お父さんだからこそできる子どもとの関わり方

多くの場合、子育ての初期の主役はどうしても母親になりがちと言われます。

(夫が協力しないのは、、、などがテーマのお話しでないので、今回はご容赦ください)

女性にしか妊娠、出産、授乳などができないため、子育ての初期に母親は子どもとの一体感が得やすいと言われています。


そんな中、「お父さん」という立場で遊びの中でどのように関わっていくかというのが今回のテーマです。


実は「お父さん」だからこそできる関わり方があるそうですよ。


関わり方は無数にありますが、これもまた1つの方法として参考にしていただければなと思います。

男性と女性の語りかけの違い

子どもと遊んだりする時に、知らず知らずのうちに声が高くなっていませんか?

これは自然なことで、男女に共通する現象です。

女性の場合は母親語と言われ、男性の場合は育児語とも呼ばれます。


声が普段より高くなることは共通しているのですが、普段から男性の方が声が低い場合がほとんどなので、

女性ほど高い声は出ないと言われています。

ところが、男性の方が女性よりも語り掛けの抑揚が大きいということが知られています。


ここまでまとめると

1.女性の方が男性より高い声になる

2.男性は女性ほど声は高くならないが、抑揚が女性より大きい


子どもの反応は?

では、その語り掛けで子どもの反応はどうなるのでしょうか。

今回のテーマは「お父さん」なので、お父さんはその抑揚をどう活かせば良いのでしょうか。

一緒に考えていこうと思います。


研究では、乳幼児に対してお化けや怪獣の絵本の読み聞かせを行いました。

条件は4つ。

1男性が母親語を使って読む

2男性が母親語を使わないで読む

3女性が母親語を使って読む

4女性が母親語を使わないで読む


すると男性が母親語を使って読んだ時に最も子どもが注視し、感情表出が大きかったそうです。


しかしながら、動物の絵本など楽しい優しい世界を表現する絵本ではこれが逆転するようです。

女性が読んだ方が子どもを引きつけます。


ここから分かる「お父さん」の関わり方のヒントは


「抑揚を活かせる内容で遊ぶこと」です。


・少し怖い、ハラハラドキドキする内容や教訓になるような内容の絵本はお父さんが読んでみる

・お化けごっこなどで遊ぶ

・男の子であれば怪獣とヒーローなどで遊ぶ

・かくれんぼの鬼などにお父さんがなって、ちょっとドキドキする雰囲気を出してみる


どうしてこの男女差があるの?

生きている以上、危険は付きまといます。

女性の高い声は、緊急を知らせて即効性があります。

一方、男性の低い声は子どもに対しても威厳を感じさせるようです。

よく言って聞かせる為には男性の声の方が効果があるようです。


「危ない!!」とその場で言うのは女性の方が効果的な傾向があり、

「もう危ないことはだめだよ」と落ち着いて後で言い聞かせるには男性の方が効果的な傾向があるそうです。

これは人類の長い歴史の中で獲得してきたものなのでしょうね。


こういった声の男女差を、叱ることばかりに使うのではなく

遊びの中でも使っていくことができるわけですね。


スパーク西京極はほとんど女性スタッフですが男性のスタッフも在籍しています。

語り掛けや声の違いに注目して療育を見ていただくことでも、何かヒントになるかもしれません。


<この記事の参考文献>

・「よくわかる発達心理学」 無藤隆ほか ミネルヴァ書房 2017

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