7月に入り、気温や湿度の上昇とともに体調の変化が見られたり、疲れがでやすくなったりする時期ではありますが、子どもたちの姿に少しずつ変化も見えてきています。
それは「安心できるからこそ、自分を出し始めている」サインでもあります。
たとえば・・・
・「いや」「やりたくない」と言葉で気持ちを伝えようとする姿
・「ぼくがやる!「ぜったいこれ!」とこだわりが強く出る場面
・気になる活動には慎重に近づき、じーっと見つめたり遠くから見守ったりする行動
一見、困ったな・・・と思うような場面もありますが、それは「この場所なら自分を出しても大丈夫かも」と感じられてきたことでもあります。
言葉にして伝える、態度に出す、やってみたい気持ちを表すことは、成長の大切な過程でもあります。
【療育の中では・・・】
子どもたちの「出してきた気持ち」を大切にしながら、安心してやりとりができるよう、次のようなかかわりをしています。
🌼「いや」と言えたら、「そう思ったんだね」とまず受け止める。
🌼こだわりが強い場面では、「一緒に考えよう」と選択肢を見せる。
🌼距離をとる子には、「見てるだけでもいいよ」と安心できる場所を確保する。
【おうちでできること・・・】
🌻「いや」と言えたら、まず○○する
→言い方やタイミングが気になっても、まずは「自分の気持ちを言葉にできたこと」を認めてあげると、自信につながります。
🌻「自分でやりたい」気持ちはチャンス!!
→時間がかかったり手順が違ったりしても、「見てくれている大人がいる」安心感が、挑戦を応援してくれます。
🌻気持ちが高ぶったときは・・・
→「いったんおしまい」「あとでしようね」と、区切りの言葉をつける。
すべての言葉を受け入れなくても、「今は難しいけど、大事に思っているよ」というメッセージが伝わるよう意識すると良いです。
子どもたちの「育ちの芽」は、とても柔らかくて繊細です。
小さな「いや」や、「やってみたい」は、全部が「自分らしくなる途中」の大事なステップです。
今月もカプリスでは、安心できる関係の中で、ひとつずつ丁寧に寄り添っていきます。