子どもの姿勢の悪さって何が原因なの?
近年姿勢の悪い子どもが増えています。
以前から指摘されている子どもの姿勢の悪さ。
特に、発達に様々なつまづきのある子どもたちには共通して”姿勢の悪さ”があげられています。
姿勢の問題が大脳の活動レベルに影響を与えると言われていることもあり、
姿勢の悪さは、発達上の様々な問題と大きく関係してきます。
子どもの姿勢の悪さには大きく2つあります。
まず1つ目は、
〈直立姿勢の問題〉
直立姿勢とは「気をつけ」の姿勢の際に、重心の位置を高くして静止した姿勢です。
しかし直立姿勢そのものに歪みがある場合は、「気をつけ」の際に、
本来の直立姿勢より重心の位置を少し下げている姿勢です。
例えば、、、
①両肩を前に突き出して、背中が少し丸まっている
②腰が引けている
③膝が少し曲がっている
④少し前かがみになっている
⑤横から見ると、出尻出っ腹(年齢に比べて幼児体型のこと)
⑥肩の高さが左右で異なる
などがあります。このような姿勢の歪みは、常に一緒にいる保護者の方でも気づかないことが多くあります。
子どもに関わる姿勢の問題
1.胸郭の発育の異常
2.首の筋緊張の弱さ
3.脚がO脚やX脚
1.胸郭の発育の異常
「気をつけ」をした時に、胸郭がきちんと開いておらず両脇あたりがくぼんで見える。
原因としては、子どもたちの食べ物が柔らかくなっていることや、運動不足などがあります。
2.首の筋緊張の弱さ
立っている時に顎が出て、口がポカーンと開けています。
このような子どもは固いものを食べるのが苦手だったり、発音が悪かったりする傾向があります。
3.脚がO脚やX脚
脚の状態は年齢とともに発達します。
赤ちゃんの頃はO脚です。1歳半頃になると、しゃがんで物を拾って立ち上がる動作が出来始めます。
その頃から脚はX脚になってきます。この時期も子どもは好んで正座をします。
さらに走る所を後ろから見ると、両足が外側に跳ねるように見えます。
これはX脚だからです。3歳を過ぎたあたりから平行脚になります。
しかし、、、
最近はX脚のまま成長している子どもが多くいます。
X脚によく見られるのが「割座」です。今では当たり前に子どもたちがこのような座り方をしていますが、
30年~40年前までは珍しい座り方でした。
「割座」は典型的なX脚の座り方です。太ももが少し内側に入り、筋力が弱い状態であることを示します。
このような子どもには何をしてあげられるのだろうか?
前歯で嚙み千切る力→前歯で噛まないと食べられない物を食べる。
次に口の周りの筋肉を鍛えることができ、唇を閉鎖することができるようになります。
奥歯ですり潰す力→お米やごぼうなど食物繊維の多い食べ物、こんにゃくなど弾力のある食べ物であれば
すり潰す機能を発達させることが出来ます。ハンバーグ、スパゲッティ、カレーライス、
サンドウィッチ、目玉焼きなどは柔らかい食べ物なので適していません。
舌を使う力→魚の骨や、果物の種はあえて取らずに残します。さらに細かく切りすぎないようにします。
そうすることで子どもは口の中で舌を上手く使いながら取り除こうとします。
X脚の子どもは、股関節の開きがとても悪く胡坐をかくと上半身を真っ直ぐ維持することが難しいです。
そのため股関節を開く運動や、母指球に力をいれて地面を蹴る。
脚を踏ん張ったりする運動が重要になってきます。
例) お相撲 ワニ歩き 綱引き