ホームページのインフォメーションでもお伝えしておりますが、「フィールドスパーク(屋外での集団療育)」を6月に実施いたします。
詳細はこちら→https://daiki.kyoto/hanasakumiraikapurisu/blog/article/「★フィールドスパーク_at_アクアリーナ★」のお知らせ
先着順となりますので、お電話、メールで早めのご予約をお願いいたします。
定員に達しましたので、募集は終了いたしました。
というわけで、今回は自然環境下の運動について書いて行こうと思います。
*フィールドスパークの会場は大自然というわけではありませんが、、、、笑
「運動」 と言うとプラスアルファなことのように聞こえますが、本来は 「生きる=運動をすること」 です。
世の中は便利に進化していますが、残念ながら人間の設定は20万年前から基本的には変化していません。
今はスーパーに行けば食料を得ることができます。
しかし、本来は自分で狩りや採集をしなければいけません。
それに適した状態に私たちは生まれてきます。
「どうすればもっと上手に簡単にできるだろう?」
「どうやって動かせば良いのだろう?」
体の動かし方について、脳で考えることで人類は発展してきました。
つまり、脳と運動は切っても切れない関係にあります。
だからこそ、運動をすることで脳が発達します。
運動の前に、自然についてもお話ししておく必要があります。
あすぴーが見つけた四葉です(笑)
良いことあったみたいです。
人間は自然の一部なので、発達していくためにも、健康に過ごしていくためにも、自然から受ける十分な刺激を必要とします。
動植物に触れる機会もそうですし、気温や風、地面の感触を味わうこともそうです。
屋内では味わえないレベルで五感が刺激され、脳を広範囲に使うことになります。
最近では自然環境が私たちの五感に及ぼす影響が科学的にも証明されてきています。
一部紹介します。
自然環境下では、耳では認識できないレベルの高周波音が出ています。
この高周波音は動物の鳴き声、木々のざわめきや流水、風が吹くことで発生するとされています。
自然環境下でこの高周波音を聞くと、骨伝導を通じて脳のα波が活発になり、リラックス効果があるとされています(*1)。
この効果は、ハイパーソニック・エフェクトとして知られています。
発達に特性のある子たちは不安やストレスが高いことも多いので、外にいるだけでもそれを軽減する効果が期待できます。
木々や植物は多くの植物由来化学物質(フィトケミカル)を放出しています。
フィトケミカルの一種であるフィトンチッドは匂いとして認識することはできませんが、嗅覚を通じて脳に大きな影響を与えます(*2)。
フィトンチッドはストレスホルモンを減少させる効果があるので、痛みや不安を軽減させます。
それだけでなく、ナチュラルキラー細胞という免疫力に関わる細胞を強化してくれることもわかっています。
このように私たちは気が付かないうちに、五感を通じて自然から多大な恩恵を受けています。
外と言えば日光ですよね!
日光を浴びることで生成されるビタミンDは骨や筋肉の発達、だけでなく免疫力の強化にもつながります。
日光を浴びる量が少ない場合の健康被害については、たくさんの報告があります。
現在は新型コロナウイルスのこともあり、大きな声では言えませんが、やはり外に出て日光を浴びることは重要です。
運動そのものの効果についてはブログや療育の際に説明している通りです。
その運動を、ただいるだけでも効果のある自然環境下(屋外)で行うとなると、メリットが何倍にもなることは簡単に想像がつきますね。
しかも、屋内と違って外では脳をより広範囲に使って体を動かします。
例えば、鬼ごっこをする時を想像してみてください。
その日の気温、木々や風の音、日差しなどを感じながら鬼を気にして走ります。
鬼から逃げながらも、地面の傾斜やランダムなデコボコに対応しなければいけません。
時には虫が飛んでくることもあるかもしれません。
これだけでも、外で遊ぶことがどれほど感覚を刺激し、脳を広範囲に使うか想像していただけるかと思います。
脳はたくさん使うことで発達します。
自然はそれを優しく、時には厳しくサポートしてくれます。
というわけで、フィールドスパークのお申込み、お待ちしております!
アナウンスしてまだ1日なのですが、たくさんのお問い合わせを頂いており、残り枠が僅かとなっています!
定員に達しましたので、募集を終了いたしました。
詳細はこちらから→https://daiki.kyoto/hanasakumiraikapurisu/blog/article/「★フィールドスパーク_at_アクアリーナ★」のお知らせ
こんな感じの場所です。
【この記事の参考文献】
*1 「自然環境の発する音(超高周波数音)が人に与える影響」 石田光男 ほか 2010
*2 「GO WILD 野生の体を取り戻せ」 ジョン・レイティ&リチャード・マニング著 訳:野中香方子 NHK出版 2014