じゃれつき遊びの大切さ

スパーク西京極でもよく行う遊びに、「じゃれつき遊び」があります。

大人の上に乗ったり、くすぐりあいっこをしたり、男の子であれば戦いごっこのような感じで(安全な)取っ組み合いをしたり、抱っこでグルグル回したりします。


一見無秩序に遊んでいるだけに見えるじゃれつき遊びですが、子どもの発達にとって凄く効果的なことがわかってきています。


特別な道具やおもちゃが無くても、安全なスペースと元気な大人が1人いればできる遊びです。

ぜひご家庭のリビングでもやってみてください。

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じゃれつき遊びはスキンシップ

子ども達は親との愛着形成をベースに成長していきます。

じゃれつき遊びでは積極的なスキンシップを取る為、愛情ホルモンのオキシトシン分泌が活発になり、愛着形成が進みます。

オキシトシンは以前にも言及しましたが、ストレスの緩和や将来の人間関係構築に深く関係しているとされています。→こちらから


じゃれつき遊びで体の動きを学ぶ

じゃれつき遊びを沢山することは、子ども達が自らの体の動かし方を学んでいくうえでも効果的です。


じゃれつき遊びでは、大人の体という”不規則な形をした物体”に登ったり、ぶら下がったり、掴まったりします。

押し合い、引き合い、ジャンプといった基礎的な運動も沢山経験することができます。

どのように力を入れれば良いのか、自然と覚えていくことができます。


また、大人の体に乗ったり、大人に抱っこでグルグルと回されることで「不安定」を沢山経験することができます。

落ちない様にバランスを取ろうとすることで、バランス能力やスピードを感じる能力を司る、前庭感覚が刺激されます。


こういった体の使い方は、運動機能に直結しています。


激しく遊ぶ必要がある年齢

子ども達の脳が発達する順序について、『脳を鍛える「じゃれつき遊び」』という本で紹介されています。

この本のモデルとなっている「さつき幼稚園」は、「スパークさつき」も運営されており、積極的なじゃれつき遊びを通じて子ども達の発達を促されています。

HP:スパークさつき


子ども達の脳は「興奮」と「抑制」のバランスを取りながら発達していきます。


幼児期は「興奮」も「抑制」もまだ未熟な「そわそわ」状態。


そこから小学校低学年~中学年にかけて「興奮」が発達し始めます。

このころから、子どもらしい活発な感じになっていきます。

ちょっと抑えが効かないくらいです。


小学校高学年や中学生になってくると「抑制」の働きが発達し始め、興奮と抑制のバランスを取れる様になってきます。

このころから切り替えが上手くできるようになっていきます。


この順序をしっかりと踏まずに成長してしまうと、大きくなってもそわそわとした状態が続き、ADHDに似た状態になってしまうようです。


未就学の子どもたちは、「興奮」の働きをぐんぐんと伸ばしてあげるのが必要な時期です。

そのために手軽に高い効果を発揮できるのがじゃれつき遊びです。

つまり、じゃれつき遊びはそこそこ激しいので、大人にとっては結構ハードかも知れません、、、笑


参考:脳を鍛える「じゃれつき遊び」 正木健雄 他 小学館 2004年


じゃれつき遊びの例

スパーク西京極でも、よく採用しているじゃれつき遊びの例を挙げておきます。


・大人のぼり(四つ這いや立ったまま)

・だっこぐるぐる(様々な抱っこの方法、向き)

・肩車(ゆっくり傾いたりする。前、後ろ、左、右で進む方向を子どもに指示させれば伝える練習にもなる)

・大人の腕にぶら下がり

・たたかいごっこ(痛いパンチやキックはきちんと伝える)

・お相撲

・お馬さん(四つ這いの大人に乗って進む)

・手押し相撲

・脚つかまり(大人の足に掴まる。大人が歩いても離れないようにする)

・くすぐりあい


できそうなものから取り組んでいただければと思います!



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