季節も秋から冬へと移り変わりつつありますね。
園での運動会も終わり、次は生活発表会や、年長児さんは卒園に向けてのイベントが多くなってきます。
子どもたちにとって、大きなイベントはそれでなくてもドキドキワクワクする上に、
はじめての取り組みに対して大きな不安を抱くことも多いかもしれません。
運動会のダンスや体操、音楽会の発表など、やったことのない取り組みが苦手な子どももいます。
背景はいくつか考えられますが、共通しているのは「できないことへの不安」です。
では、どうしたら不安を軽減することができるのでしょうか??
子どもたちの不安な気持ちには、どんな背景があるのでしょう??
「最初からうまくいかないとイヤ」
新しいことに取り組むときに、
うまくいかないとすぐに気持ちが折れて、やる気がなくなってしまうタイプ。
「ちょっとやってみてダメならやめる」という諦めの早い子どもです。
「完璧でないところを人にみられたくない」
「失敗することはカッコ悪い。恥ずかしい」「できないところを人に見られたくない」など、
過度に失敗を恐れている子どももいます。
これまでに失敗した経験が少ないのかもしれません。
「できる」という見通しが立てられず不安を感じる
やり方を聞いても理解できなかったり、やることがイメージできなかったりするために、
前向きな気持ちになれない子どももいます。
見通しが立たないことで、不安がどんどん膨らんでしまうのです。
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以上のように、出来ないことへの不安には、子どもたちなりの様々な気持ちが考えられます。
では、どのようなサポートが必要なのでしょうか??
①スモールステップで小さな失敗と成功を増やす
「最初はできなかったけれど、頑張ったらうまくいった!!」という経験をたくさん積ませてあげましょう。
出来るようになった部分はその都度声をかけ、「頑張るとできるようになる!!」と感じてもらうことが大切。
最初から完成形を目指すのではなく、
スモールステップにして小さな失敗と成功の経験を増やすことが大切です。
②「みんなでやると楽しい!」と思える声かけをする
失敗するかどうかよりも「みんなでやると楽しい!」という意識を持ってもらえる声かけを心がけて。
失敗しても叱らずに「いいよ!大丈夫だよ!(^^)」と励まし、「失敗しても大丈夫」を共通認識にしましょう。
もし取り組めなかった子どもが活動に参加出来たら、挑戦したことを認めて喜ぶことも大切です♪
③最初は「見ているだけでOK」とする
不安が大きい子に対して「いいからやってみて」と無理強いをすると
それがさらに不安を招く原因になってしまいます。
「まずはみんなの様子を見ていればOK」として見学してもらいましょう。
自分にもできそう!という見通しが持てるようになれば、きっと参加したくなるはず♪
大切なのは「失敗させないこと」ではなく「失敗してもリカバリーできるようになること」。
子どもの成長のためにも、失敗させないように何でも先回りして手助けするのは控えましょう。
もし失敗に終わっても、別の終着点を見つけ、
一緒に「楽しかったね!」の気持ちを共有することが大切です。
子どもたちの気持ちも様々なので、お伝えしてきたような支援の仕方が全て当てはまるとは限りませんが、
少しでもお子さまの不安な気持ちに寄り添い、その不安が軽減されて「たのしい!」という気持ちが膨らむといいですね(^^)♪