子ども達は様々な遊びを通じて発達をしていきます。
その一つが「ごっこ遊び」です。
おままごとをしたり、好きなキャラクターになりきったり。
ほとんどの人が多かれ少なかれ通ってきた道ではないでしょうか。
そんなごっこ遊びについて、数回に分けてブログに綴っていこうと思います。
なぜ子ども達は熱中するのか?なぜ発達において大切になるのか?
どうやって関わればいいのか?
いっしょに考えていこうと思います。
子ども達との関りのヒントになれば幸いです。
発達の段階に応じた関わり方は次回以降書いていこうと思います。
ごっこ遊びをするのは、おおよそ1歳~7歳ごろまでと言われています。
発達の段階次第でこの期間の出現が早くなったり遅くなったり、もしくは短くなったり長くなったりするので、
あくまでも目安として思っていただければと思います。
「7歳ごろまで」
言い換えれば「ごっこ遊びに熱中できるチャンスは7歳ごろまで!」です。
この間に、大人やお友達、もしくは1人でたくさんごっこ遊びをしていくことで、子ども達は次のような力を伸ばしていきます。
◇想像力
◇創造力
◇思考力
◇共感する力
ごっこ遊びでは、ごはんを食べる、家事をするなどの日常生活のワンシーンを再現したり、好きなキャラクターになり切ったり、設定した世界観でアドリブでやりとりをしたりと様々です。
これって実はとっても高度なことで、
本物ではないのに、それを本物のように見立てる想像力。
例)ひもをラーメンに見立てる
遊びたい世界観を再現する為に必要なおもちゃを揃え、物に見立てたり組み立てたりする想像力、思考力。
例)積み木でお家を作る
アドリブでやりとりをする想像力。
遊びの中に目的を見出し、それを実現する方法を思考する力。
思考力は将来的に数字を理解したりするためにも必要になる力です。
数字に早くから触れることも大切かもしれませんが、まずは遊びが先にきます。
「共感する力」については次章で。
ごっこ遊びをする中で、子ども達は他者を気遣う行動を体験します。
例えばおままごとをするとなれば、赤ちゃん役や弟役に対してご飯を与えたり、物を多く分けてあげたりします。
その経験が実生活に活かされ、人を助けたり、お菓子を分けたりといった行動に繋がります。
他にも、キャラクターになりきってごっこ遊びをするにしても、全員が主役になれない時があります。
全員が仮面ライダーだと、世界は平和でライダーの仕事はありません。
全員がお母さんでは家族ごっこは出来ません。
怪獣役やお父さん役を誰かがやらなければ成立しません。
そんな状況に直面し、互いに役割を交代したり、我慢して遊んでいくことも、
想像力や共感する力を働かせる機会になります。
もしくは、お母さん同士のやりとりを再現することで丸く収まる場合もあります。
どうしたら遊べるか、それを大人と一緒に考えることも思考力に繋がります。
もちろんごっこ遊びの中で高まる力はこれだけではありません。
遊びの中で自然と指先を使ったり、走り回ったり、はたまた喧嘩をしてしまったり。
それらも全て経験となり、発達の糧となります。
子ども達に何かお願いをする時にごっこ遊び要素を入れるというのは効果的です。
例えばお片付け。
「片付けなさい」と言って片付けてくれるなら苦労はしません。
そうはいかないわけですから、ごっこ遊びの要素を入れます。
例えば、ボールやブロックを「食べ物」に見立てることができる子なら、
「片付けよう!」ではなく、「食べ物(ブロック)を冷蔵庫(お片付けの箱)に入れよう!」など言って、大人も少し一緒にやってみると子どもも片付けてくれたりします。
子どもも楽しみながら片付けが出来ますし、大人としても助かります(笑)
ごっこ遊びは年齢とともに内容が高度になっていきます。
次回以降はそれを順番に考えていこうと思います。