【10月の特性】人とのかかわりが苦手な子への理解

 秋は運動会や遠足、地域のお祭りなど、お友だちや大勢の人とかかわる機会が増える季節です。

子どもにとって楽しみなイベントですが、人とのかかわりが苦手な子にとっては、不安や戸惑いを感じやすい時期でもあります。


 たとえば・・・

あるお子さんはリレーの順番を待つことが苦手で、待つ間に気持ちが高ぶり、走る前に泣き出してしまうこともあります。

別のお子さんは、お友だちから「いっしょに遊ぼう」と声をかけられても、どう返事ををしたらよいかわからず、黙ってその場を離れてしまいます。

こうした姿は、

「ルールを守れない」「友達に関心がない」

と誤解されやすいのですが、実際には発達の特性から生じる「困りごと」であることも多いのです。


カプリスでは、

『できないことを責める』のではなく、『この子にとって人とのかかわり方そのものが課題』と考え、寄り添う姿勢を大切にしています。

そのうえで、

●見通しを持たせる:「あと3人で順番がくるよ」など、具体的に伝える。

●やりとりの見本を示す:「ありがとう」「いっしょにやろう」など、声を添えて具体的な言葉を使って見せる。

●安心できる方法を準備する:深呼吸や落ち着く場所を一緒に決めておく。

このようなかかわりを積み重ねることで、子どもは安心し、少しずつ「人と一緒が楽しい」と感じられるようになっていきます。


人とのかかわり方は、一人ひとり異なります。

子どもの特性を理解し、その子なりのかかわりを認めていくことが、成長につながっていきます。

秋の行事を通して、子どもたちが安心して人とのつながりを経験できるよう、温かく見守っていきたいです!

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