筋感覚という言葉を聞いたことがありますか?
筋感覚とは「自分の体のどこがどのように動いているか」を感じる能力です。
筋感覚は視覚や聴覚などの五感と同じくらい脳で精密にコントロールされています。
正しい姿勢を保ったり、自分の腕や脚、頭がどの位置にあるのかを感じたりするときに筋感覚が重要になります。
発達に特性や遅れのある子どもたちは、人や物にぶつかりやすかったり、良い姿勢を保てなかったり、運動にぎこちなさがあることも少なくありません。
こういった難しさを生む理由の1つに筋感覚の弱さが考えられます。
ではどうすれば子どもたちの筋感覚を鍛えることができるのでしょうか。
筋感覚も他の感覚同様に体(筋肉)からの脳への刺激と、脳からの指令で成り立っています。
筋肉をたくさん使う、すなわち運動をするなかで筋感覚が刺激され、鍛えられていきます。
ところが、子どもたちに運動を強制しても、自ら集中して体に意識を向けることはありません。
そこで必要なのが、楽しく遊ぶ中で体をたくさん使うということ。
「楽しい」という感情から積極的に遊びを展開し、体を意識すること、たくさん刺激が入ることで筋感覚が鍛えられて行きます。
特に筋肉に強い刺激が入る運動や、バランスを取る運動、くぐったりまたいだりといった物を避ける遊びが効果的です。
押したり引いたり、走ったり、跳んだり、ぐらぐらする場所を歩いたり。
お家や公園で可能な遊びはもちろん筋感覚を鍛えることに繋がってきます。
強制的に運動をさせるのではなく、機会をたくさん与えてあげることが大切です。
できるだけ外に出て遊ぶ機会、親と体を使って遊ぶ機会(登る、抱っこで回すetc)を可能な範囲でたくさん作ってあげて下さい。
強制はせず、体を動かすことが嫌いにならないように気をつけてあげて下さい。
スパーク西京極では、子どもたちにとって体を動かす良い機会になれるよう、スタッフたちが楽しく関わって遊びを展開しています。