施設全体の除菌・抗菌作業をしていただきました

先日、スパーク西京極の施設全体の除菌・抗菌作業をしていただきました。


光触媒という技術を駆使した除菌・抗菌技術で、効果は約1年程度持続するそうです。


子どもたちに安心して遊んでいただくべく、最善を尽くしております。


療育室はもちろん、トイレ、事務室、スタッフのパソコンや備品まですべて除菌・抗菌をしていただきました!


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スパークでたくさん褒めたり大きなリアクションを取る理由

スパーク運動療育では、、スタッフが大きなリアクションを取りながら子どもをたくさん褒めて、体を使った遊びをしています。


それにはちゃんとした理由があります。

発達に特性のある子どもたちは、脳機能に先天的な特徴があると言われています。

どこか特定の脳の神経のつながり(配線)が強かったり弱かったりしていると考えられています。

脳はとても変化に柔軟な性質を持っているため、適切なアプローチをすればこういった配線を繋ぎ変える、もしくは新しく構築することが出来ます。


私たちが外からの刺激に対して何らかの「行動」をとるには段階があります。


1.感覚として入った情報(見た、聞いた、思ったなど)を処理

2.その情報に対して感情が生まれる(やりたい、おもしろそうなど)

3.過去の記憶や今の気持ちなどを総合して、判断を下す(やってみよう、やめておこうなど)

4.言葉や行動としてアウトプットする

5.記憶として定着していく


発達に特性がある子たちは、まず②の感情の段階に対してのつながりに個性があると考えています。

感情は行動の根っこになる部分であり、感情が育っていくことこそが脳が発達していくカギになると言えます。

「感情」がしっかりしてくるからこそ、考えたり行動したりすることが出来るからです。


「感情の段階に個性がある」と言っても様々なパターンがあります。

刺激に対して感情が薄い子もいれば、自分で感情のコントロールが上手くできない子まで様々です。

いずれにせよ、感情を豊かにしてあげるような関わり、感情を調整できるようになる関わりが必要です。


そこでスパーク運動療育では特徴的な2つの関わり方をしています。


1.大げさなリアクションを取る

2.褒める


大げさなリアクションを取るとは、感覚として入ってくる刺激が豊かになる(強さや種類)ということ。

そうすることで、「楽しい」「おもしろい」といった子どもたちの感情が大きく働きやすくなります。

それを繰り返す内に少しずつ子どもたちの感情も豊かになっていきます。


スパークでは療育の時間中に褒めるということをたくさん行っています。

何かできたことだけでなく、ちょっとした行動から何気ない偶然の行動までとことん褒めます。

褒める、すなわち共感や承認をされることで子どもたちの感情をぐんぐん引っ張ります。


他者から認められるということは、自己肯定感の高まりやストレスの軽減にもつながります。

感情を育てるための下地作りとしても褒めるということは非常に大切になってきます。


問題行動の裏にある理由と気持ちを考える

発達に課題のある子どもたちは、「問題行動」をしてしまうことがあります。

問題行動の代表的なものには、つねる、噛むなどがあります。


こういった行動に対して、ただ禁止してしまうという対処を取りがちです。

しかし、スパーク運動療育では「問題行動」が出てしまう理由や気持ちを考えるようにしています。


例えば、つねるという行動にも子ども1人1人、場面によって理由が異なります。


◇何か気に入らないことがあった

◇びっくりしたり、嫌な気持ちになったりした

◇関わってほしい(関わる手段が分からない)

などなど


そして、ただその行動を禁止するだけでなく、社会性を育むための関わり方をしています。


①痛いという事実を伝える

療育士が「痛い」という感情をしっかりと表現し、「強くつねると痛い」という事実を伝えます。

それを繰り返し経験することで、子どもたちはつねることは痛いことで、他者も自分も嬉しくないことだと学んでいきます。


②気持ちを代弁する

問題行動には理由があります。

嫌なことがあってつねっているのであれば「嫌だったね」と子どもの気持ちを代弁し、気持ちを表現するお手本を示しています。


このように、スパークでは問題行動をやめさせるのではなく、問題行動が出てしまう時の子どもの気持ちを考え、共感し、関わり方を示すことを何度も繰り返す内に、少しずつ子どもたちは気持ちを表現する術を学んでいきます。

行動はすぐに改善するわけではなく、粘り強い関わりが必要です。

スパーク西京極では、子どもの気持ちに寄り添いながら気長に関わっていきます!


ご家庭ではなかなか難しい関わり方かもしれませんが、少し気持ちに余裕があるときに、問題行動の理由や気持ちについて考えてみてください。


ジャンプが苦手な子にはどんな遊びをする?

ジャンプが苦手だというお子様たちがいらっしゃいます。

スパーク西京極に来てくださるお子様のなかにも、ジャンプの苦手さがある子たちはいらっしゃいます。


スパークでは、何か特定の技能ができるように働きかけることはありませんが、子どもたちはスパークでの遊びを通じて体の使い方を学んでいきます。

子どもたちの「やってみたい」という感情を引き出し、様々な運動経験を積むことで、できることも増えていきます。

また、療育士のやり取りで「どうやって動けば良いのだろう」と考えたり、「こうやって他者と遊ぶんだ」と学んでいくことで体について考え、使う機会が増え、できることが少しずつ増えていきます。


それを踏まえたうえで、ジャンプが苦手だという子たちに必要な遊びは主に3つあります。


①バランスを鍛える遊び

②筋力を鍛える遊び

③ジャンプをしたくなる遊び


バランスを鍛える遊び

バランスを鍛える遊びでは、体をまっすぐに保つことや踏ん張ることが必須になってきます。

ジャンプをするうえで必要な胴体、下半身に力が入り、筋力や体の操作の強化につながります。


スパーク西京極でもよく行っている、バランスボールに乗るような遊び、キッズステップ(台)の上を歩くような遊びがその代表例です。

その他、ぐらぐらする場所を歩いたり、療育士の背中に乗ったり、細長く丸めたタオルの上を落ちない様に渡ったりといった遊びも効果的です。


筋力を鍛える遊び

ジャンプをするには、単純な脚力が必要です。

グッと踏ん張る、地面を強く踏みしめるような遊びを通じて脚力を鍛えることが効果的です。


このブログでも何度かご紹介している、お相撲遊びや引っ張りあいっこはもちろん効果的。

外でたくさん走り回って遊ぶことももちろん必要です。


階段の昇り降りも効果的です。

階段を昇るときにも降りる時にもジャンプに必要な下半身の筋肉に刺激が入ります。

遊びというわけではありませんが、階段の昇り降りにたくさんチャレンジさせてあげてください。


ジャンプをしたくなる遊び

筋力やバランスなど、必要な要素を満たしても、お子様自身の「ジャンプしたい!」という感情を育まないとジャンプができるようになりません。


大人が一緒に手つなぎジャンプをしたり、高い高いをしたり、届くかどうか際どい所にある大人の手をタッチしたり、低い段差から手を繋いで飛び降りてみたり。

機会があればトランポリンやバランスボールで手を繋いで跳ねてみたり。


「高い所に手を伸ばしたい」「体が上下することって楽しい」といった感情を引き出すことが効果的です。


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スパーク西京極でも遊びの中でジャンプにつながるような遊びは自然と取り入れています。

そして、様々な運動や療育士とのやり取りを通じて、ジャンプを含めた様々なことに挑戦しようという子どもたちの感情を育んでいます。

第3回オンライン勉強会に参加しました!

先日、第3回目となるスパークのオンライン勉強会に参加してきました!


今回も西京極スタジオから2人が参加。

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この勉強会は全国のスパーク事業所の療育士がオンラインで集合し、様々なテーマについてディスカッションをするものです。

各事業所での療育事例についてシェアをしたり、その日のメインテーマについて話しあったり。


今回も興味深い内容でディスカッションをすることができました。

他の事業所の先生たちとお話するのも良い機会で、たくさん刺激をいただいています。


それぞれの事業所に何となくカラーがあって面白いです。

私たちも西京極スタジオカラー全開で、これからも頑張ります!


今月はまたスキルアップのためのオンライン研修をスタッフ皆で受講します。

今後もこういった勉強会への参加や研修、日々の勉強を通じて、たくさんレベルアップしていこうと思います。


お盆お休みのお知らせ

ようやく梅雨も明けそうですね。

マスク着用で蒸し暑さも更に増しています。

ウイルスだけでなく、熱中症にもどうぞお気を付けください。

さて、スパーク西京極は、

8月13日(木曜)14日(金曜)15日(土曜)の3日間、お盆休みをいただきます。

お休みの間にいただいたご連絡につきましては、8月17日(月曜)に対応させて頂きます。

よろしくお願いいたします。


管理者 熊谷利衣子

スプーンやフォークなどの用具を使うために必要な力?

スプーンやフォークをはじめとした、生活で必要な道具を使えるようになることは、発達における課題の一つです。

スパークでは「〇〇をできるようにする」という療育は行っておりませんが、保護者からのご相談を受けることもありますので、ブログでシェアしておきます。


身体図式を高める

道具を扱えるようになるには、身体図式が発達していくことが必要になります。

身体図式とは、感覚や運動に関連した脳内で作り上げる自分の体の地図のことです。


私たちは痛いところやかゆいところがあれば、無意識でそこに手を持っていくことが出来ます。

自分の足が腕がどこにあるのか、動かしているときはどれくらい離れているかといったことを私たちは無意識に知っています。


身体図式を高めるには、体性感覚と視覚が一致してくる必要があります。

体性感覚は皮膚や筋肉、関節、腱、内臓からくる感覚のことです。

自分の関節がどれくらい伸びているか、どれくらいの力がかかっているかといったことを感じ取ります。


体性感覚は、体の外にも及びます。

フォークで食べ物を刺すと、フォークの先で食べ物が柔らかいのか固いのか、つるつるしているのかを感じることが出来ます。

固いならもっと力を入れなければいけませんし、柔らかければ優しい力で刺さないといけません。


この様に、道具を自分の体の延長としてイメージすることが出来るか。

自分の関節の伸び具合や、力の入り具合をどれだけ感じとることが出来るか。

そして、これらが視覚から入る情報とマッチしているかが大切になります。


どうやって伸ばす?

発達に特性のある子たちは、感覚過敏の問題等を持っているため、こういった能力の発達に困難を持つ場合があります。

どのような遊びを通して身体図式や体性感覚を伸ばしていってあげれば良いのでしょうか。


大きく分けて3種類の遊びが効果的です。


1.関節や筋肉に強い刺激の入る遊び

引っ張りあい(タオル綱引き)、押し合い(お相撲)、手押し車、ジャンプ、ジャングルジムなど。

体は中心から末端にかけて発達していくので、ダイナミックな力を出す運動で、筋肉や関節に刺激を入れ、体性感覚を養います。


2.手先の感覚を刺激する遊び

お家で取り組める代表例は、スライムや粘土です。

様々な感覚のものに触れることで手先の感覚を養います。


3.物を使った遊び

バットやラケットでボールを打つ(止まった状態や転がしで良い)ような遊びで、自分の体の延長線上に道具があるという感覚を養います。


こういった遊びは効果的ですが、子どもたちに無理にさせる必要はありません。

楽しいと思えないのに、無理強いされると継続できません。


スパーク西京極では、主に「関節や筋肉に強い刺激が入る遊び」をたくさん取り入れています。

そして、遊びの中で褒めること、共感することや療育士との積極的なやりとりを通じて、様々なことにチャレンジしようという感情の発達を促しています。



人や物によくぶつかる子はどんな遊びをすれば良い?

人やモノによくぶつかってしまうという子たち。

決してわざとぶつかっているわけではありません。

よくぶつかってしまうのは、

人やモノとの距離感がつかめていなかったり、自分の手足の長さの感覚が未熟だったりすることが原因かもしれません。


こういった距離感や、自分の手足の長さ、体の位置、サイズ感など、自分の体に対する空間的なイメージのことをボディイメージと言います。


ボディイメージは成長とともに、様々な身体活動を行っていくことで発達していきます。

ところが、特性を持つ子どもたちは、その発達がゆっくりであったりするため、実年齢にしてはよくぶつかったり、運動にぎこちなさがあったりします。


では、どういった運動をすればボディイメージは育まれていくのでしょうか。


まずは、体をダイナミックに使う遊びです。

公園の遊具で遊んだり、床で転がったりといったものです。

遊具は、よじ登ったり、ぶら下がったり、バランスをとって渡ったりと、様々なことができます。

スパーク西京極でも、人員体制やお子様の状態に応じて近くの公園での療育を行っています。


他にも、くぐる、またぐなど、対象物を避けて行う遊びも効果的です。

自分の感覚と実際に動いている体のパーツを調整していく必要があるのでボディイメージの形成につながります。

大人が脚でトンネルを作ってあげたり、障害物になってあげたりすれば、手軽に行うことができます。


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これは皆で手を繋いで輪っかくぐり!


こういった遊びをする中で、最初から上手くいかないことが多々あります。

体をぶつけてしまったり、バランスを崩してしまったり。

決してそれが悪いわけではなく、その失敗があったときに「次はもう少し高くかな?低くかな?」など、子どもが自分なりに体を調整しようとすることでボディイメージが育まれます。


スパーク西京極では、

子どもたちの「やってみたい」「もう一度やりたい」という感情を育てるようなコミュニケーションをしながら、可能な限りダイナミックに動く遊びを取り入れ、時には療育士がおもちゃや遊具になって、子どもたちのボディイメージの形成をお手伝いしています。

療育の様子は ⇩ をご覧ください。

風船遊びをしてみよう

姿勢を保つことができない子には?

体幹が弱くてじっと座っていられないなど、姿勢に関するお悩みをお持ちのお子様がいらっしゃいます。


どうしたら良いのでしょうか?

ネットで調べると、「お腹と背中の筋肉を鍛える」というお話がたくさん出てきます。


姿勢を保つために、お腹と背中の筋肉が大事なのはもちろんですが、もう1つ鍛えねばならない筋肉があります。

むしろこの筋肉は背中とお腹より重要です。


それが、お尻の筋肉です。


人間が日本の足で立てること、背すじを伸ばして座れることは、サルやゴリラよりもお尻の筋肉が発達しているからです。


背骨の根っこである骨盤や腰部をしっかりと締めてくれるのがお尻の筋肉です。


背骨が木だとしたら、お尻の筋肉は根っこであり、土であり、植木鉢です。

その土台が緩くては、いくらお腹と背中が強くなっても、真っ直ぐ座ったり立ったりすることはできません。


では、お尻の筋肉を強くするにはどんな遊びをしたら良いのでしょうか?


最高のお手本は、お相撲さんです。


お相撲さん、おそらく人類で1、2位を争うくらい体幹が強いです。

そして、見事なお尻の筋肉。


お相撲さんがしていることと言えば、押したり引いたり!

特に押し合いっこは良いです。

お尻に力を入れて、体をまっすぐにしないと強い力が出ません。


スパーク西京極でも、押し合いっこはよくやっています。

手押し相撲でも、普通のお相撲でも、お尻相撲でもなんでもOKです。


遊んでいるときの声掛けとして、

「手はパーでギューってするんだよ!」

「体を伸ばして!」

という一般的なものに加えて、、、


「お尻をギューってするんだよ!」と言ってあげます。


子どものお尻をつついて確認してみるのもよいです。

弱い子は本当にフニャフニャと柔らかい状態です。


力の入れ方がわからない子には、

「うんち我慢するときのギュー!」という声掛けも効果的です。


もし機会があれば押し合いっこ、やってみてください!


もちろん、遊具を使った遊びや、大人をよじ登ったり、ぶら下がったりといった遊びも効果的なので、お相撲に限らず様々な遊びをしていただければなと思います!


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