よくこける・ぶつかるのは体幹や固有感覚の弱さ?注意力の低さ?

スタジオに来て下さる子ども達の中には、よくこける・ぶつかるといった不安を持つ子どもたちがいます。

よくこける・ぶつかる原因として主に考えられているのが、、、、


1.体幹が弱い

2.固有感覚・平衡感覚が弱いことから来るボディーイメージの弱さ

3・注意欠陥


子どもによっては3つとも抱えている場合もあります。

というのも、上記の3つともつながっているので、どれか原因かを明らかにするのはなかなか難しいと思います。

人間の体は1つ1つの機能がばらばらに働いているわけではありません。

全部つながっています。

そこには心や精神、感情と呼ばれる事柄もつながっています。


注意が向いていなければ感覚にスイッチは入りにくいですし、注意や感覚のスイッチが入っていなければ体幹の機能もONになりにくいです。

3つとも十分に機能する能力があっても「気持ち」「感情」が無ければ最大限機能しません。

「心身ともに」とはよく言ったものです。


こける原因となる要素のおさらい

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それでも我々大人としては明確な答えがあったほうが、なんだかほっとするし、取り組みもしやすいですよね。

というわけで、前章で書いたことを前提として、こける原因を考えていきます。

まずは1つ1つの要素のおさらいです。

体幹の弱さには2種類

体幹が弱いと言っても、2種類あります。

そもそも筋力が低くて、姿勢の変化に耐えれない

②必要に応じて力を入れ、体を安定させるという使い方・機能的な弱さ

平衡感覚・固有感覚の弱さとボディーイメージ

平衡感覚は「重力や加速度を感じるセンサー」です。

体の傾き具合やそのスピードを感知し、バランス・姿勢を保つために必要です。

固有感覚は、自分の筋肉の張り具合や骨の位置関係、関節がどれくらい動いているのかなどを感知するシステムです。

固有感覚は平衡感覚と連動し、姿勢を安定させることに貢献しています。


そして平衡感覚、固有感覚、触覚の3つを使って、自分の体のサイズや輪郭、パーソナルスペースを認識する「ボディーイメージ」が形成されます。

よくぶつかるというのはボディーイメージの弱さからくることが考えられています。

しかし、基本的なボディーイメージは6歳ころに形成されるようなので、未就学のお子様では今後の伸びしろを残しています。


注意欠陥

注意欠陥は特性としてもよく知られています。

足元や前方に注意が行かず、こけたりぶつかったりしやすくなるとされています。


よくこける・ぶつかる原因を考えてみる

こちらも最初に述べたことを前提にお読みください。

もし注意欠陥でもないのによくこける、ぶつかるのであれば、体幹や感覚の弱さが考えられます。


もしくは、その活動に興味が無く集中できない=気が入っていないというのもあります。

気分や感情も関係しています。

(余談ですが、、、

本当に体幹が弱い場合もありますが、長時間椅子に座ってられないのは、活動や先生の話が著しくつまらないというのも無きにしも非ずです。なんでも体幹のせいにはできません。大人はつまらない講演会で席を立てます。でも子どもたちは、学校や園ではそうはいきませんから、、、。)


では、体幹や感覚に弱さが無いのにこけたりぶつかったりするのであれば、それは注意を向けるのが苦手なのかもしれません。

その場合どうやって体幹や感覚に弱さが無いのと推察するのか。

それは、子どもが好きな遊び、集中している遊びをしているときの様子を観察してみてください。

その時は咄嗟のバランスも良くとるし、人や物にもぶつかりにくい、こけないのであれば体幹が弱いとは言い難いかもしれません。


スタジオでの取り組み

楽しくたくさん体を動かして遊んでもらいます。

これに尽きます。

感覚や機能と言うものは、これでもかってくらい何度も何度も使うことで鍛えられます。

大人が思っているよりも、しつこく長くです。


スパークでは感情を育てることを第一に考えています。

「もっとやってみよう」「今これに集中しよう」「できるまで頑張ってみよう」といった感情に療育士がはたらきかけていきます。

感情はすべての根っこです。

遊びの中で感情が高まれば、体の機能や感覚を最大限使う、発達させる土台ができます。

その状態でたくさん一緒に遊びましょう!

感覚や機能を、これでもかってくらい何度も何度も使うコンディションが整います。


一応スパークでは他者と関わる楽しさ、社会性などを発達させることが先です。

その中で今日紹介したような体の機能が発達すれば幸いです。


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