夏祭りを実施しました

今年は新型コロナウイルスの影響もあり、各地の大小さまざまなお祭りが中止となりました。

季節を感じるイベントは子どもの発達にも非常に大切。


なんとかならないものかと、スパーク西京極では3日間、人数を限定して夏祭り療育を行いました。


もちろん消毒やスタッフのマスク着用、人数の限定といった感染症対策を徹底したうえでの実施です。

飲食ブースに使った材料は8大アレルゲンの入っていないものを使用(事前聞き取りも実施)。


夏祭り療育の目的は大きく3つです。


1.親子やお友達、スパークでの夏の思い出作り

2.ブースで引換券を渡したり、順番を待ったりするなどの社会性を学ぶ

3.微細運動や体のコントロールを必要とするブースで運動療育(アートコーナーやストラックアウト)


かき氷も本格的でした。

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わたあめの出来る過程に興味津々!

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ヨーヨー釣りとアートコーナー(手形アート、新聞紙遊び)で微細運動も!

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ストラックアウトでコントロール能力も楽しく鍛える!

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事前の準備も楽しく!

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子ども達に楽しんでもらえて、幸せで有意義な療育イベントになりました。

フィールドスパークに続いて今年2回目のイベントも無事終了しました。

皆さまありがとうございました!


遊びを通じて感覚を鍛えよう

発達に特性のある子どもたちには、「感覚特性」がある場合も少なくありません。

感覚特性とは、音や目から入る情報、触覚などに過剰な反応を示したり、鈍感だったりすることです。


例えば…

・車の音やドライヤーの音など特定の音が苦手

・人混みでパニックになりやすい

・痛みに対して鈍感

・触られることを非常に嫌がる

・繰り返しのジャンプや頭を振る行動

・姿勢を保っていられない など


感覚特性についてはまだ理解されていないことも多いそうですが、体が感じ取る様々な感覚を整理してまとめる「感覚統合」と深く関係していると考えられています。


今回は感覚について、

そして、感覚を統合していくにはどんな遊びをしていけば良いかを考えていきます。


人は様々な感覚を整理して生きている

私たち人間は、外からの刺激に対して複数の感覚情報を得て、脳で必要な情報を整理をして生きています。

ところが、この整理が上手くいかないと上述したようなトラブルにつながることがあります。


【感覚の種類】

①五感(触覚、聴覚、視覚、嗅覚、味覚)

②固有受容感覚(筋肉や関節の動きを感じとる感覚)

③前庭感覚(バランスを取る、スピードを感じる等)


絶えず入ってくるこれらの情報の整理や取捨選択をしているのが感覚統合です。

感覚が統合されることで、自分の体を適切に使いこなすことができたり、他者とのコミュニケーションを上手くとれたり、目の前の作業に集中することができたりします。


今このブログを読んでくださっている皆さんは、画面から入ってくる視覚に集中しているはず。

しかも、画面にある余計な場所(時間の表示や充電の表示)ではなく、文字に対して注意を向けています。

余計なものも視覚として入ってきていますが、そちらに注意を向けていません。

外から音が聞こえてきますが、BGM程度のもので、今は文字に集中しているので気になりません。


人と話すときも、その人を見るという視覚、声を聴くという聴覚に集中しています。

ところが、感覚が統合されていないと目に入るものすべてが同じくらいの重要度で見えたり、

聞こえる音がすべて同じ大きさで聞こえたり、

会話中に視覚や聴覚以外の他の感覚も同じくらい働いてしまって、コミュニケーションに集中できなくなったりします。


他にも、感覚統合が上手くいかないと、カクテルパーティー効果と言われる「騒がしい場所でも必要な情報だけを聞き取れる能力」が未熟だったりします。

人混みを歩いていて、全部同じ音量で音が入ってくると「うるさーーい!ムリー!」ってなりますよね。


運動面では、視覚と固有受容感覚、前庭感覚が上手く合わないと、動きがぎこちなかったり、よくこけたりします。


子どもは様々な感覚を統合しながら発達していく

感覚は最初から完璧に統合されているわけではありません。

様々な経験を積む中で感覚刺激をたくさん受けて少しずつ統合されていきます。

発達に特性がある子たちは、このスピードがゆっくりだったり、特定の刺激への反応が強すぎて統合が上手くいかなかったりします。


感覚統合を進めるには、作業療法士(OT)さんによる感覚統合療法を受けてたり医療機関に相談するといった支援が効果的です。


それだけでなく、遊びを通じてたくさんの感覚刺激に触れる機会を作るということも効果的です。


たくさん遊んで感覚を刺激しよう(ご家庭でも出来る遊び)

感覚を統合していくうえで、まず基礎となるのは

触覚、固有受容感覚、前庭感覚、視覚と聴覚です。


遊びはこれらの感覚を自然と刺激してくれます。


◇ボールの投げあいっこ

目でボールを追いかけることで視覚を刺激し、コントロールしようとすることで固有受容感覚を刺激できます。

ボール投げでは重心の移動や全身の連鎖も学んでいくことが出来ます。


◇不安定な場所へ乗る

手を繋いでバランスボールやバランスディスク、くるくると回る勉強イスに座ったり乗ったりして回してあげる、様々なポーズを取ってみるなどは前庭感覚や固有受容感覚、視覚に刺激を与えることが出来ます。

四つ這いやうつぶせになったお父さんやお母さんの上に乗ってみることなども効果的。

他にも公園のグラグラする遊具(ブランコやシーソー)で遊んでみることもおすすめです。


◇ジャンプ

目的を持ったジャンプは固有受容感覚の刺激に効果的です。

線まで幅跳びをしてみたり、縄を飛び越えてみたり、高い所をジャンプでタッチしてみたり。


◇転がる

バンザイの状態で転がったり、膝を抱えてころがったりといった遊びは前庭感覚や固有受容感覚に効果的です。

軸を感じることもできるので、体幹が弱い子にも効果的。


◇感触遊び

粘土やスライム、手に絵の具を付けて絵を描く、手形を付けるなどの遊びは触覚を刺激します。

また、微細な運動のコントロールにも効果的です。


強制はしないで、楽しんで行う

こういった遊びは効果的ですが、強制する必要はありません。

お子様自身が「楽しい」と感じて、継続できることが大切です。


スパーク運動療育西京極スタジオでも、「楽しい」という感情を大切にしながら様々な遊びを療育スタッフと一緒に行います。

子どもたちの感情を育む中で、感覚統合につながる遊びにもたくさん取り組んでもらえればなと考えています。


【療育の様子】仮面ライダーでお友達とのやりとりを学ぶ

スパーク西京極では、他者とのやりとりをする練習も大切にしています。

子ども同士の遊びのシーンでよくあるやりとりを療育士が再現することがあります。


「これはどうやるのかなぁ?」

「僕もやりたい!」

「私もほしい!」

「こっちがいい!」

「ずるいよー!」


そんなやりとりを信頼できる療育士と繰り返すことで、子どもたちは他者と関わり、遊ぶ術を学んでいきます。


この日は仮面ライダーと戦隊ヒーローのラミネートをどう分け合うか相談中…

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まずはじゃんけんで分け合ってみたけど…


そっちの方が強いー!

私2枚しかないー!

変えようよー!

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どうしたらいいんだろう


そうだ、交換しよう!同じ数にしてみよう!

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このような感じのやり取りが繰り広げられておりました。


遊びとして綺麗にまとまることも大切かもしれませんが、

「どうしたらいいんだろう」

「こうしてみよう」

「僕もこうしたいけど、お友達もしたいみたい」


そういったやり取りをたくさんすることは、もっと大切。

繰り返していくうちに、コミュニケーションを取って遊ぶ楽しさや、他者と分けあう良さなどを知っていきます。


最後は壁に集結させておしまい!

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施設全体の除菌・抗菌作業をしていただきました

先日、スパーク西京極の施設全体の除菌・抗菌作業をしていただきました。


光触媒という技術を駆使した除菌・抗菌技術で、効果は約1年程度持続するそうです。


子どもたちに安心して遊んでいただくべく、最善を尽くしております。


療育室はもちろん、トイレ、事務室、スタッフのパソコンや備品まですべて除菌・抗菌をしていただきました!


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スパークでたくさん褒めたり大きなリアクションを取る理由

スパーク運動療育では、、スタッフが大きなリアクションを取りながら子どもをたくさん褒めて、体を使った遊びをしています。


それにはちゃんとした理由があります。

発達に特性のある子どもたちは、脳機能に先天的な特徴があると言われています。

どこか特定の脳の神経のつながり(配線)が強かったり弱かったりしていると考えられています。

脳はとても変化に柔軟な性質を持っているため、適切なアプローチをすればこういった配線を繋ぎ変える、もしくは新しく構築することが出来ます。


私たちが外からの刺激に対して何らかの「行動」をとるには段階があります。


1.感覚として入った情報(見た、聞いた、思ったなど)を処理

2.その情報に対して感情が生まれる(やりたい、おもしろそうなど)

3.過去の記憶や今の気持ちなどを総合して、判断を下す(やってみよう、やめておこうなど)

4.言葉や行動としてアウトプットする

5.記憶として定着していく


発達に特性がある子たちは、まず②の感情の段階に対してのつながりに個性があると考えています。

感情は行動の根っこになる部分であり、感情が育っていくことこそが脳が発達していくカギになると言えます。

「感情」がしっかりしてくるからこそ、考えたり行動したりすることが出来るからです。


「感情の段階に個性がある」と言っても様々なパターンがあります。

刺激に対して感情が薄い子もいれば、自分で感情のコントロールが上手くできない子まで様々です。

いずれにせよ、感情を豊かにしてあげるような関わり、感情を調整できるようになる関わりが必要です。


そこでスパーク運動療育では特徴的な2つの関わり方をしています。


1.大げさなリアクションを取る

2.褒める


大げさなリアクションを取るとは、感覚として入ってくる刺激が豊かになる(強さや種類)ということ。

そうすることで、「楽しい」「おもしろい」といった子どもたちの感情が大きく働きやすくなります。

それを繰り返す内に少しずつ子どもたちの感情も豊かになっていきます。


スパークでは療育の時間中に褒めるということをたくさん行っています。

何かできたことだけでなく、ちょっとした行動から何気ない偶然の行動までとことん褒めます。

褒める、すなわち共感や承認をされることで子どもたちの感情をぐんぐん引っ張ります。


他者から認められるということは、自己肯定感の高まりやストレスの軽減にもつながります。

感情を育てるための下地作りとしても褒めるということは非常に大切になってきます。


問題行動の裏にある理由と気持ちを考える

発達に課題のある子どもたちは、「問題行動」をしてしまうことがあります。

問題行動の代表的なものには、つねる、噛むなどがあります。


こういった行動に対して、ただ禁止してしまうという対処を取りがちです。

しかし、スパーク運動療育では「問題行動」が出てしまう理由や気持ちを考えるようにしています。


例えば、つねるという行動にも子ども1人1人、場面によって理由が異なります。


◇何か気に入らないことがあった

◇びっくりしたり、嫌な気持ちになったりした

◇関わってほしい(関わる手段が分からない)

などなど


そして、ただその行動を禁止するだけでなく、社会性を育むための関わり方をしています。


①痛いという事実を伝える

療育士が「痛い」という感情をしっかりと表現し、「強くつねると痛い」という事実を伝えます。

それを繰り返し経験することで、子どもたちはつねることは痛いことで、他者も自分も嬉しくないことだと学んでいきます。


②気持ちを代弁する

問題行動には理由があります。

嫌なことがあってつねっているのであれば「嫌だったね」と子どもの気持ちを代弁し、気持ちを表現するお手本を示しています。


このように、スパークでは問題行動をやめさせるのではなく、問題行動が出てしまう時の子どもの気持ちを考え、共感し、関わり方を示すことを何度も繰り返す内に、少しずつ子どもたちは気持ちを表現する術を学んでいきます。

行動はすぐに改善するわけではなく、粘り強い関わりが必要です。

スパーク西京極では、子どもの気持ちに寄り添いながら気長に関わっていきます!


ご家庭ではなかなか難しい関わり方かもしれませんが、少し気持ちに余裕があるときに、問題行動の理由や気持ちについて考えてみてください。


ジャンプが苦手な子にはどんな遊びをする?

ジャンプが苦手だというお子様たちがいらっしゃいます。

スパーク西京極に来てくださるお子様のなかにも、ジャンプの苦手さがある子たちはいらっしゃいます。


スパークでは、何か特定の技能ができるように働きかけることはありませんが、子どもたちはスパークでの遊びを通じて体の使い方を学んでいきます。

子どもたちの「やってみたい」という感情を引き出し、様々な運動経験を積むことで、できることも増えていきます。

また、療育士のやり取りで「どうやって動けば良いのだろう」と考えたり、「こうやって他者と遊ぶんだ」と学んでいくことで体について考え、使う機会が増え、できることが少しずつ増えていきます。


それを踏まえたうえで、ジャンプが苦手だという子たちに必要な遊びは主に3つあります。


①バランスを鍛える遊び

②筋力を鍛える遊び

③ジャンプをしたくなる遊び


バランスを鍛える遊び

バランスを鍛える遊びでは、体をまっすぐに保つことや踏ん張ることが必須になってきます。

ジャンプをするうえで必要な胴体、下半身に力が入り、筋力や体の操作の強化につながります。


スパーク西京極でもよく行っている、バランスボールに乗るような遊び、キッズステップ(台)の上を歩くような遊びがその代表例です。

その他、ぐらぐらする場所を歩いたり、療育士の背中に乗ったり、細長く丸めたタオルの上を落ちない様に渡ったりといった遊びも効果的です。


筋力を鍛える遊び

ジャンプをするには、単純な脚力が必要です。

グッと踏ん張る、地面を強く踏みしめるような遊びを通じて脚力を鍛えることが効果的です。


このブログでも何度かご紹介している、お相撲遊びや引っ張りあいっこはもちろん効果的。

外でたくさん走り回って遊ぶことももちろん必要です。


階段の昇り降りも効果的です。

階段を昇るときにも降りる時にもジャンプに必要な下半身の筋肉に刺激が入ります。

遊びというわけではありませんが、階段の昇り降りにたくさんチャレンジさせてあげてください。


ジャンプをしたくなる遊び

筋力やバランスなど、必要な要素を満たしても、お子様自身の「ジャンプしたい!」という感情を育まないとジャンプができるようになりません。


大人が一緒に手つなぎジャンプをしたり、高い高いをしたり、届くかどうか際どい所にある大人の手をタッチしたり、低い段差から手を繋いで飛び降りてみたり。

機会があればトランポリンやバランスボールで手を繋いで跳ねてみたり。


「高い所に手を伸ばしたい」「体が上下することって楽しい」といった感情を引き出すことが効果的です。


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スパーク西京極でも遊びの中でジャンプにつながるような遊びは自然と取り入れています。

そして、様々な運動や療育士とのやり取りを通じて、ジャンプを含めた様々なことに挑戦しようという子どもたちの感情を育んでいます。

第3回オンライン勉強会に参加しました!

先日、第3回目となるスパークのオンライン勉強会に参加してきました!


今回も西京極スタジオから2人が参加。

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この勉強会は全国のスパーク事業所の療育士がオンラインで集合し、様々なテーマについてディスカッションをするものです。

各事業所での療育事例についてシェアをしたり、その日のメインテーマについて話しあったり。


今回も興味深い内容でディスカッションをすることができました。

他の事業所の先生たちとお話するのも良い機会で、たくさん刺激をいただいています。


それぞれの事業所に何となくカラーがあって面白いです。

私たちも西京極スタジオカラー全開で、これからも頑張ります!


今月はまたスキルアップのためのオンライン研修をスタッフ皆で受講します。

今後もこういった勉強会への参加や研修、日々の勉強を通じて、たくさんレベルアップしていこうと思います。


お盆お休みのお知らせ

ようやく梅雨も明けそうですね。

マスク着用で蒸し暑さも更に増しています。

ウイルスだけでなく、熱中症にもどうぞお気を付けください。

さて、スパーク西京極は、

8月13日(木曜)14日(金曜)15日(土曜)の3日間、お盆休みをいただきます。

お休みの間にいただいたご連絡につきましては、8月17日(月曜)に対応させて頂きます。

よろしくお願いいたします。


管理者 熊谷利衣子

スプーンやフォークなどの用具を使うために必要な力?

スプーンやフォークをはじめとした、生活で必要な道具を使えるようになることは、発達における課題の一つです。

スパークでは「〇〇をできるようにする」という療育は行っておりませんが、保護者からのご相談を受けることもありますので、ブログでシェアしておきます。


身体図式を高める

道具を扱えるようになるには、身体図式が発達していくことが必要になります。

身体図式とは、感覚や運動に関連した脳内で作り上げる自分の体の地図のことです。


私たちは痛いところやかゆいところがあれば、無意識でそこに手を持っていくことが出来ます。

自分の足が腕がどこにあるのか、動かしているときはどれくらい離れているかといったことを私たちは無意識に知っています。


身体図式を高めるには、体性感覚と視覚が一致してくる必要があります。

体性感覚は皮膚や筋肉、関節、腱、内臓からくる感覚のことです。

自分の関節がどれくらい伸びているか、どれくらいの力がかかっているかといったことを感じ取ります。


体性感覚は、体の外にも及びます。

フォークで食べ物を刺すと、フォークの先で食べ物が柔らかいのか固いのか、つるつるしているのかを感じることが出来ます。

固いならもっと力を入れなければいけませんし、柔らかければ優しい力で刺さないといけません。


この様に、道具を自分の体の延長としてイメージすることが出来るか。

自分の関節の伸び具合や、力の入り具合をどれだけ感じとることが出来るか。

そして、これらが視覚から入る情報とマッチしているかが大切になります。


どうやって伸ばす?

発達に特性のある子たちは、感覚過敏の問題等を持っているため、こういった能力の発達に困難を持つ場合があります。

どのような遊びを通して身体図式や体性感覚を伸ばしていってあげれば良いのでしょうか。


大きく分けて3種類の遊びが効果的です。


1.関節や筋肉に強い刺激の入る遊び

引っ張りあい(タオル綱引き)、押し合い(お相撲)、手押し車、ジャンプ、ジャングルジムなど。

体は中心から末端にかけて発達していくので、ダイナミックな力を出す運動で、筋肉や関節に刺激を入れ、体性感覚を養います。


2.手先の感覚を刺激する遊び

お家で取り組める代表例は、スライムや粘土です。

様々な感覚のものに触れることで手先の感覚を養います。


3.物を使った遊び

バットやラケットでボールを打つ(止まった状態や転がしで良い)ような遊びで、自分の体の延長線上に道具があるという感覚を養います。


こういった遊びは効果的ですが、子どもたちに無理にさせる必要はありません。

楽しいと思えないのに、無理強いされると継続できません。


スパーク西京極では、主に「関節や筋肉に強い刺激が入る遊び」をたくさん取り入れています。

そして、遊びの中で褒めること、共感することや療育士との積極的なやりとりを通じて、様々なことにチャレンジしようという感情の発達を促しています。



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