年中児、年長児になると、園で集団で活動する場面が増えていきます。
カプリスの療育でも、年長児さんは月に2回、2時間の集団活動を行っています。
(10月からは毎週実施します。年中児クラスは冬から始まります。)
集団行動が苦手で先生の指示が入らず、お話を聞く時間に勝手に喋ってしまったり、
みんなで話し合う時に、自分の話したいことだけを一方的に話したり、
お友だちの話を遮って喋り始めてしまったり・・・
「このままでは小学校に入学しても集団についていけず、困ってしまうのではないか?」
「一方的に喋るので、お友だちに嫌われないだろうか?」
このようなご心配をお持ちの保護者はたくさんおられるのではないでしょうか?
ご安心ください。
場面に応じた態度や話し方のルールは、療育の中で、日常の中で、
繰り返し楽しく練習することで、次第に習得していくことができます♪♪
「おしゃべりが我慢できない!」背景としては、以下のようなことが考えられます。
①話の全体を理解できず、知っている単語に反応する
絵本で出てきた単語に、瞬時に「それ知ってる!」などと反応する場合、
文章全体を把握できていない可能性があります。
よくわからない話の中に自分の知っている単語が出てくると、嬉しくて飛びついてしまうのです。
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そんな時は、短くわかりやすい言葉で伝えるよう心掛けてみましょう。
話の流れを理解して全体をつかめるようになるには、まずは言葉の理解力を伸ばす必要があります。
それには長い言葉で話すよりも、短めの声かけが有効です♪
短い言葉を確実に理解する経験を繰り返し、力を積み上げていきましょう!
また、具体的なものを説明するときには本物や写真を見せるなど、
言葉と視覚の両方で伝えることも有効な手立てです。
②順番に話すことの楽しさがわかっていない
一方的なおしゃべりが多い子どもの場合、会話することの楽しさを体感出来ていない可能性があります。
言葉のキャッチボールの必要性が理解できるようサポートしていきましょう♪
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「聞く」ことで楽しくなる遊びを取り入れてみましょう♪
例えば、「しりとり」は前の人の言葉をよく聞いていないと、
自分の番で答えられずに楽しめない遊びです。
また、「なぞなぞ」では、問題を出す人と答える人の役割を交代しながら遊ぶのもオススメです。
③誰が話す場面なのか理解できない
例えば園生活の中で、先生が前でお話をしていても
「今は先生が話す時間」と理解できず、話し出してしまう子どももいます。
先生やお友だちが話している途中でも、かまわずにどんどん話しかけてくることも。
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一例ですが、マイクを使って、誰が話す場面かを分かりやすくするのもいいかもしれません。
普段の会話の中でも、玩具のマイクなどを用意して、
「マイクを持っている人が話す」というルールにするなどもオススメです。
「マイクを持っている人=話す/持っていない人=話してはいけない」と
視覚に訴えることでわかりやすくなります。
マイクのような物を使ったところから、少しずつジェスチャーに移行し、
最後は身振り手振りなどなくても、今は誰が話す場面なのか全体を見ながら理解することが出来るようになります。
もちろん、すぐにはわからないので、繰り返し楽しく取り入れることが大切です。
このように、「お喋りが我慢できない」という行動には、さまざまな背景が隠れています。
今は何をする時間かを言葉でわからせる前に、ちょっとした工夫や配慮で、
「今はお喋りする時間じゃないんだな」「今は先生のお話を聞く時間だな」などを
子どもたちが自然に理解できるように、
あくまで楽しみながら一人ひとりに寄り添ったサポートをおこなっています。
花咲くみらいカプリスでは、
🌸未満児さん、年少児さん対象の「あずかり療育」
🌸身体を動かしながらソーシャルスキルトレーニングを行う「個別療育」
🌸同じ時間帯のお友だちと楽しく遊ぶ「グループ療育」
🌸年中児さん、年長児さん対象の「集団療育」
を総合的に提供しております。
見学や体験は随時受付中です。
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