集中して長い時間楽しんでくれるのは良いことだけれど、なかなかお終いができない。
スタジオでの療育後もよくあるシーンです。
「切り替え」ですね。
ここに難しさを抱える子は少なくありません。
というか、どの子でも初めはそうです。
どういった関わり方で切り替えを促していけば良いのか。
1人1人の性格や個性もあるので、私達も試行錯誤の日々ですが、その方法を少し紹介したいと思います。
遊びが盛り上がってきて夢中になっている時に「はい。今日はお終い。」と言われると、
大人でも少し気持ちの整理がつかないというか釈然としないというか。
子ども達は尚更です。
そうならないために、事前にお終いの時間や区切り(あと何回など)を伝えておきます。
これは子どもによります。
比較的すぐに切り替えられる子には5~10分前に声を掛けますし、
難しい子には遊びが始まる前に伝え、さらに休憩中などに複数回伝えていきます。
遊びの内容自体も、徐々に盛り上がりがクールダウンしていけるように工夫したりしています。
お終いとなると、片付けやお着替えなどをしないといけません。
でもこれがまた子どもにとって面白くないわけです。
どう考えても今までしていた遊びの方が楽しいわけですから、当然切り替えたくありません。
それを楽しい雰囲気にしてしまおうという作戦です。
ただこれは難しい。
スタジオではよく「玄関まで競争!」とか「お片付け競争!」とかスタッフが持ちかけますが、
お家で毎回毎回はできないと思いますし、スパークのスタッフほどに毎回楽しそうな雰囲気前回で接するのも難しいと思います。
できそうな時にたまにやってみてください。
「お終い」という言葉に対してネガティブなイメージを持っていると、終わりたくないのが子どもたち。
なので、していた遊びが終わることよりも、その先の楽しいことを強調して切り替えを促します。
「〇〇行くからお終いにしよう」なのか「〇〇行こう!その前にお片付けしなきゃね」では子どもの反応が違います。
ちょっとした言葉かけの工夫で変わってくるので、いろいろと試してみて下さいね。
「〇〇だけれど〇〇する」力が育ってくるのは4歳ごろですので、発達の段階としてその時期に来ている子には効果のある方法です。
すぐには「終わりたくないけれど、片付けする」にはならないかもしれませんが、
「まだ遊びたいよね。まだ遊んでいいけど、後3回にしよう」など、
子どもの遊びたい気持ちに寄り添いつつ、
少し段階を落とした提案をしてみることで切り替えが促されることもあります。