勉強やスポーツでは「繰り返すこと」がとても大切にされています。
それは遊びでも同じで「繰り返すこと」には、心にも体にも重要な意味があります。
遊びは子どもたちにとって他者とのかかわりや感情の調整を学ぶ場であり、脳と体の機能を育む場です。
一度しただけでは不十分で、繰り返し取り組むことで心と体に定着していきます。
スパークは「運動」を基本とした遊びを行っています。
運動には様々な種類があります。
・有酸素運動(血流を増加させて頭がよく働く。ホルモンが出て気分が落ち着く。神経細胞を増やす物質も出る)
・粗大運動(ジャンプやかけっこ等、筋力や感覚の基礎を養う)
・協調運動(2つ以上の動作を同時に行い、動きを協調させる:縄跳びなど)
・コントロールの運動(ボール投げ等、体の動きを調整する運動)
・微細運動(字を書いたり、お箸をもったりすることに繋がる細かい指先の運動)
こういった運動をすることで脳の神経細胞が発達し、情動や体をコントロールする力がついていきます。
加えて筋力や心肺機能も向上していきます。
ところが、こういった運動(遊び)は1回だけでは効果が無く、何度も、何日も繰り返していくことで効果を発揮します。
勉強やスポーツも繰り返すことで上達したり覚えたりします。
これも、脳の神経細胞が発達していくからこそです。
遊びも同じで、遊びの中で何度も繰り返して体を使うことで脳が発達していきます。
遊びは体を動かすことだけが目的ではなく、遊びの中で他者と関わり、コミュニケーションを取る能力を身に付けるという目的もあります。
コミュニケーションも練習です。
1回だけではなかなか身に付きません。
繰り返すこと、すなわち遊んでたくさん他者と関わることで養われます。
発達に特性のある子たちは、特性ゆえにその機会が少なくなってしまったり、関わり方を学ぶことが難しかったりします。
そこで、スパーク西京極では必ずお子様1人に対して1人の療育スタッフが担当して、何度も何度も関わって、コミュニケーションの練習を促しています。
遊びに対して意味を見出すためにも繰り返しが重要です。
子どもが行った何気ない行動も、大人が「それ面白いね」と言って拾ってあげることで
何気ない行動に意味が生まれます。
行動に意味が生まれると遊びになります。
遊びになるとコミュニケーションへとつながっていきます。
繰り返して遊ぶうちに意味が定着し、「こうやって遊ぶんだ」と子どもたちがは学び、他者と関われる機会を増やしていきます。
時々余裕がある時だけで良いので、
お子様が何気なく投げたボール、何気なくジャンプした、走った
いろいろな行動にアンテナを張ってみてください。
遊びは身近にあふれています。