発達に課題のある子どもたちは、「問題行動」をしてしまうことがあります。
問題行動の代表的なものには、つねる、噛むなどがあります。
こういった行動に対して、ただ禁止してしまうという対処を取りがちです。
しかし、スパーク運動療育では「問題行動」が出てしまう理由や気持ちを考えるようにしています。
例えば、つねるという行動にも子ども1人1人、場面によって理由が異なります。
◇何か気に入らないことがあった
◇びっくりしたり、嫌な気持ちになったりした
◇関わってほしい(関わる手段が分からない)
などなど
そして、ただその行動を禁止するだけでなく、社会性を育むための関わり方をしています。
①痛いという事実を伝える
療育士が「痛い」という感情をしっかりと表現し、「強くつねると痛い」という事実を伝えます。
それを繰り返し経験することで、子どもたちはつねることは痛いことで、他者も自分も嬉しくないことだと学んでいきます。
②気持ちを代弁する
問題行動には理由があります。
嫌なことがあってつねっているのであれば「嫌だったね」と子どもの気持ちを代弁し、気持ちを表現するお手本を示しています。
このように、スパークでは問題行動をやめさせるのではなく、問題行動が出てしまう時の子どもの気持ちを考え、共感し、関わり方を示すことを何度も繰り返す内に、少しずつ子どもたちは気持ちを表現する術を学んでいきます。
行動はすぐに改善するわけではなく、粘り強い関わりが必要です。
スパーク西京極では、子どもの気持ちに寄り添いながら気長に関わっていきます!
ご家庭ではなかなか難しい関わり方かもしれませんが、少し気持ちに余裕があるときに、問題行動の理由や気持ちについて考えてみてください。