勝ち負けにこだわる?

発達に特性のあるお子さんに限ったことではなく、勝ち負けに対して強いこだわりを示すお子さんがいます。

 

負けず嫌いなことは決して悪いことではありませんが、

負けることが受け入れられないと、「お友だちと仲良く遊ぶことができないのでは?」「集団活動で困るのでは?」など、不安に思われる保護者もいらっしゃると思います。 

では、なぜ子どもたちは勝ち負けにこだわるのでしょうか?

 

①想定外のことが苦手

勝てる予定だったのに負けてしまって、どうしたら良いかわからなくなってしまう・・・。

勝つことに強いこだわりがあるお子さんにとっては、「負けることはありえない」という認識があります。

そのため、負けてしまって癇癪を起こしたり、勝って自分が納得できるまで勝負を続けようとしたり。


そういったお子さんには、まずは「負ける可能性があることを事前に伝える」ことが効果的です。

「負けるかもしれないけど大丈夫?」と確認し、本人の中に「負け」という言葉を定着させ、見通しを持たせる必要があります。

ほかには、「負けた時のルールを決めておく」のも効果的です。

「負けた人は、向こうの壁に走ってタッチして戻って来る」など、少し発散できる活動を取り入れ、負けた後の「次の活動」を予め提示します。そうすることで、負けてしまって癇癪につながる、ということを防ぐことができます。

 

②勝ちが良いという概念を崩してみる

「勝つことが良いこと」「負けるのが悪いこと」として定着している概念を、あえて崩してみるやりかたです。

「負けるが勝ち」というシンプルな経験を通して、負けを受け入れやすくなることがあります。 

その他にも、一緒に遊ぶ大人が負けて悔しがりながらも「次は勝つぞ!」といった姿勢を見せることで、

「負けても次があるんだ」「負けても大丈夫なんだ」と思えるようにしてあげることも効果的です。

そしてなにより、結果ではなく頑張った子どもさんをほめてあげましょう。

努力した過程や最後までやりとげたことを、是非とも思う存分ほめてあげてください。

 

③そもそも勝った経験が少ない

できるか分からなくて不安だから、そもそもやりたがらない・・・。

勝負で相手が有利になってきたと感じたら、そこで遊びをやめてしまう・・・。

そういったお子さんは、「勝った!」「できた!」という経験の少なさから、自分に自信が持てずにいます。

まずは「できた」「勝った」のハードルを下げ、たくさんの「できた」「勝った」の経験を積ませてあげることが大切です。

簡単にクリアできる課題から順に細かく提示していく、いわゆる「スモールステップ」の考えかたを取り入れてみるのも良いでしょう。

 

スパークでは、子どもたちが「先生たちに勝った!」「こんなことができた!」「すごいでしょ!」といった嬉しい思いが溢れる経験を、遊びの中でたくさん積んでいきます。

勝った経験をたくさんした後に、次は新しいことや少し難しそうなことにもどんどんチャレンジしていきます。

「できないかもしれないけれど、やってみよう!」「負けてもまあいいか!」「次は負けないぞ~!」

といった前向きな気持ちを育めるよう、楽しい療育活動の中で日々試行錯誤しています。


触って触られて自分の体を知って行こう

(触って触られて自分の体を知って行こう!)

突然ですが、目を瞑って耳を触ってみて下さい。

出来たでしょうか…?

当たり前に出来ることかもしれませんが、これが出来るのは自分の体を頭の中で思い描けているから。

見えなくても体の大きさを把握しているからなんです。

まだ生まれて数年の子どもたちはこのお母さんお父さんが出来るすごい技を習得中。

どうやって習得していくのか一例をご紹介させていただきます。


1

(こんなことありませんか?)

ぶつかりやすかったり、手先が不器用な気がしたり、転びやすかったり…。なんだか気になるな。と思うことはありませんか?

一概にこれが理由!ということは出来ませんが、いくつか当てはまった場合ボディーイメージの形成が関係しているかもしれません。


2

(ボディーイメージとは?)

ボディーイメージとは自分の身体イメージのこと。

自分の体の輪郭はどこなのか?どこをどのように動かすとどれぐらい動くのか。全てボディイメージを持っているからこそ把握できることです。

小さいトンネルをくぐるときにぶつからないように体をかがむのはこのボディイメージが形成されているから。人とぶつからないように避けたり出来るのもこのおかげです。


形成が未熟だと、自分の体の輪郭がもやがかかっているかのように分からない状態。結果、人や物との距離感が掴みづらくなり日常生活でトラブルがおきやすくなります。


☆6歳ぐらいには大体完成するそうなのでまだスパークに来てくれる子ども達は形成する時期に当たります。


3


(まずは自分の体を知っていくことから)

ボディイメージは急に形成されるものではありません。形成するための前の段階があります。

ボディイメージはまず、自分の体という存在に気付くという段階が極めて必要。その段階とは、触覚・前庭覚・固有受容覚という3つの大きな感覚を受け取っていく段階のこと。

(各感覚の説明は下記の表を参考↓)


たくさん触れ合って愛着を感じ、重力や傾きなどを経験しバランスを取り、体をとにかく動かしてみながら子供たちはこの世界の中に自分の体が存在していることを理解していきます。


そして次は視覚(目で見る情報)で自分の体に意味づけを行っていきます。

「こんな形をしているのか。こんな大きさなのか。なるほど…。」そんなことを知っていくうちに出来上がるのがボディーイメージです。



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(3つの感覚を使った具体的な遊び ①ふれあい・じゃれつき遊び)

ボディーイメージを形成するうえで大切になる先程説明した3つの感覚を使った遊びをご紹介していきたいと思います。

1つ目はふれあい・じゃれつき遊び。

スパークでは積極的に抱っこやおんぶ、くすぐりなどスキンシップを取るかかわりを行っています。

例えば、抱っこ遊びでよくするコアラさん。この遊びの中で、


①人肌に触れながら安心する(触覚)

②上下や左右、色々な速さで揺らされたり浮遊感を感じる(重力)

③落ちない様に体全体を使ってしがみつく(固有受容覚)


という3つの感覚を感じ、ボディーイメージの形成に繋がる土台作りをしています。

5

(3つの感覚を使った具体的な遊び ②感覚遊び)

2つ目は感覚遊び。

すずらんぽんぽんやボールプール、エアホイール、布ブランコ等をスパークでは行っています。

例えば布ブランコでは、


①ふわふわのタオルが肌に当たる感覚(触覚)

②上下左右、回転等様々な速さ方向で揺れたり浮く感覚(前庭覚)


を感じます。

お家のお布団で「まきずしにちゃおう!」と言って子どもを巻いたり、くすぐり合って遊んだり、抱っこやおんぶをしてみたり、体で木登りをしてもらうなどでも効果大なので、是非時間がある時にしてみて下さいね。



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(スパークではボディイメージの形成を促します)

スパーク西京極、四条段町ではふれあい遊びや感覚遊びを通してボディーイメージの形成の土台作りを行いながら発達を促していきます。

楽しい遊びの中で「お腹にタッチ!」「足をパクパク!」等、体を意識するような声掛けややりとりを繰り返していきます。

自分の体の存在を把握し、社会(周りの大人や環境)に受容されている、愛されているという絶対的な安心感の元、体を動かしたり社会に働きかける楽しさを育んでいきます。



7


ものをよく噛む?

日常のお子様のご様子を伺うと、「気付けばなにかを噛んでいて」とお話しされる保護者の方がいらっしゃいます。お洋服の襟を噛んですぐにお洋服がダメになってしまったり、爪を噛んでしまって全然爪が伸びてこなかったり・・・

 

注意してもなかなかやめられなかったり、お子様自身も気付いていないくらい無意識の行動であることもあります。

 

では、どうして子ども達は何かを口に入れて噛んでしまうのでしょうか。

 


癖として出るもの

指しゃぶりの延長にあり、気持ちを落ち着かせる精神安定剤のような役割をもつものです。3歳頃には減ってくるとされていますが、その後代わりのものを口に入れるようになり、それが癖となって長く続くことがあります。特にてもちぶさたになってしまったとき、反対に何かに集中しているときに無意識に口に入れていることが多いです。

 

これは子ども自身が癖を自覚して直そうと意識することで直ることが多いので、無意識のうちに行っている時は気付けるような声掛けをしてあげるのが良いかと思います。

 

不安や緊張度が高い時に出るもの

欲求不満や緊張、不安を感じている時に見られるものです。最近物をかむようになったな、と気づいたときには一度、物をかみ始めた時期に大きな環境の変化や緊張、不安を抱えてしまうような出来事が無かったかを考えてみるのも良いかも知れません。

 

不安や緊張が原因と思われる噛み癖が出ているときにはあまり細かいことを注意したり叱ったりせず、子どもがリラックスできる環境を作ってあげることが大切になります。何かを噛んでいても「噛まないで」と声をかけるよりも他のことに注意を向けてあげることが必要です。

 

ストレスの高い時に見られる行動でもあるので、ストレスを下げて安心させてあげるような関わりをしてあげることも効果的です。

 

〇子どもと肯定的なコミュニケーションをとる

 子どもの話に向き合い、気持ちに共感してあげる。できないことを叱るのではなく、できたことを褒めてあげる

 

〇子どもとのスキンシップを増やす

 ギュっとし抱きしめたり、手を繋いだりする機会を増やす

 

〇子どもが好きなことをさせてあげる

 子どもの夢中になれる遊びや、集中できることを大切にする

 

〇子どものストレスの原因を見つける

 日常生活を見直し、子どもにとって安心できる環境を作ってあげる

 


感覚刺激のためのもの


発達に特性のある子どもたちの中には、『感覚鈍麻』という特徴がみられることがあります。感覚鈍麻の子ども達は日常的に受ける刺激が少ないため、自分から感覚刺激を入れようと手をパチパチと叩いたり、グルグルと回ってみたり、自分を叩いてみたり、触り心地の良い物を触ることがあります。

 

口は身体の器官の中でも特に敏感な部位であるとされていて、小さな子どもは口の中に物を入れて様々な情報を判断することがあります。噛んだり口に入れたり唇に触れさせたりすることで様々な情報を判断することがあります。

 このような場合には、本人の意識を口内刺激から逸らし、他の物に意識を向けるよう働きかけてあげるのが良いです。

 



暇つぶしのためのもの

やることがなく暇になった場合、発達に特性のある子どもたちは時間を潰す方法を自分で考えるのが難しい場合があります。そのため、とりあえず自分の好きなことやできることとして感覚遊びをしようとした結果、その場にある物を噛んでしまったり、指しゃぶりをする子どもがいます。


原因としては暇な時間を潰す手段がないことなので、噛み癖のある子でもやることをきちんと伝えたり、次から次へと刺激を与えることで暇な時間をなくしてあげると噛み癖が出なくなる、ということもよくあります。


急な予定変更が耐えられない

急な予定変更があると、癇癪を起こしてしまったり、パニックになったりしてしまう子も少なくありません。

今回は一般的によくあるその原因と対処の仕方について書いておこうと思います。


急な予定変更で見通しが崩れる不安

急な予定変更でパニックに陥ってしまう子たち。

その原因の1つとして考えられているのが、見通しに対しての不安です。

見通しを立てるのが苦手な場合、急な予定変更によってどうなるかをすぐに理解出来ない場合があります。


急な予定変更が受け入れられない

できるだけ早く予定の変更を伝えてあげることができればベストですが、毎回そうもいかないと思います。

例えば、急な天候の悪化で予定が変更になるなど。

大人でも急な予定変更を受け入れがたい時がありますが、まだまだ発達段階にある子どもたちにとってはもっと受け入れ難い場合があります。


思い通りいかないことが積もり積もって

順番や日々のルーティンなどに強いこだわりがある場合や、予定変更が起こるまでに思い通りいかないことが積もりに積もっている場合、癇癪やパニックを起こしてしまうことがあります。


もちろんこれら以外にも急な予定変更で癇癪になる原因は様々あると思われますが、一般的に言われる対処法をご紹介していきます。


対処法①:見通しを立ててあげる

急に予定が変更になって見通しが立たない不安がある場合、予定が変わったことだけを伝えるのではなく、新しい予定ではどんなことをするのか、その後はどうするのかなどを丁寧に伝えて見通しを立てるお手伝いをしてあげる必要があると言われています。


予定表やイラストなど、視覚的にわかりやすい物を事前に用意しておくことも効果的です。


対処法②:最初から変更になった場合も伝えておく

急な予定変更の可能性があらかじめ分かっている場合は、B案も伝えておきます。

「お天気だったら公園に行こう」「もしも雨が降ってきたら、お家で遊ぼう」などです。


もしも当日に雨が降ってきて遊びに行けなくなった場合でも、見通しが立っている分、受け入れやすくなります。


対処法③:パニック中の子どもから少し離れる

離れるといっても完全に放置するわけではなく、少し距離をとって見守ります。

パニック中のお子さんに対して、大人も感情的に伝えてしまうとパニックに拍車がかかってしまう場合が多いです。

とはいえ、冷静に理性に働きかけるような言葉で言って聞かせようとしても、パニックの時の子どもの耳には入りにくいです。


大人の私たちはいずれかの方法を取りがちですが、逆効果になる可能性もあります。

だからこそ少し距離をとって、こちらが冷静になる必要があります。

また、子どもがパニックを抑えるにはある程度の時間もかかります。


ただし、癇癪のせいで怪我してしまうようなことがある場合は止めてあげれるように構えておいてください。

もしも可能であれば落ち着ける場所に連れていってあげて、落ち着きが出てきてから改めてお話をするのが効果的です。


どのお子さんにも必ず効果がある方法とは言えませんが、もしも癇癪やパニックになってしまった際の参考になれば幸いです。

癇癪時の落ち着き:その場から離れてみる

お子様が癇癪を起こしてしまった時にどうすれば落ち着けることができるのか。

これは私たち療育のスタッフにとっても試行錯誤の日々ですし、保護者の方にとっても同じだと思います。


なんといっても子ども一人一人で性格も違いますし、その日の状態や癇癪を起こしてしまう原因も毎回違います。

ですので、「絶対これが良い!」という答えはないと思います。


でも、「この方法が良かった」と保護者の皆様からよく聞く対応や、療育の現場の中で効果が出やすかった方法はあります。


今回はその一つである「その場から離れてみる」という方法について書いておこうと思います。


少しでも落ち着いた環境に身を置く

癇癪を起こしてしまった場合、泣きじゃくったり大きな声でじたばたとしてしまったり。

何かこちらから言うと、余計と癇癪がエスカレートしてしまったり。

悪循環に陥ってしまう、、、。

癇癪を起こしている時の子どもたちの頭の中は大洪水。

声を掛けても何をしても、処理しきれずに余計とパニック。


その時に、一旦その場から離れて、別の場所に連れて行ってあげることで話がしやすくなることがあります。

可能であれば静かな場所や、視覚からの情報が少ない場所がおすすめです。

お家であれば、癇癪を起こしたのとは別の部屋に行く。

外出先なら、人が余りいない所に行くなどです。

療育に来てくださる子たちも、癇癪を起こしてしまった時に衝立をしてあげると比較的落ち着きやすかったりします。


耳や目からの情報を可能な範囲で減らします。

その中で少しクールダウンできてきたらお話をしてみるという流れです。


これでクールダウンに成功すると、子どもが自らその場から離れてクールダウンしたというお話しもあったりします。

上手くいくかどうかは個人差がありますが、手段の一つとして試していただければ良いかなと思います。



100%を知っているから加減が出来る

「力加減ができなくて」というお悩みをスタジオでもよく聞きます。

子ども達は遊びや日々の生活、他者との関りの中で力加減を知っていきます。

その中で一般的に言われていることが、「100%を知ること」です。


力加減がなぜ大切?

力加減ができるようになることは、個人単位での心身の成長だけでなく他の子と遊んでいく中でも大切になってきます。

工作や食事などの細かい作業をする際などに、力加減が出来ていないと上手くいきません。

お友達との関りでも、毎回強い力で触れ合っていると上手く関わることがで難しくなります。

好きなアニメのごっこ遊びなのに本気で叩いてしまうなどはよくある例かと思います。


力加減を少しずつできるようになっていくことで、できることも増え、さらに発達も進んでいきます。


まずは思いっきり体を動かすことから

力加減を覚えるにはまず自分の出せる力の100%を知る必要があります。

上限を知らない状態で30%、50%などに調整しようとしても難しいです。


スパーク西京極でも力加減が苦手な子たちは少なくありません。

もちろんその都度「そっとだよ」と声を掛けたりお手本を示したりはします。

ですが、それと同じくらい、思いっきり体を動かして楽しく遊んでもらうことも大切にしています。


特に強く押したり引いたり、思いっきりジャンプしたり、投げたり、全身を大きく使うことで100%の力を出す遊びを十分に満たしてあげます。


「そっと握ってね」と伝えることも必要ですが、子どもたちにとっては全力で握る経験も同等に大切なことです。


スピードも同じ

力加減だけでなく、スピードも同じです。

そっと歩く、止まる、ゆっくり走る。

それができるようになるためには、全力で走る経験が必要です。


思いっきり走るとどれくらいのスピードが出るのか。

それがわからないと、「ゆっくり」がどれくらいかは分かりにくいです。


調整する力を伸ばそうと、調整する練習ばかりをするのではなく、成長と共に強くなっていく100%の力を知るためにも全力で遊べる機会をたくさん作っていきたいものですね。




運動学習に必要な褒めと自発的な運動

スパーク運動療育では遊びを通じた運動とやりとりを中心に子ども達の発達を促しています。

その中でも褒めることと、自発的に体を動かすことを大切にしています。

どうしてそれが大切なのか、脳科学の観点から簡単にお話ししていこうと思います。


運動の発達を支える脳の領域は2つ。

大脳基底核と小脳です。


小脳は以前もブログに書きましたので、併せてご覧ください。


ご褒美大好き大脳基底核

大脳基底核は運動学習を担う領域の1つで、特に報酬への反応が大きいです。

脳にあるドーパミン(嬉しい感情やご褒美で分泌)というホルモンの8割近くがこの大脳基底核に集まると言われています。

大脳基底核は運動の良し悪しを、ドーパミンの分泌具合で判断しています。


運動が出来た直後に、子ども自身が「嬉しい」と思えること、そして褒めという大人やお友達からのご褒美がもらえられることで活性化し、運動を定着させていきます。


スパークでは褒めることをとても大切にしています。

褒める効果は運動の学習以外にも自己肯定感をあげることや、さらなる行動を促す原動力になるということが分かっています。

スパークで褒めるメインの理由はそっちなのですが、実は運動学習の面でも役立っています。


失敗と自主性が大好きな小脳

もう1つ運動学習に大きく関わっているのが小脳です。

小脳は失敗から学びます。

失敗した運動に対して調整して再度チャレンジしていく過程で活性化し、運動を学習していきます。


また、小脳は本人の自主性や創造性によるところも大きく、自発的な運動や遊びでさらに働きます。

スパークでは、子どもの「やってみたい」という気持ちや自由な発想を大切にしています。

その中で体を動かすことで、運動面での発達も促されていきます。




保護者との愛着形成

乳児期、幼児期の発達は保護者との愛着形成がベースになってきます。

子どもたちは保護してくれる大人の力が無ければ生きていくことは非常に難しいです。

そのため、養育者との関りから受ける影響はとても大きなものだと考えられます。


親や親代わりとなる人物との愛着形成が大切な理由について紹介していこうと思います。


この社会は安心できるものだと知る

子ども達は乳児期や幼児期に保護者との信頼関係を気付くことで「自分が生きていくこの社会は安心できるものだ」という感覚を持つようです。

最も身近な人間関係である保護者から、たくさんのスキンシップや言葉がけをしてもらうことでこの感覚が養われていきます。


保護者と子どもとの相互的なコミュニケーションを日々繰り返すことで、愛着が形成されていきます。

この形成された愛着は、その後の人生における人格形成や社会性と言われる部分にも大きな影響を与えることが分かってきています。


子どもが保護者に発生や接触で働きかけ、それに対して保護者が応答することで、子どもは保護者に対して安心して頼れる存在であると認識し、自信を持っていきます。

保護者からの働きかけ、子どもの働きかけに対する応答を大切にしていくことで愛着形成が進んでいきます。


心身の発達には安心感が必要

子どもたちの心身の発達には、少なからず挑戦や困難が伴うため、「安心感」が必要になります。

体の発達であれば、重力や触覚刺激に対しての感覚が安心の材料になります。

心の発達には、前述したような「この社会は安心できるもの」という感覚もそうですし、「安全基地」としての保護者の存在も大切になってきます。


子どもは親が見守っている状況下で、遊びを通じて環境の探索であったり、物事への挑戦を行います。不安や恐怖などの感情に襲われると、避難場所として「安全基地」である保護者への接触を求めます。

スパークでも、遊びに挑戦を伴う時は、子ども達はお母さんやお父さんの所へ飛び込んでいく姿があります。

これは決して悪いことではありません。

むしろ、きちんと安全基地があるからこそ心身の発達が可能になります。


保護者も遊びに

スパーク西京極では保護者にも療育に同席していただいております。

可能な範囲でかまいませんので、遊びに加わっていただくと、子ども達はとても嬉しく、発達にもプラスに働きます。

遊びに加わっていただかなくとも、子ども達が安全基地として保護者を求めた際に応答を返してあげるだけでも、有意義な時間を過ごしていただけます。


どれだけグルグル回っても目が回らない子?

お子様がどれだけグルグルと回転しても目が回らない姿を見て不思議に思うことはありませんか?

何回転もしているのに真っ直ぐ歩ける、目が回らないからグルグルと回転して遊ぶことが好き。


療育をしている私達としても、子どもたちのそんな姿をよく目にします。


今回は目が全く回らない子の理由と、そんな子たちが積極的に取り組んでいきたい遊びを紹介します。


「全然目が回らない」は前庭感覚が未熟か鈍感

目が回らない子は前庭感覚が鈍感であったり未熟であったりすると言われています。

前庭感覚とは、耳の奥にある前庭器官(耳石器、三半規管)による感覚です。

前後左右あらゆる方向への頭(身体)の移動、傾き、加速などを感じる場所で、その情報と視覚や筋肉、関節からの情報を元に人間はバランスを保っています。


前庭感覚が未熟な子たちは姿勢保持や運動も苦手になりやすいと考えられています。

目が回らない子たちも、この前庭感覚に未熟さや鈍感さがあると考えられています。


前庭感覚と言っても、

耳石器とよばれる所で感じる直線方向への移動と、三半規管で感じる前後左右や回転があります。

目が回らない場合は特に三半規管に未熟さがあると考えられていますが、前庭感覚を全体的に刺激できるような遊びを積極的に取り組んでいくことが大切です。


どんな遊びを積極的にしていけば良い?

揺れや不安定感のある遊びを積極的に取り入れていきたいです。

公園の遊具であれば、シーソーやブランコは揺れの刺激。

すべり台であれば前後への加速の刺激を入れて遊ぶことができます。

他にもグラグラする遊具などもおすすめです。


お子様によっては、遊具が怖い場合があるので、保護者が一緒に乗ってあげたり、小さなものからチャレンジすると良いと思います。


お家で出来る遊びなら、抱っこで様々なスピード(初めはゆっくり)、様々な方向にぐるぐると回してあげたり、保護者と関わって愛着を形成しながらも感覚を刺激できる遊びがおすすめです。


失敗から学ぶ小脳と失敗しても良い環境づくり

「運動面に不器用さがある」というお子様に関するご相談を受けることがよくあるので、運動発達に深く関わっている小脳についてご紹介します。

小脳は失敗から学ぶ脳の部位ですが、お子様によっては性格や特性、発達の段階の影響もあって失敗を嫌がる場合があります。

一度失敗してすぐに諦めてしまうと、どうしても成長はゆっくりになります。


スパーク西京極でもお子様達一人一人の「失敗」への向き合い方を日々試行錯誤しています。

小脳の働きと、小脳の発達を促すための「失敗をした時の対応」について書いていこうと思いますので

何か参考になればと思います。


小脳は運動を学習する場所

小脳を始めとして、脳の働きにはまだまだ未知のところが多いですが、今のところ言われている小脳の働きを大きく分けると以下の2つです。


・バランス感覚

・運動機能の調節や記憶


実は大きさは大脳の10分の1程度ですが、神経細胞の大部分が小脳にあります。

ギュッと詰まっているイメージですね。


運動機能の調整もバランス感覚も、生まれてすぐに完璧に備わっているわけではありません。

運動経験を通じて発達していきます。


ではどんな運動経験が発達を促すかと言うと、「試行錯誤」する経験です。

例えば平均台遊び。


平均台から落ちるという失敗を繰り返す中で、「次はこうしてみよう」と考えます。

試行錯誤する中で、成功すると「できた!」という成功体験から、ちょうどよい動きの感覚を一度掴めば次から出来る様になっていきます。

この時の感覚を小脳が覚えます。


もちろんその後も失敗しないわけではありませんが。


失敗しても良い環境づくり

小脳は試行錯誤の中で運動機能を高めていくわけですが、子ども達は性格や特性、発達の段階において失敗を極度に嫌うことがあります。

「失敗しそうなことはやろうとしない」

これも療育の際によく聞くお悩みです。


小脳には失敗が必要なのにどうすれば良いのだろう?


これはスパーク西京極でも日々試行錯誤を繰り返しているテーマです。

やはり、お子様一人一人でも違いますし、その日の調子なども違います。


その中でも大切にしているが、「失敗しても良い環境づくり」です。


・大人も失敗する(一緒に遊ぶスタッフも失敗します)

・「失敗しても良いよ」「またやれば良いよ」といった声掛け

・子どもの気がしっかりと活動に向いた時に行う

・挑戦したこと自体を褒める

・応援する

・失敗した時に暗い空気にならないように気を付ける


「失敗しても良い」という声掛けや、大人も失敗する姿を見せることは特に効果的な印象です。

こどもたちの気が向いていない時は無理強いしないこともです。

気が向いた時はすごく頑張ってくれますので。


今回の内容が何か関わりのヒントになれば幸いです。