スタジオ便り

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勝ち負けにこだわる?

発達に特性のあるお子さんに限ったことではなく、勝ち負けに対して強いこだわりを示すお子さんがいます。

 

負けず嫌いなことは決して悪いことではありませんが、

負けることが受け入れられないと、「お友だちと仲良く遊ぶことができないのでは?」「集団活動で困るのでは?」など、不安に思われる保護者もいらっしゃると思います。 

では、なぜ子どもたちは勝ち負けにこだわるのでしょうか?

 

①想定外のことが苦手

勝てる予定だったのに負けてしまって、どうしたら良いかわからなくなってしまう・・・。

勝つことに強いこだわりがあるお子さんにとっては、「負けることはありえない」という認識があります。

そのため、負けてしまって癇癪を起こしたり、勝って自分が納得できるまで勝負を続けようとしたり。


そういったお子さんには、まずは「負ける可能性があることを事前に伝える」ことが効果的です。

「負けるかもしれないけど大丈夫?」と確認し、本人の中に「負け」という言葉を定着させ、見通しを持たせる必要があります。

ほかには、「負けた時のルールを決めておく」のも効果的です。

「負けた人は、向こうの壁に走ってタッチして戻って来る」など、少し発散できる活動を取り入れ、負けた後の「次の活動」を予め提示します。そうすることで、負けてしまって癇癪につながる、ということを防ぐことができます。

 

②勝ちが良いという概念を崩してみる

「勝つことが良いこと」「負けるのが悪いこと」として定着している概念を、あえて崩してみるやりかたです。

「負けるが勝ち」というシンプルな経験を通して、負けを受け入れやすくなることがあります。 

その他にも、一緒に遊ぶ大人が負けて悔しがりながらも「次は勝つぞ!」といった姿勢を見せることで、

「負けても次があるんだ」「負けても大丈夫なんだ」と思えるようにしてあげることも効果的です。

そしてなにより、結果ではなく頑張った子どもさんをほめてあげましょう。

努力した過程や最後までやりとげたことを、是非とも思う存分ほめてあげてください。

 

③そもそも勝った経験が少ない

できるか分からなくて不安だから、そもそもやりたがらない・・・。

勝負で相手が有利になってきたと感じたら、そこで遊びをやめてしまう・・・。

そういったお子さんは、「勝った!」「できた!」という経験の少なさから、自分に自信が持てずにいます。

まずは「できた」「勝った」のハードルを下げ、たくさんの「できた」「勝った」の経験を積ませてあげることが大切です。

簡単にクリアできる課題から順に細かく提示していく、いわゆる「スモールステップ」の考えかたを取り入れてみるのも良いでしょう。

 

スパークでは、子どもたちが「先生たちに勝った!」「こんなことができた!」「すごいでしょ!」といった嬉しい思いが溢れる経験を、遊びの中でたくさん積んでいきます。

勝った経験をたくさんした後に、次は新しいことや少し難しそうなことにもどんどんチャレンジしていきます。

「できないかもしれないけれど、やってみよう!」「負けてもまあいいか!」「次は負けないぞ~!」

といった前向きな気持ちを育めるよう、楽しい療育活動の中で日々試行錯誤しています。


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