」

🌸身体を動かしながらソーシャルスキルトレーニングを行う「個別療育」

🌸同じ時間帯のお友だちと楽しく遊ぶ「グループ療育」

🌸年中児さん、年長児さん対象の「集団療育」

などを総合的に提供しております。


見学や体験は随時受付中です!

お気軽にお問い合わせください。


『いやいや期』と『4歳の壁』の違いって??


2歳頃の子どもの大きな特徴の一つに、第一次反抗期、いわゆる『いやいや期』があります。

この時期は自己主張が強くなってきます。「こうしたい」という気持ちを言葉でうまく表現することが難しく、「いやだ!」と大声で泣いたり、癇癪を起こしてしまったりします。「いやいや期」は決してダメなものではなく、多かれ少なかれ、成長過程でどのお子さんも経験する大切なプロセスです。

この時期は同時に、「じぶんで!!」も出てきます。まだまだ自分で出来ないことが多い2歳児さんですが、なんでも「じぶんでやる!」と言います。結果的に自分では出来ず、うまくできないことで癇癪を起こしてしまいます。


一方で、『4歳の壁』という言葉を聞いたことのある親御さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

4歳頃の子どもは使える言葉も増えて、自己主張もはっきり言えるようになってきます。「いやいや期」とは異なり、「○○だからいや!」と、ある程度理由も含めた意思表示ができます。

この頃は基本的な生活習慣が身につき、先生やお友だちとの遊びの中で社会性も育ってきます。心も認知能力も大きく成長する時期が4歳児さんなのです。

その急激な成長に戸惑ったり、不安を感じたり。その苛立ちを自分でうまく言葉で伝えられないことから、第一次反抗期のような態度(大声で泣いたり、癇癪を起こしたりなど)を取ることも多くなります。

これを『4歳の壁』とも呼びます。

 

子どもは一人ひとり、性格も発達のスピードも違います。必ずしも2歳児で「いやいや期」、4歳児で「4歳の壁」、というわけではありませんが、どのような理由で癇癪を起しているのかを大人は理解することが大切です。

療育の中でも、まずは指導員が子どもの気持ちを受け止めます。

なぜ癇癪を起しているのか?その理由を知り、受け止めつつ、自分の意思を言葉にする取り組みや、癇癪以外の方法で自分の気持ちを伝えることが学べるよう、一人ひとりの子どもに寄り添った支援をおこなっています。


癇癪自体は、子どもが育つ中で珍しくないことですが、その激しさや、いつまで続くかわからないことで、親御さまは疲れを感じてしまうこともあると思います。辛いときやイライラしてしまうときなどお話を聞かせて頂き、一緒に考えていきましょう。

『4歳の壁』を乗り越えれば、きっと、ひとまわり成長した姿を見せてくれるはずですsmile