今回は、よくおしゃべりをする子について紹介していこうと思います。
「うちの子はよくしゃべるけれど大丈夫かなあ」という親御さんもいらっしゃると思いますので、
多弁というテーマで何かしら良い情報提供が出来ればと思います。
一般的な人と比べてしゃべりすぎなくらい「よくしゃべる」という人のことを多弁と言ったりします。
とにかく言葉が多く、こちらが入る隙もないくらいのマシンガントークが出ることもあります。
年齢を問わず多弁な人はいて、そもそもの気質であったり、何かしらの精神的な理由があったりと、その理由は様々だそうです。
多弁はADHDの特徴の1つとされています。
とは言え、多弁だけでADHDを疑ってしまって良いわけではないそうです。
なのでADHDについて改めて少しだけ触れておきたいと思います。
ADHDはAttention-deficit hyperactivity disorderの略です。
意外と略語を知らない方も多いかと。
Attention-deficit(注意欠陥)
Hyperactivity(多動)
disorder(不調、変調という意味合いが強い 一般的に想像される「障害」という意味合いではない)
この「多動」が体だけでなく「お口」の多動にも当てはまるとして「多弁」が兆候の1つとして言われます。
とは言え「多弁=ADHD」と決めつけることはできません。
というのも子ども達は4歳頃に「多弁」になる時期が訪れるからです。
子どもたちは生まれた瞬間に話ができるようになるわけでなく、
「うー」とか「あうあう」と言った喃語から始まって、
それが徐々に「ママ」「ブーブー」などの意味のある言葉が出始めて、
2語、3語と話すようになり、
多語文になり、
徐々に言葉が完成していきます。
そして4歳ごろ(個人差がありますので、発達の段階が4歳頃と捉えてください)になると、一応ではありますが、話し言葉が完成する時期になります。
この時期、子どもは話すことへの興味がとっても高まります。
話すことが楽しくて楽しくて、一時的に非常におしゃべりが多くなります。
この時期を「多弁期」と呼ぶこともあります。
ですが、これは一時的なものなので、ある程度満たされれば落ち着きます。
1日の中でゆっくり話を聞いてあげる時間を5分でも10分でも取ってあげることがあっても良いそうです。
ADHD特性による多弁なのか、言葉の完成時期による一時的な多弁なのか
じっくり様子を見てみることが必要になります。