数字や平仮名は小学校に入ってから学ぶものなので、無理に未就学の頃から勉強する必要はありません。
それでも、なかなか興味を持ってもらえないと保護者としては不安が残ります。
というわけで、今回は数字や平仮名になかなか興味を持てなかった子たちへの遊びの中での親しみ方を、
スタジオで実際に行ってきた遊びを例にしながら紹介していこうと思います。
また、将来的に数字や平仮名を覚えていく為に効果的な遊びを脳科学的なところと絡めて少し紹介できればと思います。
まずは数字や平仮名を好きになってもらうことや興味を持ってもらい、触れる機会をたくさん作ることを大切にしていました。
まず覚えなくても良いので、遊びの中で自然と数字や平仮名を織り交ぜていきました。
そうしているうちに、子ども達の方から「書きたい」「なんて読むの?」という言葉が増えてきました。
「からだすごろく」と言うとなんだかすごい感じがしますが、ルールや方法は普通のすごろくと同じです。
ただ、マス目をマットや台や段差、細く丸めたタオルなどにして、駒を自分自身にするというものです。
さいころでも良いですし、1~10までを書いた数字カードでもOKです。
スパーク西京極では、段ボールとカラーテープで作ったカードやさいころを使用しました。
出た目の数だけ自分自身が進むので、数の概念を体感しやすく、足場に変化をつけることで運動としての効果も期待できます。
1つだけ注意点が、、、。
子どもが勝つ様にしないと、心が折れてしまう場合があるので、こっそりと細工をしておく必要があります(苦笑)
なので、数字カードを引いて進む方がやりやすいです(笑)
年長さんくらいになると、「対決したい!」と言う子たちも多いです。
風船バレーボールやサッカー対決など、得点を競い合うゲーム遊びはとっても良い。
ホワイトボードに得点表を作ります。
得点表をつくるとなると、対戦者の名前を書かないといけません。
名前の下に得点を書いていきます。
なんとか書けるようになってほしい「自分の名前」に親しむ機会にもなります。
得点が入る度に数字も増えていくので、数字とも親しめます。
初めは保護者が書いてあげて良いです。
興味を持ち始めると、「自分で書きたい」と言うようになります。
この遊びでも注意が必要。
大人が勝つのはたまにでいいです(笑)
おんぶでも肩車でもOKです。
大人と子どもでとりあえず合体してロボットになります。
このロボットは、さいころの目や数字カードで出た数だけ歩きます。
もしくは、出た数字だけスピードがアップしたりダウンしたりします。
(10はとっても速くて、1はゆっくり など)
ロボットに名前を付けて、体に貼りつけても良いですね。
ひらがなに親しむ機会になります。
この遊びはある程度ひらがなを覚えてきた子で行いました。
平仮名かいじゅうは、ひらがなの書かれた紙を全身に貼りつけた怪獣です。
この怪獣をやっつけるには、怪獣が言った平仮名を取る必要があります。
平仮名が全部取れると怪獣は降参します。
将来的にひらがなや数字を覚えていくために、メインとなる領域は海馬と呼ばれています。
海馬は文字や運動など、あらゆるものを「憶える」ために必要な領域です。
文字そのものに触れる機会だけでなく、海馬を刺激するような遊びで土台となる力を養ってあげることも発達に効果があります。
海馬をよく使う遊びとして、神経衰弱などが有名です。
神経衰弱は無理にトランプでなくてもよくて、好きなイラストなどでも代用できます。
「覚える」という作業を使う遊びが効果的です。
最近では知育玩具も充実しているので、いろいろ調べてみるのも面白いかもしれません。
とにかく楽しいを第一に考えて、強制をすることはしません。
強制をしてしまうと、ひらがなや数字そのものが嫌いになってしまいます。
まずは興味を持ってもらうことを大切に、今回紹介したような遊びをスパーク西京極でも子ども達の気持ちに寄り添いながらおこなってきました。