安心・安全マップ配布のお知らせ

保護者の皆さまへ


平素はスパーク西京極の運営に多大なご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。

先日の防災訓練に引き続き、皆様に安心して当スタジオをご利用していただくための取り組みとして、

「西京極・西京極西小学校区 令和3年度 安心・安全マップ」をご来所の際に順次配布いたします。

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西京極地域の避難場所や、防犯に関する情報が掲載されていますので是非お役立てください。

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秋の訪れとともに、日没時間も少しずつ早くなってきました。

西京極スタジオ周辺にも、車の往来が激しい道や、夜間の人通りが少ない道がありますので、スタジオご利用の際は十分ご注意ください。


スパーク運動療育西京極スタジオ 

管理者 熊谷利衣子

【発達に欠かせない”目の力”】姿勢や運動機能を良くする眼球運動遊び

発達に不安がある子たちは自らの体をコントロールすることが苦手な場合が多く、目の運動も例外ではありません。

目の運動に苦手があると、姿勢やバランスの保持のみならず、記憶力、空間認識能力、周辺視野など様々な所につまずきが出てきます。


今回はスパークでも大切にしている「眼球運動」について詳しく書いていこうと思います。


視力とは違う、「目の力」

発達障害と言われる子たちは、筋肉の緊張が低かったり、筋力発揮のコントロールが難しかったりします。

それは手足や体幹の筋肉に限った話ではありません。

目や口といった顔のパーツを動かす筋肉にも当てはまります。


今回のテーマである、

視力とはまた違った「目の力」とは「目の筋肉による眼球の運動(以下:眼球運動)」によって獲得されます。

つまり、筋肉のコントロールが苦手だと眼球運動にも支障が出ます。


視力は眼球そのものが持つ能力を評価しています。

眼球運動の能力は、目を動かす筋肉の機能に左右されます。


首を動かす筋肉と目を動かす筋肉は別々に動くことができる

私たちが対象物を見る時、主に3パターンあります。


1.首をひねったり曲げたりして、顔も目も目的の方向に向ける。


2.顔は固定したまま、目だけで目的の方向を見る。


3.目を正面に向けたまま、首だけをひねって顔は別の方向を向く。

(正面を見たまま、顔を左に向けるなど)


1の場合は、首の筋肉、目の筋肉の両方を同時に使っています。

2の場合は首の筋肉は動かさず(固定するという使い方)、目の筋肉だけを動かしています。

3の場合は、目の筋肉と首の筋肉の両方を使っていますが、方向は反対です。


これが難しい子たちがいます。

首の筋肉と目の筋肉の共同と分離が苦手です。


療育中も鬼ごっごをしているとすごくわかりやすいです。

鬼を横目で追うということができません。

顔ごとその方向を向きます。

逃げる時は逃げる方、追いかける時は追いかける方向だけに顔も目も、子どもによっては体も向いています。


眼球運動には以下のような種類があります。


①VOR(前庭動眼反射)

頭部が動いた場合、それとは反対方向に眼球運動が生じることです。

そうすることで空間に対する眼球の向きを一定に保つことができます。

今このブログをご覧になっている画面を見たまま、顔を上下左右に動かしてみて下さい。

この時の眼球運動です。

VORには前庭感覚の発達も関係しています。

前庭感覚については、こちらから


②PEM(追従性眼球運動)

頭部が動かないように固定して、動く物体を目だけで追う運動です。

パソコンで見ていらっしゃる方なら、マウスをランダムに動かしてみてください。

頭を動かさずとも、マウスのカーソルを目だけで追うことができます。

この時の眼球運動です。


③SEM(サッケード)

見たい対象に高速で眼球を動かす運動です。

今読んでいるこの文章で

改行をするたびに

次の

段落に素早く視点を

移しています。

この時の

眼球運動を

サッケードと呼びます。

あえて、

改行を多めに書いてみました。


いずれの眼球運動も生きていくうえで必要な能力で、これが出来ないために様々な悩みに繋がります。


眼球運動の能力が未熟なために起こる可能性のある困りごと

・周辺視野の狭さや空間認識能力の低下で物にぶつかりやすくなる

・正中位の認識が難しく、真っ直ぐ座ることやバランスを取ることが難しい(真っ直ぐが分かりにくい)

・字や絵の認識が苦手

・黒板の字を書き写すのが苦手

・集中力や記憶力に影響が出る

・目と体の運動の協調が難しい

・視界から外れたボールのキャッチなどが難しい(目で追えなかったり、頭部が傾きすぎてこけたり)


スパーク西京極でも取り入れている目の力を育てる遊び!

スパーク運動療育®においても「眼球運動」は重要な運動として位置づけられています。

スパーク西京極では以下のような眼球運動遊びを取り入れています。


風船遊び

発達年齢に応じた内容で行います。

風船を飛ばしてキャッチしたり、お互いにポンポンと弾いてラリーをしたり。

ルール遊びができる時は、風船バレー対決をしたり。

子ども達に人気なのは、ジョイントマットで大きな風を起こして、不規則に動く風船を追いかける遊びです。


遊びのコツは、正面からくる風船に慣れてきたら、様々な方向に風船を飛ばしてあげることです。

視界の中だけでなく、視界の外にも飛ばします。


ボール遊び

シンプルなキャッチボール、転がしあいっこ、ボール避けなど。

子どもが投げる運動も別の意味で大切ですが、向かってくるボールを目で追う遊びで目の力が鍛えられます。

遊びのコツは風船と同じで正面からくるボールに慣れてきたら、上下左右様々な方向、軌道でボールを投げてあげます。

キャッチや避けることが難しい場合は、スピードを落としてあげたり、軌道を教えてあげると良いです。


ラミネートタッチ

手に持ったラミネート(好きなキャラクターのぬいぐるみなどでも可能)を様々な方向に振って、子どもにそれをタッチしてもらう遊びです。

コツは前後左右斜め上下、様々なスピード、近さ、奥行きで行います。


おまけ:赤ちゃんの頃から出来る遊び

赤ちゃんのころからおもちゃや大人の指を目で追わせるのは効果的です。

この時も前後左右斜め上下、様々な方向にまんべんなく行います。


最後に

姿勢が悪い、運動が不器用など様々なお悩みを聞くことがあります。

必ずしも一つの機能の改善だけで解決する問題ではなく、複数の要素が絡み合っています。

眼球運動もその要素の1つです。


子ども達は遊びを通じて様々な方法で体を使い、生きていくうえで必要な機能を1つ1つ獲得していきます。

眼球運動を含め子ども達の発達をサポートすべく、スパーク西京極でも遊び(運動とやりとり)をメインにした療育を行っています。


ぜひご家庭でも眼球運動遊びを取り入れてみてください!


★フィールドスパークatアクアリーナ★ 10月開催の空き枠ご案内

平素はスパーク西京極の運営に多大なご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。

コロナウイルスと共存していく新しい社会を迎えた今、リモートワークやオンラン授業など新しい社会形態・生活様式が普及しつつあります。西京極スタジオにおいても今冬に向けて、オンライン療育の準備をすすめているところです。


しかしながら、やはり子どもは自然の中で育ちます子どもたち、そして人間は、本来自然の一部であり、自然の中で発達していきます。室内以上に五感を刺激する自然環境下で身体を思い切り動かすことは、脳を広範囲に使い、発育発達に良い影響を与えます。

今年度は、スタジオ前の公園でのフィールドスパークを積極的に実施しておりますが、併せて、阪急西京極駅近く「西京極総合運動公園 京都アクアリーナ」の芝生広場にて、より大規模な屋外療育「★フィールドスパークatアクアリーナ★」を継続開催します。

参加されたお子さま、親御さまには、大変好評を頂いております。


なお、実施曜日の定期枠の方、初参加の方を優先とさせていただきます。


可能な範囲で親御さまも一緒に、子どもさんと身体を動かしてください。

お連れになる兄弟姉妹の安全に関しては当事業所では責任を負いかねますこと、何卒ご了承願います。

 

※現地集合、現地解散:

    集合場所はアクアリーナ正面玄関付近(坂になっている駅に近いプール側入口)


※定員:1回につき4名~7名

   1名さまにつき、療育士は必ず1名以上。募集人数は、職員体制によります

※療育時間:90分

※悪天候の場合:スタジオにて通常の「60分室内個別療育」に変更

    中止の場合は、前日までに個別にご連絡いたします

※持ち物:飲み物(多めに)、帽子、着替え、その他必要に応じて

  

~詳細はお気軽にお問い合わせください~

 

~10月開催日時~

 10/9(金)

  • 09:30~11:00 定員5名 (1名さま空きがあります!)
  • 14:00~15:30 定員5名 (定員に達しました)

10/20(火)

  • 09:30~11:00 定員6名 (1名さま空きがあります!)
  • 14:00~15:30 定員6名 (1名さま空きがあります!)

スパーク運動療育西京極スタジオ                                     

管理者  熊谷 利衣子

防災訓練を実施しました

9月1日の防災の日に合わせて、療育の一環として防災訓練を実施しました。

ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。


火災の場合と地震の場合の2パターンに分けて、訓練を行うことができました。

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突然大きなアラーム音が鳴ったり、施設前の公園に避難したり。

子ども達にとって普段の療育とは違う雰囲気で、びっくりすることも多かったかもしれませんが、最後までがんばって取り組んでくれました。


我々スタッフにとっても、防災の意識を高め、有事の際の対処について見直す良い機会になりました。

今後も防災訓練は定期的に実施していこうと考えています。


訓練の後には巨大エアホイールも登場!!

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不定期ですが、エアホイールは今後も登場します。

お父様お母様と一緒に入っていただくことも出来ますので、また登場した際には是非お楽しみください!


遊びで筋感覚を刺激しよう

筋感覚という言葉を聞いたことがありますか?


筋感覚とは「自分の体のどこがどのように動いているか」を感じる能力です。

筋感覚は視覚や聴覚などの五感と同じくらい脳で精密にコントロールされています。


正しい姿勢を保ったり、自分の腕や脚、頭がどの位置にあるのかを感じたりするときに筋感覚が重要になります。

発達に特性や遅れのある子どもたちは、人や物にぶつかりやすかったり、良い姿勢を保てなかったり、運動にぎこちなさがあることも少なくありません。


こういった難しさを生む理由の1つに筋感覚の弱さが考えられます。


ではどうすれば子どもたちの筋感覚を鍛えることができるのでしょうか。


筋感覚も他の感覚同様に体(筋肉)からの脳への刺激と、脳からの指令で成り立っています。

筋肉をたくさん使う、すなわち運動をするなかで筋感覚が刺激され、鍛えられていきます。


ところが、子どもたちに運動を強制しても、自ら集中して体に意識を向けることはありません。

そこで必要なのが、楽しく遊ぶ中で体をたくさん使うということ。

「楽しい」という感情から積極的に遊びを展開し、体を意識すること、たくさん刺激が入ることで筋感覚が鍛えられて行きます。


特に筋肉に強い刺激が入る運動や、バランスを取る運動、くぐったりまたいだりといった物を避ける遊びが効果的です。

押したり引いたり、走ったり、跳んだり、ぐらぐらする場所を歩いたり。

お家や公園で可能な遊びはもちろん筋感覚を鍛えることに繋がってきます。


強制的に運動をさせるのではなく、機会をたくさん与えてあげることが大切です。

できるだけ外に出て遊ぶ機会、親と体を使って遊ぶ機会(登る、抱っこで回すetc)を可能な範囲でたくさん作ってあげて下さい。

強制はせず、体を動かすことが嫌いにならないように気をつけてあげて下さい。


スパーク西京極では、子どもたちにとって体を動かす良い機会になれるよう、スタッフたちが楽しく関わって遊びを展開しています。


「姿勢が悪い=体幹を鍛える」というだけでもなく、、、。

「体幹が弱く、姿勢が維持できない」というお悩みがある場合、どういった遊びをしていけば良いのでしょうか。

姿勢を維持することは、どんな運動をする時にも大切です。


じっと座っているだけでなく、ふらつかずに歩く、走る、こけないようにする、遊ぶ。

姿勢を保つことは日常生活では欠かせません。


自分の体の状態を知る

「姿勢が維持するのが苦手」という子に対して「体幹を強くすること」だけをすれば良いというものでもありません。

もちろん体幹を強くすることは大切ですが、

それとプラスして感覚を刺激する遊びも取り入れたいところです。


というのも、姿勢を維持するには今の自分の状態を感じる力が必要だからです。

「今自分の姿勢が崩れている」

「腰が曲がっている」

「首が前に出ている」

「膝に力が入っている」

「立っている地面は柔らかい、硬い」など


こういったことを感じてから、それに応じて体をコントロールしていきます。

「これくらい力を入れると体が真っ直ぐになる」

「ここに力を入れると真っ直ぐになる」


ところが、体幹が弱いと、思った通りに姿勢を維持することができません。

このときに「体幹の強さ」が必要になります。


また、もし体幹が強くても、感じる力が未熟であれば体のコントロールは出来ません。

今の自分の状態を感じることができなければ、どこにどれだけ力を入れて良いのか、どんな状態にすれば良いのかわからないからです。


感覚を刺激する遊び

子どもたちの体にたくさんの感覚刺激を入れていくことで、感じる力は強くなっていきます。


【必要な感覚】

体性感覚・・皮膚や筋肉、関節の動きを感じ取り、触れているもの、触れられているものと自分の状態を知ります。

前庭感覚・・バランスを取るときに必要な感覚。

視覚・・物との距離感や視野の広さ。

筋感覚・・筋肉の収縮や緊張の具合を知る感覚。


【遊びの種類】

強い力を出す遊び・・走る、ジャンプ、ボールを投げる蹴る、ぶら下がる、手押し車など。

バランスを取る遊び・・不安定な遊具に乗る、大人の背中に乗る、バランスボールなど。

目で追う遊び・・ボール遊び、追いかけっこなど。

触れる遊び・・粘土やスライム遊び、抱っこ、水遊び、くすぐり遊びなど。

様々な地面を体験・・砂場や芝生、川、ビーチなど。可能な場合は裸足で。


まとめてしまうと、「たくさんの種類の遊びをやりこむ」ということです。

特に強い力を出す遊びやバランスを取る遊びはそれ自体が体幹を強化する遊びでもあります。


体幹が弱いと言われる子たちには、体幹を強化する遊びだけでなく、感覚を刺激する遊びもたくさん経験させてあげて下さい。


「真っ直ぐしなさい!」、、でも「真っ直ぐが分からない」。

「体を真っ直ぐにしなさい!」と言われても、


今自分の体がどれだけ曲がっているのか、

どの程度力を入れれば真っ直ぐを保てるのか、

そもそも真っ直ぐってどんな状態?


それが分からないことには、姿勢を真っ直ぐにできません。

それを知るための土台が感覚です。

強制はせずに、楽しいと思える遊びで感覚をたくさん刺激してあげて下さい。

防災訓練実施のお知らせ

保護者の皆さま


平素はスパーク西京極の運営に多大なご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。

9月1日の防災の日を中心に、毎年9月は地震や火災などの災害に対する認識を深め、それに対処する心構えを身につける月間となっております。

そこで、当スタジオでも有事の際にスタッフが利用者様及び自らの安全を確保するための適切な行動がとれるように、療育時間をお借りして防災訓練を実施することになりました。

職員体制の都合で以下の日程で訓練を実施することとなりましたのでご理解の程をお願いいたします。

防災訓練も療育の一環として、「地震や火事の時にどの様に行動するか」「普段と少し違う流れでも療育士のサポートを通じて気持ちの切り替えをすること」などを狙いとしています。

訓練に向けて、スタッフ全員準備に励んでおります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

※日時:9/24(木)各療育時間内(間に20分程度)

    9/29(火)各療育時間内(間に20分程度)

※場所:スパーク運動療育西京極スタジオ 療育室→西中公園(外に移動の際に使用)

※定員:各時間につき定員3名

※当日のスケジュール:療育開始~15分【通常通りの療育】

                ↓

           ~35分【火災、地震アラームが鳴って訓練スタート】

               (スタジオから西中公園の中央まで避難)

                ↓

           ~60分【防災のお話/療育/保護者へのフィードバック】

 

※①~③枠目は地震の想定 ④~⑤枠目は火災の想定での実施となります。

 

※普段の療育では、大きすぎてあまり出す機会の無い療育道具が特別に、

登場しますのでお楽しみに。(保護者の方も一緒に楽しんで頂けます♪)


※注意事項やお願い

・療育対象ではないご兄弟ご姉妹をお連れになる場合は、親御さまが責任を持って対応して頂きます様、よろしくお願い致します。

 (ご兄弟ご姉妹の事故等には対応しかねますこと、ご了承ください。) 

・訓練の際、大きな音でアラーム音を鳴らします。

聴覚過敏等があるお子様は事前にお知らせくださいます様、お願いいたします。

・多くの人数で移動を行います。移動の際の転倒や衝突にはご注意ください。

・スタジオ→公園へ行く際、道路を渡ります。

・雨天の場合、中止となります。


スパーク運動療育西京極スタジオ

管理者  熊谷 利衣子

10月からは屋外での療育も積極的に行います

まだまだ厳しい暑さの日もありますが、徐々に秋らしいお天気になってきました。


夏の間は熱中症対策のため、公園等を利用した屋外での療育は控えておりましたが、

9月下旬から10月上旬を目途に再開していくことにいたしました。

スタッフの人員体制や、お子様の発達段階に応じて実施します。


5月~6月に実施し、好評をいただきましたフィールドスパークatアクアリーナも開催予定です。

*定期の方と初参加の方が優先となります。HP上での詳しい案内と募集についてはもうしばらくお待ちください。


スパーク西京極では昨年度の冬から屋外での療育をスタートしました。

外でたくさん体を動かすことで、屋内で遊ぶ何倍も五感が刺激され、子どもたちの発育発達に良い影響が出やすくなります。


外で体を動かすメリットについては、

こちらの記事をご参考に

自然環境下で体を動かす効果


今年はスパーク西京極がオープンしてから初の秋の屋外療育です。

夏とは違い、気候も穏やかで運動しやすいシーズンです。

思いっきり体を動かして、楽しい時間を過ごしましょう。


集中力が無い?集中しすぎてしまう?

「集中力が全くない」「集中して話を聞くことが出来ない」と言ったお悩みを聞くことがよくあります。

その一方で、普段は集中できないけれど、ある特定の物事には集中しすぎてしまうというお悩みを聞くこともあります。


こういった特性はADHDや自閉症スペクトラムと言われる子たちによく見られるようで、療育でもその姿を垣間見ることができます。

スパーク運動療育では主に子どもたちの感情へ働きかけるアプローチで発達の支援をしています。

集中力も「感情」と非常に関係が深く、遊びを通じた様々な経験から鍛えることができます。


集中力が続かない

集中力が続かない原因は様々です。

ストレスが高い、気持ちのコントロールが苦手、気が散りやすい、感覚特性があって視覚や聴覚に過敏がある等です。

いずれの場合も、スパークでは「感情」を発達させてあげることで集中力も少しずつついてくると考えています。

例えば集中して何かに取り組むには、「集中しよう!」と言う気持ちが必要です。


「楽しい」「嬉しい」といった感情が高まれば、「集中しよう」という気持ちも起こりやすくなります。

スパークでは遊びを通じて、療育士達がそういった感情に働きかけ、遊びに集中するといった経験を子どもたちに沢山積んでもらっています。


・遊びを通じて集中する経験を積む

・集中しているときは感覚特性が緩和される

・知らず知らずのうちに気持ちをコントロールする練習になっている


こういった積み重ねで少しずつ集中する力がついてきます。


集中しすぎてしまう

普段は集中力がなかなか発揮されないけれど、ある特定の物事に集中すると、集中しすぎてしまうという場合があります。

これは、ADHDやアスペルガーの人によく見られる過集中という状態です。

例えば、ブロックで遊び始めると、すごい集中力で何時間も休まず、ご飯もトイレも忘れて取り組んでしまうなど。


過集中は「高い集中力が発揮できる」という点では長所になりますが、食事やトイレまで忘れてしまったり、体調が悪くなるまで取り組んでしまったりと、コントロールが効かないと日常生活に支障が出ることもあるそうです。


集中力のコントロールが難しい状態なので、例えば1時間おきに「お茶を飲もう」「トイレに行こう」等など定期的に気づきを促す声掛けや区切りの声掛けをしてあげると良いようです。

スパークでも、定期的に「休憩しよう」「お茶飲もう」など、一息つく声掛けを行っています。

遊びの中で一息つくことも経験の中で学んでいきます。


コントロールする術を学びながら、長所を伸ばしていってあげたいですね。

抱っこ遊びで心と体を育てる

特性にもよりますが、抱っこが好きな子は多いです。

実は「抱っこ」は乳幼児期の子どもの心と体に非常に大切なことです。


1.心を落ち着け、愛着を形成する

2.前庭感覚、体性感覚、視覚を刺激して運動機能向上に関連


抱っこの心への効果

悲しい時、痛いとき、子どもたちはよく抱っこを求めます。

そして抱っこをすることで落ち着きを取り戻します。

これは、抱っこをすることで分泌されるホルモンが関係していると言われています。


幸せホルモンのセロトニン、愛情ホルモンのオキシトシンが分泌されることで気分を落ち着ける効果があります。

子どもたちは様々な困難に直面しても、抱っこで心を落ち着け、乗り越えていきます。


また、発育発達は親子の愛着形成をベースとしています。

抱っこを通じたオキシトシン分泌は発育発達の根っこになります。


抱っこの体への効果

抱っこをすることは体にも良い影響を及ぼします。

いわゆる「運動神経」「ボディイメージ」といった運動能力に関係する機能に「体性感覚」「前庭感覚」「視覚」があります。


体性感覚は「自分の体を触れられている」「物が体に触れている」「触っている」といった感覚です。

抱っこでギューっとしてあげることで、強い刺激が入り、体性感覚が鍛えられていきます。


前庭感覚は「体が左右に動いている」「上下に動いている」「スピードが速い、遅い」「バランスを取る」といった機能です。

抱っこで子どもを振る向きやスピードに関係します。


もう一つ、視覚も鍛えることができます。

ここでいう視覚は視力のことではなく、物との距離感や視野の広さのことです。

抱っこをしている時の視線をどれだけ動かしてあげられるかが関係します。


発達に不安のある子たちは

・ボディイメージが弱く、よく人や物にぶつかる

・運動がぎこちない

といった特徴があります。


こういった運動機能の根底にあるのが、体性感覚、前庭感覚、視覚です。

それぞれの感覚を刺激していくことで、脳の新しい神経回路が作られて発達が進みます。


抱っこをすることがこれらを鍛えることができるのですが、、、、

ちょっとしたコツがあります。


それが抱っこ遊びです。


運動機能を高める抱っこ遊びのコツ

ただ抱っこをするだけでなく、そこから遊びに繋げます。

運動機能を高くするための抱っこ遊びのコツは、4つ。


1.いろんな強さで体性感覚を刺激(優しいギューから強いギューまで)

2.子どもをいろんな方向へ持ち上げて前庭感覚と視覚を刺激(上下左右、斜め上、斜め下、左右回転)

3.子どもの向きを変えて前庭感覚と視覚を刺激(親の方を向く、親と反対を向く)

4.組み合わせる


*いずれも安全を考慮したうえで実施してください

*首の座っていない乳児には大きな刺激を与えない様に注意してください。


抱っこ遊びでこれらの感覚を刺激してあげることで、新しく脳の神経回路を作ることに繋がります。


泣いている時などに無理して行う必要はありません。

泣きたいとき、つらいときは落ち着くまで優しく抱っこしてあげて下さい。


愛着形成をしながら、運動機能にも必要な刺激の入る抱っこ遊び、ぜひやってみて下さい。


スパーク西京極では、、、

スパーク西京極でも抱っこはたくさん行っています。

子どもたちを褒める時、共感して寄り添う時はもちろん、抱っこ遊びもしています。

スタッフとの関係性構築や、感覚を刺激する遊びとして抱っこは大変効果的だと感じています。


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