自閉特性を持つ子たちが運動をすることで、運動能力のみならず、ソーシャルスキルも高まるという効果が科学的に証明されつつあります。
ソーシャルスキルは他者と良好な関係を築き、社会に適応していこうという力のことです。
オランダの研究者によって行われたメタアナリシス研究(たくさんの研究結果をまとめて分析したもの)では、16本の研究、133人の自閉症者(子ども~大人まで)に対する運動の効果が分析されました。
研究では水泳、ランニング、サイクリング、筋トレ、ウォーキングなど様々な運動が行われました。
運動の多くは1回につき20~60分、継続期間は2週間から1年間まで様々なものがありました。
結果として自閉症がある人の運動能力に加えてソーシャルスキルの向上効果がありました。
さらに、集団での運動プログラムより、個別での運動プログラムの方が効果が高いということが示唆されました。
(サッカー等のチームスポーツに対する研究が無かったという分析の限界はあります)
研究はあくまでも研究であり、効果を保障するものではありません。
しかし、ここから考えられることは、、、
・定期的な運動が効果的
・個別の方が効果的な可能性あり
・これに加えて丁寧な関わり方をすれば、より効果的?!
スパーク運動療育西京極スタジオでは、60分の運動を主体とした個別療育に加え、療育スタッフや他児との関わりを通じて、自閉特性のある子どもたちの感情、社会スキルの発達を促しています。
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今後もスタジオでの日々や、発達に関する情報を発信していきますので、よろしくお願いいたします!
参考文献
Sowa M, Meulenbroek R. Effects of physical exercise on autism spectrum disorders: a meta-analysis. Research in Autism Spectrum Disorders 2012; 6(1): 46-57.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1750946711001516