8月は、夏の暑さが本格的になる時期。
毎日ぐんと気温が上がり、身体がだる重く感じます。特に今年の夏は、命の危険を伴うレベルの暑さです。
子どもたちは、大人以上に気温や環境の変化に影響を受けやすいです。
「最近、やたらと怒る」「全然やる気がでない」「できていたことができなくなった」
そんな姿が見られると、ちょっと心配になったり、つい注意してしまったりすることがあるかもしれません。
でもそれは、「がんばっていない」ではなく、「がんばっていることが表に出にくい」だけかもしれません。
例えば、暑さで寝苦しい日が続くと、眠りが浅くなったり、朝起きるのがつらくなったりします。
生活リズムも乱れやすく、特にお盆休みやイベントなどで非日常が増えると、心も体も落ち着きにくくなります。
そんな中でも、子どもたちは毎日を精一杯過ごしています。
「自分で着替えようとしていた」
「ちょっと怒ったけど、言い直してみようとしていた」
「いやって言えた」
など、そんな小さな姿の中に、実は大きながんばりが隠れていることも多いのです。
大人ができるのは、その、「見えにくいがんばり」に目を向けていくことだと思います。
上手くいかないことが続いたときこそ、
「がんばってるね」
「暑いのに、自分でがんばって動いているね」
「ちょっと怒っちゃたけど、そのあと○○しようとしてたの見てたよ」
など、できたこと・気付いたことを、言葉にして伝えてみてください。
子どもにとって、それはとても大きな励みになります。
今月は「できるようになること」よりも、
「安心して過ごせること」
「その子なりのペースを大切にすること」
を一番に考えてあげられるといいですね。
暑さの中で、それぞれがんばっている8月。
子どもも大人も無理せずに、少し立ち止まるくらいの気持ちで過ごせますように。
7月に入り、気温や湿度の上昇とともに体調の変化が見られたり、疲れがでやすくなったりする時期ではありますが、子どもたちの姿に少しずつ変化も見えてきています。
それは「安心できるからこそ、自分を出し始めている」サインでもあります。
たとえば・・・
・「いや」「やりたくない」と言葉で気持ちを伝えようとする姿
・「ぼくがやる!「ぜったいこれ!」とこだわりが強く出る場面
・気になる活動には慎重に近づき、じーっと見つめたり遠くから見守ったりする行動
一見、困ったな・・・と思うような場面もありますが、それは「この場所なら自分を出しても大丈夫かも」と感じられてきたことでもあります。
言葉にして伝える、態度に出す、やってみたい気持ちを表すことは、成長の大切な過程でもあります。
【療育の中では・・・】
子どもたちの「出してきた気持ち」を大切にしながら、安心してやりとりができるよう、次のようなかかわりをしています。
🌼「いや」と言えたら、「そう思ったんだね」とまず受け止める。
🌼こだわりが強い場面では、「一緒に考えよう」と選択肢を見せる。
🌼距離をとる子には、「見てるだけでもいいよ」と安心できる場所を確保する。
【おうちでできること・・・】
🌻「いや」と言えたら、まず○○する
→言い方やタイミングが気になっても、まずは「自分の気持ちを言葉にできたこと」を認めてあげると、自信につながります。
🌻「自分でやりたい」気持ちはチャンス!!
→時間がかかったり手順が違ったりしても、「見てくれている大人がいる」安心感が、挑戦を応援してくれます。
🌻気持ちが高ぶったときは・・・
→「いったんおしまい」「あとでしようね」と、区切りの言葉をつける。
すべての言葉を受け入れなくても、「今は難しいけど、大事に思っているよ」というメッセージが伝わるよう意識すると良いです。
子どもたちの「育ちの芽」は、とても柔らかくて繊細です。
小さな「いや」や、「やってみたい」は、全部が「自分らしくなる途中」の大事なステップです。
今月もカプリスでは、安心できる関係の中で、ひとつずつ丁寧に寄り添っていきます。
新年度が始まって1ヶ月が経ちました。
甘えたり、赤ちゃん返りのような姿がでてきたり・・・
そんな姿に、不安になってしまうお父さんお母さんもおられると思います。
でもそれは、慣れたように見える裏で、子どもたちが頑張り続けてきたサインです。
新しい環境、新しい人間環境、新しいリズム。
1ヶ月間ふんばってきた子どもたちが、「ちょっと疲れたかな」「安心できる場所で、ホッとしたいな」と、
素の姿を出せるようになってきたことでもあります。
■療育の視点で見る「5月のゆれ」
カプリスは、この「ゆれ」をとても大切なものとして見ています。
・「泣ける」「甘えられる」は安心の証
・後戻りのように見えるが、前に進むための準備
お家でも「なぜか前に戻ってしまっている・・・」と感じることがあるかもしれません。
でもそれは、子どもが今成長している途中の姿なのです。
■5月の過ごし方
・「やりたくない」気持ちに寄り添う
→無理に引っ張らなくても大丈夫です。「疲れてしまう日もあるね」と気持ちに共感する。
・生活リズムを整える
→遅寝・遅起きが続くと気持ちも不安定になります。できる範囲で「いつものリズム」を保ちましょう。
頑張った4月、揺れ動く5月。
立ち止まっているように見えても、子どもたちは日々、見えないところで大きく育っています。
カプリスも、子どもたちの「その子らしい育ち」にそっと寄り添いながら、日々を過ごしていきたいと思います。
赤ちゃんが生まれてから歩けるようになるまでに通る道、ハイハイ。
実は、このハイハイはとっても大切な運動なのです。
ハイハイがどういう運動か。
人の体は、体幹部(腕、脚、頭を除いた胴体部分)に力が入り、背骨が安定して、初めて四肢(腕や脚)がしっかりと動きます。
ハイハイは体幹をまっすぐにし、腕と脚を動かす動作です。
腕と足でしっかりと体を支えないと、前に進むことが出来ません。
赤ちゃんは何度もハイハイをすることによって、体幹を安定させて四肢を動かす機能を高めていきます。
この機能は、立って歩くことを始め、様々な運動をする上での大事な基礎となってきます。
また、ハイハイをするときにはしっかりと手をパーで地面について、体を支えないといけません。
これは将来的に、こけた際に地面に手をつく動き、押す動きなど、様々なシーンに繋がってきます。
ハイハイの期間が短かった、段階を飛ばして立ってしまったなどが、後々身体機能の発達に響いてくることもあると聞きます。
カプリスでは療育の遊びの中で、トンネルをくぐったり、マットによじ登ったり、といった自然な形でハイハイができる遊びに取り組んでいます。
こういった遊びを通じて、体幹や手の機能も高まっていくことが期待されます。
保護者の方から、「うちの子は手先が不器用で心配です・・・」
というお声をよく頂きます。
そこで今回は、身体の発達について少しお話します。
子どもたちが大人と同じように全身を使って活動したり、手先が器用になったりするには、長い時間が掛かります。
身体機能の発達は、「上から下」「中心から末端」と言われています。
「手先が不器用」というお悩みに対して、手先を使う細かい運動を繰り返すこともそれなりには大切です。
ただ、体を大きく使う運動が手先の発達には大きく関係しています。
1人1人の段階に合わせた遊びやかかわりが効果的です。
子どもの身体機能の発達が「中心から末端」と言われてもイメージしにくいと思いますので、説明します。
一番わかりやすいのは赤ちゃんです。
始めは首が座るだけだったのが、寝返り、おすわり、に発展します。
徐々に末端が成長し始め、腕、脚が発達し始めると、ずりばいやハイハイをします。
更に発達が下、末端へ進むことで立つこと、歩くことができるようになります。
首から始まって最後は足(上から下)。
胴体の動きから手足の動きへ(中心から末端)。
身体機能の発達は、おおまかにこのようになっています。
この順番は、立って歩けるようになる段階で終わるわけではありません。
成熟するまで続いていきます。
手先が上手に使えるまでの「中心から末端」の経路を見ていきます。
胴体と腕が繋がっているところ(肩)の動きが自由になる
↓
肘の曲げ伸ばしが自由になる
↓
手首の動きが自由になる
↓
手を握る、開く動きが自由になる(力がつく)
↓
指先を自由に使えるようになる
段階がもっとも分かりやすいのが、お絵かきです。
腕全体で殴り描きするような段階は、肩や肘がメインです。
細かい線などは無理だけれど、おおざっぱになぞったりできるようになってくると、少しずつ手首も使えるように。
指先を使えるようになってくると、細かい絵を描けるようになってきます。
「手先が不器用だから、手先を使う細かい遊びをする」
前述したとおり、これも確かに大切です。
できないからといって、経験を奪ってしまうことは良くないです。
それと並行して、手のひらは「自由自在に力を調整しながら握ったり開いたりできるか」を確認します。
もしそれがまだなら、クマさん歩き、手押し車、
他にも手押し相撲、引っ張りあいっこ、鉄棒にぶら下がり、ジャングルジム、といった遊びを積極的に取り入れたいところです。
意識的に手のひらを開くこと、握ることを繰り返すことで、指先の前段階である手のひらの発達を促す、ことができます。
ふにゃふにゃっと握っている場合は、
「ぎゅーだよ」とか「パーだよ」と言った声掛けや、実際に手をひらいて教えてあげることも子どもたちには効果的です。
「開く」「握る」といった言葉が分かりにくい場合は、「ギュー」などの擬音語+触れてあげることの方が伝わりやすいです。
カプリスでは、身体を大きく動かす粗大運動や有酸素運動を大切にしています。
手先の不器用さを改善させるために、絵を一生懸命に描かせたり、手指を使う制作ばかりしたり、その出来栄えを評価したりはしません。
身体機能の発達理論に基づいて、「上から下」「中心から末端」を意識しながら、
遊びをとおして楽しく身体を動かし、「できた!」「やった!」の気持ちをいっぱい味わいながら、心身の発達を目指しています。
日頃は花咲くみらいカプリスにご理解、ご協力ありがとうございます。
まだまだ寒さが厳しい日が続いていますが、少しずつ春の気配も感じられるようになってきました。
進級や卒園が近づき、一人ひとりの成長を感じる季節でもあります。残りのカプリスでの生活も楽しく過ごせるよう、温かく見守っていきたいと思います。
さて、子どもたちからよく「聞いて!」「みて!」という声がたくさん聞こえることはありませんか?
成長の中で子どもたちは、自分の経験や考えを誰かに伝えたい気持ちをどんどんふくらませています。
これは、「聞いて、聞いての時期」とも呼ばれ、自己表現や自己肯定感を育む大切なプロセスです。
この時期の子どもたちは、自分の話を聞いてもらえることで「自分は大切にされている」と感じ、安心感を得ます。
そして、その安心感がさらなる成長や挑戦の力になります。
また、「聞いて」「見て」と伝えようとするのは、自分の気持ちや考えを共有したいという成長のサインでもあります。
カプリスでは、子どもの話しをじっくり聞く時間を大切にし、その気持ちを広げるための質問や声掛けを行っています。
「聞いて 聞いて」の行動を、要求ではなく、自己表現やコミュニケーションを育てるチャンスとして捉えています。
忙しい日々ですが、子どもの話に
①じっくり耳を傾ける
②共感し受け止める
③質問して興味を示す
時間を親子でできる範囲で作ってみてはいかがでしょうか。
こうした時間をつくる、設けることで、子どもとの信頼関係がより深まり自己表現も豊かになっていきます。
子どもたちがたくさんの「聞いて 聞いて」を届けてくれるのは、親子の絆がしっかりと築かれている証でもあります。
この貴重な時期を一緒に見守っていけることを楽しみにしています。
ここ最近、朝晩の気温差を感じるようになってきました。
温度差が大きくなる季節の変わり目は大人でも体調不良になりやすいです。
この時期の子どもの様子で、
「朝から身体がだるそうでボーっとしている」
「あまりご飯をたべてくれない」
「いらいらしていて癇癪が増えた」
などの困りごとはないでしょうか。
理由はさまざまあるのですが、今回は3つ挙げてお話します。
①生活リズムの乱れ
日照時間や気温が変動し、朝起きる時間や寝る時間のリズムが崩れやすくなります。
特に発達障害のある子どもは、体内時計の調整が難しい傾向があるため、生活リズムが崩れると睡眠の質が低下し、体調が不安定になることがあります。
②感覚の敏感さ
発達障害のある子どもは、温度や湿度の変化に対して敏感であることが多く、体の不快感や疲労感を引き起こしやすいです。
寒さや暑さを強く感じやすいので、ストレスや不快感が積み重なり、体調不良につながりやすくなります。
③ストレスや不安の増加
季節が変わると保育園、幼稚園、家庭のスケジュールも変化するため、ルーティンの乱れにストレスや不安を感じる子どもが多くいます。
変化に対応しづらい特性を持つ子どもにとって、予定が不規則になったり、周囲が慌ただしくなったりすることで体調に影響を及ぼしやすくなります。
これらの理由もあり、季節の変わり目には体調不良が生じやすいと考えられています。
カプリスでも、その日その日の子どもたちの様子を見ながら、ストレスを軽減する工夫をしています。
安心できる環境でストレスを下げて、楽しく過ごしてもらいたいと思います。
年中・年長児さんの小集団療育では、写し絵に取り組んでいます。
写し絵とは、お手本の上に白い紙を重ねてなぞる遊びです。
見本の絵を紙の上から、鉛筆などでなぞると、思い描いた絵に極めて近い作品ができます。
写し絵はさまざまな面で子どもの発達やスキル向上に役立つことが知られています。特に発達障害や学習障害を持つ子どもにとって、写し絵は次のような効果をもたらす可能性があります。
1視覚・運動協調性の向上
・写し絵は、目で見たものを手で再現する過程を通じて、視覚と運動の協調性を養います。これにより、手先の器用さや細かい動きをコントロールする力が向上します。
・視覚と手の動きを一致させる練習ができるため、書字のスキル向上にもつながります。
2集中力の向上
・写し絵を行う際には、細部を観察し、慎重に線をたどる必要があります。これにより、集中力が養われ、持続的に一つの活動に取りくむ力が強化されます。
・絵を完成させるという達成感が集中力を持続させる動機付けになります。
3自信と達成感の向上
・写し絵は、比較的簡単に形を再現できるため、成功体験を積みやすいです。これにより、自己肯定感や自信が高まり、次の課題に取りくむ意欲が生まれます。
・「できた」という経験が、他の活動に対しても積極的に挑戦する姿勢を育む可能性があります。
4認知能力の向上
・線や形、パターンをたどることで、形状認識や空間認識が向上します。これらの認知スキルは、他の学習活動や日常生活にも応用可能です。
5創造性の発展
・初めは写し絵として作品をなぞることから始まりますが、次第に自分のアイディアやアレンジを加えるようになることで、創造性が育まれます。
・写し絵を通じて得たスキルを応用して、自分で絵を描く力が発展することもあります。
6感覚統合の促進
・写し絵はでは、視覚的な入力とそれに対する運動的な出力が統合されます。これが、感覚統合のトレーニングになります。
感覚統合が改善されると、生活全般においても自分の身体や周囲の環境に対する理解が深まり、適切な反応ができるようになります。
7社会的スキルの向上
・お友だちと写し絵を見せあったり、感想を言いあったりする機会が増えます。これにより、コミュニケーション能力や協調性が向上します。
写し絵はこれらの効果を得る為の療育手段です。
楽しく取りくみ、自信を育み、さまざまなスキルを総合的に発達させることが期待できます。
カプリスで完成させた、写し絵を是非一緒に見てあげてください!!
今年は例年よりかなり遅れて梅雨入りしましたね。
梅雨が明けると、夏本番です。
今年も猛暑が予想され、熱中症が心配な季節がやってきます。
特に発達障害のある子どもは熱中症になりやすいため、注意が必要です。
なぜ、熱中症になりやすいのでしょうか?
主な原因は3つあります。
①汗をかきにくく体に熱がこもってしまう
人は自律神経機能の働きで気温の上下に関わらず、体温を一定に保とうとバランスをとっています。
しかし、発達障害などによりこの機能の働きが悪い場合、暑い所にいると体温はだんだん上がり、寒い所にいると体温は下がってしまいます。
体温調節が苦手なタイプは汗が出にくいために、熱が体にこもってしまうのです。
②「あつい」「のどがかわいた」などを上手く伝えることが難しい
発達障害のある子どもの中には、自分の体に起こっている暑さ、寒さ、空腹感、痛みや疲れなどの症状に鈍感な場合があります。
そのため暑いということや、のどがかわいたことを自覚できず、周囲に伝えられない場合があります。
③特定の服装にこだわりがあり、気温が高くても厚着をしてしまう
こだわりの強さや感覚面のかたよりによって、季節にあわない服を着る場合があります。
カプリスでは、療育中の子どもたちの様子を見ながら水分補給の声かけや室温の調節を行い、子どもたちが少しでも快適に過ごせるように配慮しています。
暑さ対策をしながら、元気に夏をのりきりたいですね!!
新年度は子どもも親も慣れない環境に、かなりの不安や悩みが出てくる時期だと思います。寒暖差の影響や気圧の変化の影響などで気分が落ち込んでしまうこともあります。
今回は新しい生活によってストレスを感じやすいのはなぜか??についてお話ししたいと思います。さまざまな理由がありますが3つご紹介します。
①環境の変化が苦手
発達に凸凹がある子は環境の変化についていくことが苦手な傾向があります。特に人の変化に慣れることに時間がかかり、進級がストレスの一つになることがあります。
②不安や恐怖を感じやすい
想像できないことに対して不安を抱いたり、想像しすぎて不安になってしまったりと、慣れないことに対する、不安や恐怖を感じやすいことがあります。
③感覚過敏
担任の先生の声や同じクラスの子の声、周囲から聞こえてくる音など聞こえ方が変わってきます。保育室が変わる場合は、光の入り方や、給食室が近くなるなどの理由で臭いによる苦痛も伴う場合もあります。
このような自分が感じているさまざまな思いを誰かに伝えることが難しく、それもストレスに繋がっていると考えられます。
子どもたちの表情をよく観察しながら、子どもからの小さなSOSに気付けるように。
カプリスではメンタル面でのサポートもしています。
お子さまが楽しい気持ちで新生活が送れますように☆彡