今回は4歳の運動発達の段階についてです。
4歳の段階になると、3歳の頃に広がった様々な運動に巧みさが出てきます。
また、自分の体の状態を知り、行動や言葉で表現することもできるようになってきます。
*発育発達のスピードには個人差があり、実年齢とそれとが必ずしも一致しないこともあります。
実年齢ではなく、発達の段階に合わせた関り方が大切になります。
特に全身のバランスを取る能力の発達が見られます。
3歳の頃よりも片足立ちが出来る時間が伸びたり、それに伴ってケンケンやスキップもできるようになります。
ジャングルジムや鉄棒などにも慣れ始め、3歳の頃よりも上手に登ったり、鉄棒の技に挑戦したりします。
手先の動きもますます器用になるので、形に添って紙をハサミで切ったり、小さなボタンの服でも自分で着脱ができるようになってきます。
運動面だけでなく、認知面など様々な発達が同時に進行しており、お絵描きはそれを良く表す良い例です。
4歳頃になると身体の全体像を把握しはじめ、手先も器用になってくるので、胴体や手足のある人物を描いて遊ぶようになります。
脳と体のの発達の両方が進んでいる結果と言えます。
まだまだ正確な手足の長さの比率でかけるわけではありません。
運動と感覚は切っても切れない存在です。
4歳児では、その感覚も少しずつ鋭くなってきま。
自分の体が今暑いのか寒いのか認識し、衣服を着たり保護者に訴えたりして体温調節が出来るようにもなってきます。
怪我をしてしまったり不調があったりすると、ただ「痛い」と言うのではなく「頭が痛い」「膝が痛い」というように訴えることも可能です。
他にも、声の大きさなどを自分で感じて調整することも出来ます。
いずれの場合も、体で感じる目に見えないものの比較をして、表現しています。
利き手や利き足がはっきりとしてくるのが4歳の頃です。
しかし、まだ決まっていないからと言って焦る必要はありません。
5歳でまだ決まっていないとなると、LD(学習障害)の疑いがあるので、対策を講じる必要があります。
言葉の発音も口の運動ということで、少し言及しておきます。
4歳の頃はサ行、カ行、ラ行を上手く発音できない子がまだ多いです。
発音に関しても5歳頃までかかる子もいるので、少し様子見の時期とされています。
4歳頃になると、自分の内面への理解もかなり進むので、「出来ない」「はずかしい」と言った気持ちも大きくなります。
それでも「やってみよう」と思ってチャレンジする原動力は達成感です。
運動だけに限らず、できたことを褒めてあげて、土台である達成感をたくさん積めるような関わりが大切です。
スパーク西京極でも、「褒める」「認める」関わりを通じて、子ども達の「やってみよう」の土台作りをサポートしています。