【11月の特性】~室内あそびで育つ、集中力と巧緻性~

 朝晩の冷え込みが強まり、冬の訪れを感じる季節になりました。

11月は、子どもがじっくりと集中して取り組む姿が多く見られる時期です。

遊びや課題の中で、手指を使った活動を通して『集中力』や『巧緻性』『考えて動く力』を育てています。

 活動では、はさみで紙を切る、糊で貼る、折り紙制作、シール貼りなどを行っています。

単純な動きのように見えますが、実はこれらの活動にはたくさんの発達要素が含まれています。


はさみで紙を切る動作では、手指の巧緻性や手の筋力が育ち、鉛筆操作や衣服の着脱など生活動作の基礎にもつながります。

糊で貼る動作は、目と手の協応や空間認知力を育て、位置や形を考えながら作業する力が養われます。


また、こうした細かな動作に取り組む中で、「うまくできない」「もう一度やってみよう」という試行錯誤の経験が生まれます。

子どもたちは、少しずつ自分の動きを調整しながら、成功体験を積み重ねています。

その過程こそが、自己調整力や課題への粘り強さを育てる大切な時間です。


職員は活動の途中で声をかけすぎず、見守る時間を大切にしています。

自分の力で考え、挑戦し、できたときの笑顔や「できた!」という声が子どもたちから自然に出てくるようなかかわりを心がけています。


室内でも楽しく体と心を動かせるよう工夫しながら、一人ひとりの発達段階に合わせた活動を通して「できた!」「やってみたい!」という意欲を大切にしていきたいと思います!

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