こどもたちのごっこ遊び④:一緒に遊ぶ人数が年齢とともに少しずつ増えていく

ごっこ遊びを自分以外の他者と楽しむためには、「イメージを共有すること」が必要になります。


おままごとをするなら、家族のイメージ、仮面ライダーごっこなら、仮面ライダーのイメージがある程度共有されていないと成立しません。


1~2歳の頃に始まる初期のごっこ遊び(過去のブログを参照)では、そのイメージの共有がまだまだ上手くいかないので、お互いにかみ合っているのかいないのか、なんとも言えない感じになることもよくあります。


大人や年長の子が間に入って、イメージを繋ぐ役割をしてくれると、子ども同士で比較的スムーズにイメージの共有が可能になります。


他者とイメージを共有する

もう少し発達が進んでくると、他者とイメージを共有できるようになってきます。

そうすると、大人やお友達とまずは1対1で遊べるようになります。

おおよそ発達年齢が3歳になるころにはそれが可能で、「ごっこ遊び」が成立しているなあという印象を受けます。


ただし、まだまだ遊ぶ対象は主に1対1です。

目の前の大人、目の前のお友達とのやり取りがメインで、複数人で集まって集団でごっこ遊びをするのはもう少し先です。

一緒にその場に集まって遊んでいるような雰囲気もありますが、イメージを複数名で共有できていたりできていなかったりします。


この時も大人やごっこ遊びの上手な子がイメージを繋ぐ役割を担うことで、1対2~3人で遊べたりします。


遊ぶ対象が増えてくる

3~4人集まって、イメージを共有しながらごっこ遊びを展開するのは、おおよそ4歳の前半頃から。

この頃には大人が居なくても、子ども同士で共通のイメージを共有して遊び始めます。


ごっこ遊びのイメージ世界での簡単なルールを守るようになったり、必要なものを一緒に作るようになるのもこのころからです。


とは言え、「はじまる」というだけで完全に切り替わるわけではないので、別々の場所で同じような遊びをする「並行遊び」も行います。

少しずつお友達や大人などの他者と一緒イメージを共有する機会が増えていくような印象です。


その中で子ども同士巻き起こる衝突や問題解決、役割、イメージ共有などを通じて、子ども達は生きていくのに必要な力(想像力や思考力、共感性など)を伸ばしていきます。



遊び足りていない子もいる

遊びは子どもの発達に不可欠です。

ところが、様々な理由があって遊び足りていない子たちもいます。

遊び足りていないとは、疲れてエネルギーの限界まで遊ぶという意味ではなく、(それも大事ですが)

発達の段階として必要な遊びを、必要なだけ遊び込めていないというような意味合いです。


時間や空間が昔より減っていることはもちろんのこと、

その子の持つ個性や特性の影響で、他の子と遊ぶ機会が減ってしまうということもあります。


スパーク西京極では、子ども達1人1人の発達に必要な遊びの段階を見極め、大人が積極的にたくさん関わることで十分な遊ぶ機会を創出し、発達を促しています。





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