今回は2歳の運動発達の段階についてです。
2歳の段階にになると1歳の頃よりも歩行も安定し、様々な運動をする喜びを実感するようになります。
この時期の運動面での発達には「程よい手助け」が大きく関わってきます。
*発育発達のスピードには個人差があり、実年齢とそれとが必ずしも一致しないこともあります。
実年齢ではなく、発達の段階に合わせた関り方が大切になります。
1歳の段階よりも直立歩行が安定してくるので、走ることも自由になってきます。
自由に走ると言っても、まだまだ転ぶこともあります。
下半身の育ちは他にも様々な面で見られます。
脚を交互に運んで階段を登ることもできるようになってきます。
その場でのジャンプが始まるのもこの頃です。
1歳の段階ではまだできなかったダイナミックに体を使う遊びを楽しめるようになります。
その中で自分で自分の体を使う楽しさや喜びを知っていきます。
・ボールを蹴る、投げるといった遊び
・大きなボールなどは手を前に出して取ろうとする
・公園のジャングルジムにチャレンジしたり、鉄棒にぶら下がったり
など
生活に欠かせない手先の動きも器用さが出てきます。
基本的に体の発達は、中央から末端の順番で進みますので、まずはダイナミックに体を動かす能力から高まっていきます。
手先を使って以下のようなことに取り組むことができます。
・絵本を1ページずつめくる
・指でクレヨンなどを持ち、円を描く
・靴を自分で履く
・小さなスペースに小さなものを入れる
階段を登ったり、不安定な場所や細い場所を歩いたりする中でバランスを取る経験や、ジャングルジムや遊具で遊ぶ経験を積んでいくことで、自分の体を動かすことが楽しくなってきます。
この喜びや楽しさといった気持ちが、更なるチャレンジを促して運動面の発達がますます進みます。
それと同時に、「イヤイヤ」「自分で!」といった気持ちの面での変化もあり、2歳の段階ならではの難しさもあります。
自分の力で出来ることも増え始め、何でも「自分でやりたい」という気持ちが大きくなってきます。
しかし、まだまだできないことも沢山あるので思い通りにならず、癇癪を起してしまうこともよくあります。
この時期には「自分でやりたい」という子どもの気持ちを受け止めつつ、一旦見守ってみること、そして少し手伝うことが大切だと言われています。
少し手伝えば出来るというレベルでの経験は子どもの発達にとって最も効果が高いと言われています。
詳しくは過去の記事を参照ください→何事も程よく助ける
そして、出来た時は沢山褒めてあげます。
できた時に沢山褒めてもらうことで、満足感や達成感を味わうことができ、
「またやりたい」「もう一度」といった子どもの気持ちが引き出されます。
遊びも日常生活に必要な技能も、何度も何度も繰り返すことで体に定着してきます。
スパーク西京極でも、遊びの中で子ども達を褒めることはかなり大切にしています。
できたこともそうですし、できなくてもチャレンジした気持ち、「そんなこと思いついたんだ!」ということまで、子どもの様子をじっくり見てたくさん褒めています。